2019年06月05日 公開

子どものやることに失敗はない!料理で失敗を発見や成功体験に導く

失敗が怖い、間違えたら恥ずかしい。そんな気持ちは誰しも持っています。失敗や間違いをそれで終わりにせず、発見や成功につなげられれば「やってみよう!」という気持ちが芽生えてくるはず。料理を通して失敗や間違いを成功体験にひっくり返してみましょう!連載6回目です。

失敗が怖い、間違えたら恥ずかしい。そんな気持ちは誰しも持っています。失敗や間違いをそれで終わりにせず、発見や成功につなげられれば「やってみよう!」という気持ちが芽生えてくるはず。料理を通して失敗や間違いを成功体験にひっくり返してみましょう!連載6回目です。

成長するにつれて画一的になっていく子ども

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Purino Shutterstock.com
みなさんこんにちは!3歳から自宅で学ぶレシピのない料理教室ハクシノレシピを運営する、株式会社Hacksiiの髙橋です。

今回のテーマは、「失敗と子どもの成長」についてです。
これは、私の起業のきっかけにもなったテーマなので、とても熱が入ります!笑

私は以前幼児教室で講師として勤務しており、0歳〜小学校4年生の各クラスの担任をしていました。その際に、成長していくにつれて子どもたちの考え方や言動が画一的になっていくのを見てきたんですね。

ある日、小学校1年生のクラスで一つのアイテムから連想されるものをどんどん挙げていく、という問題をレッスン中に行ないました。しかし、子どもたちからなかなかアイデアが出てきませんでした。

「どんなものでもいいから言ってみてね〜!」と私が言っても、手が挙がりません。理由を聞いてみると、「間違えるのが嫌だから言いたくない」と答える子どもたち。

私は、この背景には「正解しないと褒められない」という意識が子どもたちの中にあるのだと考えています。この意識が、自分の意見を発表することや挑戦してみる気持ちを邪魔してしまっているのです。

「できたことを褒める」だけではいけない?

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kornnphoto / Shutterstock.com
読者のパパママも、たとえばお子さまがクイズに正解した時は褒めてあげますよね?褒めることはとても大事です。しかし、それだけでは逆に「正解しないと褒めてもらえない」という意識を形成してしまいます。

お子さまの「できた!」を褒めるだけではない、もう一歩踏み込んだ接し方を心掛けると、「正解しないと褒めてもらえない」「失敗は嫌だ」というお子さまの中の意識を覆すことができるようになります。

そのためには、私は料理が最適だと思っています。
なぜなら、料理は必ずしもレシピ通りに作ることだけが正解ではなく、既成概念にとらわれない自由な発想を取り入れることができるからです。レシピにはない作り方をしてみたら、思いがけない素晴らしい料理ができる可能性があるからです。

「間違っても大丈夫。これもアリ!」
「失敗したっていうより、新しい作り方を発明しちゃったね!」

結果ではなく、料理をしながら工夫したり頑張った点に注目しやすく、プロセスの中でお子さまにいろいろな声をかけられるのが料理のいいところ。しかもできあがった料理に対しても、たとえレシピ通りじゃなくても「意外と美味しい!」「ママも知らなった料理作ってくれたの!?」「パパこの味好きだな!」とポジティブな声がけができます。

「正解は一つじゃない」「考えて自分で見つけることが楽しい」という実体験は子どもにとってはすごく大切。その体験が料理では得やすいです。何度も体験するうちに、間違いや失敗が怖くなくなってきます。

失敗は大発見であり成功体験を導くステップ

Illustration by R. Ishikogawa (140642)

via Illustration by R. Ishikogawa
実は先日、それがよく現れた出来事がありました。ハクシノレシピの生徒さんの実際のお話です。

レッスンを半年受講してくれている6歳の女の子Rちゃんは、レッスン受講前は失敗を怖がるタイプで、レシピ通りのお料理しかしたくない、と言っていました。たとえばスープを作る時は、「お味噌汁には何が入ってる?」とエプロン先生に聞いて正解を求めていたそう。

しかし、受講を重ねるうちにRちゃんは少しずつ変わっていきました。半年が経過したあるレッスンの時。Rちゃんはついに「生ハムともずくとチーズを入れたスープ」というレシピを発明したのです!

それ以降、スープ以外でも、自分の使いたい食材を自分で選び、オリジナルのレシピを生み出せるようにまでになりました。

この背景には、Rちゃんとエプロン先生の間に生まれた信頼関係が関与しています。「Rちゃんは、失敗するのを怖がっていたので、失敗は発見なんだと思ってもらうために、声がけを工夫してレッスンをしていました」と話すエプロン先生。レッスン中はいつも「それいいね!チャレンジしてみよう!」という声がけをして、Rちゃんのチャレンジする意欲を掻き立てていったそうです。そんな先生の声に励まされて、だんだん「やりたい」気持ちが自分の中で強くなっていったRちゃん。

あるレッスンでは、ところてんをスープに入れて、ラーメンのようなメニューを作ろうと話し合い、いざ料理をはじめたところ……、なんと、ところてんが溶けて無くなってしまうという失敗経験がありました。

しかし、その時Rちゃんと先生は「ところてん溶けちゃった〜!ところてんが溶けるなんて大発見!でも味は美味しいね!」という風に二人で笑いあったそうです。

「ところてんが溶けて失敗しちゃった」ではなく、「ところてんって溶けるんだ!びっくり!」という発見に着目し、ところてんが溶けたスープも飲んでみたら「美味しい!」と満足できる仕上がりだったことを確認。料理なら、このように失敗が成功体験につながるんだと改めて感じました。

成功体験こそ、これからの時代を生きる子どもたちに必要な力を育てる

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PR Image Factory / Shutterstock.com
これからの時代、ただ正解を追い求めるだけでは太刀打ちできない時代がやってきます。

そのためにも、失敗を恐れない意識を幼少期から育てるのはとても重要です。
毎日の食事作りや休日のおやつ作りなどに親子で取り組み、ぜひ成功体験を積み重ねていってあげられるといいと思います。「失敗は大発見だよ」という価値観を、家庭で育んであげてほしいです。

とはいえ、「自分では子どもの挑戦してみる気持ちを引き出してあげられない」「つい正解を押し付けてしまう」という場合もあるでしょう。お手伝いとしての料理体験では、失敗や間違いは避けて効率優先にならざるを得ないのも当然だと思います。

そんな時は、ぜひハクシノレシピのエプロン先生を頼ってください

ハクシノレシピでは独自の教育メソッドを提案し、料理を通してお子さまの想像力や思考力を高めるカリキュラムを持っています。エプロン先生がお子さまひとりひとりに寄り添い、よきパートナーとして家庭教育をサポートしていきます。

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この記事のライター