子どもの料理のお手伝いについて、年齢別おすすめのお手伝いや、教え方のポイントをご紹介します。家のお手伝いは子どもにとって、役割を与えられた喜びやその責任感の向上、やった後の達成感や自己肯定感の醸成など、良い面がたくさんあります。特に料理のお手伝いは、食育や五感を育んだりととてもおすすめです。
食育にもつながる!料理のお手伝い
幼児期の集中力は10分前後。長い説明や同じ作業の繰り返しは飽きてしまいます。料理にはさまざまな作業があるため、その都度集中することができるというメリットも。
食材を洗う、皮をむく、においをかぐ……。料理のお手伝いを通して、子どもの五感は刺激を受けます。こうした幼児期の体験は、記憶としても残りやすいでしょう。
1~2歳におすすめのお手伝い
楽しみながら達成感を味わえるお手伝い
・野菜を手でちぎる
・泡立て器、菜箸などを使って混ぜる
・プラスチック製などの安全な包丁で、豆腐・チーズなど柔らかいものを切る
乳幼児にもわかる教え方を
「レタスをびりびりしてね」(パパママも一緒にちぎりながら)
「ここの線をにぎってね」(菜箸や調理器具を持つ位置を教える場合)
わかりやすく、短い言葉で、ゆっくりと教えてあげましょう。
料理中に子どもが感嘆の声をあげたら、その都度共感します。パパママが寄り添ってくれている、自分をわかってくれていると感じることで、自己肯定感が高まるでしょう。
安全に行うための声かけ
危ないことや、お行儀の悪いことをしていたら、なぜいけないのか理由を添えて注意します。
「これはあついから、触ったらダメね」
「お腹痛くなるから、お口には入れないよ」
など、明確に伝えましょう。
3~4歳におすすめのお手伝い
集中して取り組むお手伝い
・包丁で食材を切る
・卵を割る
・ピーラーを使って野菜・果物の皮をむく
・泡立て器・菜箸などを使って混ぜる
・鍋、フライパンに食材を入れる
・ウィンナーを焼く
・ラップを使っておにぎりを作る
教え方のコツは「自信」を持たせること
「切り方が雑でも、やり切ったことを褒める」「多少飛び散っても、均一に混ぜられたことを評価する」など、良いところがあればまずそこを認めます。お子さまに達成感を与えることが大切です。
やる気を出す声かけ
「きれいにむけたね」「たくさん混ぜてくれたから、おいしくなったよ」など、料理を楽しいと思える声かけをしていきましょう。
5~6歳におすすめのお手伝い
子ども主体で料理もOK
このぐらいの年齢になると、一人で簡単な料理を作れるようになってきます。
・ゆで野菜を使ったサラダを作る
・ホットケーキを作る
・麺類をゆでる
・目玉焼きや卵焼きを作る
・サンドウィッチを作る
・お味噌汁を作る
自分で考える力を伸ばす教え方
「ちょっと違うな」と感じても、危険でない場合はそのまま見守ります。今までの経験と知識で判断することが、考える力を伸ばします。
アドバイスや注意に対して反抗することも増える時期です。パパママは感情的にならず、冷静にアドバイスするようにしましょう。
声かけはコミュニケーションに重点を
「何か手伝うことある?」「おいしそうに切れたね」など、子どもの気持ちが前向きになる言葉をかけましょう。パパママが側にいて応援していることを感じられるだけでOKです。
料理で五感を鍛えよう
料理を通して、自信が持てることを増やしてあげたいですね。