2019年3月1日 公開

東大生の時間管理は集中力がカギ!【気づいたら娘が東大生】 

娘が東大に合格してから、「1日にどのくらい勉強していたの?」とよく聞かれます。しかし娘はガリ勉タイプではありません。ただ、勉強モードになったときの集中力は凄かったです。そのメリハリの付け方をどう身につけたか、わが家の体験談をお話しします。連載9回目です。

幼少期から「朝学習」の習慣を

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わが家は中学受験を考えていなかったので、小学生のうちはそれほど勉強もしていませんでした。ただ、本好きの娘が興味を示した通信教育は幼児期から続けていて、小学校に上がってからは、毎日朝食前にこの教材をやっていました。

なぜ、わざわざ朝の忙しい時間帯に?と思うかもしれませんが、学校に行く時間は毎日決まっているので、早起きしさえすれば、一定の時間を確保しやすいのです。帰宅後は遊びに行ったり習い事があったりして、勉強する時間もまちまちになってしまいます。日によってやったりやらなかったりすると、集中もしにくいし、疲れてやる気が出ないということもあるでしょう。宿題があって手が回らず、結局、通信教材がたまってしまったという話もよく聞きます。

朝なら毎日決まった時間に教材を広げることができますし、朝食前という限られた時間の中で終わらせようと思ったら、子どもも自然と集中するもの。また、朝から勉強モードになるので、授業の内容も頭に入りやすいというメリットもあります。

自分専用の目覚まし時計でやる気アップ!

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そうはいっても、ただでさえ忙しい朝に何度も子どもを起こすのは大変です。

娘も保育園に通っている頃は起こすのに苦労したのですが、小学校に上がったとき、通信教材の付録で目覚まし時計をもらいました。すると、自分専用の時計というのがうれしかったようで、「明日から、この目覚ましで起きる!」と宣言。自分で起床時間をセットし、翌朝、本当に一人で起きてきたのです。

ポイントは、子どもの自尊心を刺激して、「自分一人でやりたい!」と思わせること。子ども専用のカレンダーを用意して、自分で起きられたらシールを貼るというのもオススメです。

一度習慣になってしまえば、意外と続けやすいもの。親の言うことを素直に聞く幼少期に、ぜひ早起きの習慣をつけておきましょう。

夜更かしはさせない

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早起きさせるためには、夜早く寝かせることも重要です。実は筆者は、子どもが寝たあとにお酒を飲みながらドラマを見るというのがひそかな楽しみだったので、娘が低学年の頃は20時半、高学年になってからも21時半には寝かせるようにしていました。

おかげで早寝のリズムが定着したようで、娘は高校生になってからも23時頃には眠くなってしまうので、受験期でも深夜まで勉強するということはありませんでした。すると、勉強できる時間も限られるので、短時間で集中する癖がついたようです。

早く寝れば、朝もすっきり起きられるので、朝食前の勉強にも集中できます。娘に聞くと「受験のときは一番苦手な数学を朝やってたよ。嫌なことは早く終わらせたほうが、他の勉強に集中できるから」と言っていました。

自分が集中しやすい時間帯と場所を見極める

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もちろん、娘の同級生の中には深夜勉強派もたくさんいました。家族が寝静まった夜のほうが集中できるという人もいるでしょう。また、家では集中できないから、学校や塾の自習室、図書館などに行って勉強するという話もよく聞きました。

大切なのは、ただ何となく勉強するのではなく、「ここなら集中できる」という時間や場所を見つけること。夜中までダラダラと勉強するのと、「ここからが集中タイムだ!」と考えて深夜に勉強するのでは、効率がまったく違います。自分が集中できるスポットがわかれば、意識的に集中のスイッチを入れられるようになるのです。

娘の場合は、苦手な数学を教わっていた個別指導教室がお気に入りの集中スポットで、指導を受けていたのは週1回でしたが、受験前の数カ月間は毎日通って自習していました。娘曰く「学校の自習室は静かすぎてダメ。指導教室は周りの先生や生徒の声が聞こえてザワザワしているから、かえって集中できる」のだそう。

実はこれは、歳の離れた妹やその友だちが家で遊んでいる最中に勉強せざるをえなかった環境が影響していたようです。「集中できるよう、静かで快適な学習環境を整えなくては」と考えるパパママも多いと思いますが、子どもは意外と与えられた状況に順応していくものなのかもしれません。

方眼紙で勉強時間を「見える化」する

娘はこんなふうに勉強時間を記録していました。
via photo by author

娘が受験前にやっていた時間管理の方法は、方眼紙を活用することでした。縦に日付を、横に時間を書き込んでスケジュール表を作り、勉強した時間の部分をラインマーカーで塗りつぶしていくのです。教科ごとに色を変えることで、何の勉強にどのくらいの時間を費やしたかが一目でわかるようになっていました。

「1日の終わりにこれを見て、空白部分が多かったりすると『ああ、今日は結構サボっちゃったな』って自己嫌悪に陥るから、うまく自己管理ができた」と娘。「今日はこれだけ勉強した!」という達成感も味わえるので、やる気アップにもつながったようです。

小さなお子さまの場合は、読書の時間、テレビの時間、ゲームの時間……というように、やることによって色を変えてもいいでしょう。その表を見れば、「あれ、今日はゲームばっかりやってる」などと自分で気づくことができるので、自制効果も期待できます。また、時間の長さを目で見ることで、時間感覚も身につきます。

熱中できることがある子は伸びる

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娘の高校の進学説明会に行ったとき、先生が「部活動などを一生懸命やった生徒ほど、受験直前の追い込みで成績が上がります。特に現役生は、最後の1~2カ月で驚くほど伸びるんですよ」とおっしゃっていたのが印象に残っています。何かに熱中した経験がある子は、「集中する」という体験を積み重ねているので、勉強にも集中しやすいのでしょう。

娘も小さい頃からお絵かきが大好きだったので、夢中になって絵を描いていた経験が、受験期の集中力につながったのかもしれません。お子さまが好きなことがあったら、ぜひ思う存分熱中させてあげましょう。それが集中力の源になるのです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

fuyumi fuyumi  東京都在住。大学で心理学を学び、卒業後は出版社にて編集業務を担当。現在は編集経験をいかしてフリーランスのライター兼編集者として活動中。2018年の春、小中高公立で過ごした長女が現役で東大に合格。共働きだったため夫婦ともに教育熱心な子育てをしてきたというよりも、いつの間にか本人の努力で東大!なのが本音ですが、子育てや教育を振り返る連載をはじめました。皆さんのヒントになれば幸いです。