2018年10月22日 公開

鬼の絵本だけど怖くない!鬼が嫌いなお子さまも楽しめる絵本5選

鬼が怖くて苦手というお子さまは多いのではないでしょうか。幼稚園の節分の日になると、毎年「行きたくない!」と泣いてしまうようなことも。そんなお子さまのために、怖くない鬼の絵本をご紹介します。鬼に親近感がわいて、いつのまにか恐怖心も和らぎそうな5冊です。

鬼が怖くて苦手というお子さまは多いのではないでしょうか。幼稚園の節分の日になると、毎年「行きたくない!」と泣いてしまうようなことも。そんなお子さまのために、怖くない鬼の絵本をご紹介します。鬼に親近感がわいて、いつのまにか恐怖心も和らぎそうな5冊です。

親子で楽しめる絵本

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タイトル:泣いた赤鬼
著者  :浜田廣介(文)、浦沢直樹(画)、長崎尚志(プロデュース)
出版社 :小学館
パパママのなかには、教科書で『泣いた赤鬼』を読んで涙した記憶があるかもしれません。優しさとは何か、友情とは何かということを考えさせられる作品です。

この絵本は泣いた赤鬼のお話に、20世紀少年などで有名な漫画家浦沢直樹さんがイラストを添えています。漫画家ならではの表現力で、登場人物の表情や動きが生き生きと描かれていて、つい夢中になってしまいそう。パパママも新たな気持ちでお話を楽しめそうです。

お話があまり理解できない小さなお子さまも、絵をながめるだけで楽しめるのではないでしょうか。

子どもが思わず共感するストーリー

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タイトル:ソメコとオニ
著者  :斎藤隆介(作)、滝平二郎(絵)
出版社 :岩崎書店
『モチモチの木』や『花咲き山』で有名な斎藤隆二さん、滝平二郎さんの作品。このふたつの絵本とはまたちょっと違う、ユーモラスなストーリーが楽しいお話です。

主人公のソメコは小さな女の子。強くて怖いイメージのオニが、小さな女の子に振り回される姿が笑いを誘います。お子さまは自分と主人公の姿を重ね合わせ、ストーリーに引き込まれてしまうはず。一方パパママは、鬼の困り果てた姿に共感するかもしれません。

読み終わったあとにパパママとお子さまで感想を話し合ってみると、新たな発見があって楽しそうです。

ユーモアたっぷりなストーリーで絵本が好きに

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タイトル:オニじゃないよ おにぎりだよ
著者  :シゲタサヤカ(作)
出版社 :えほんの杜
一般的に鬼は怖いものとして描かれがちですが、この絵本に出てくる鬼は最初から様子が違います。怖さのかけらもなく、どちらかというととぼけた印象。人間たちになんとかおにぎりを食べてもらおうと、あれこれ作戦を立てては失敗する姿が笑いを誘います。

最後の鬼たちの作戦は、なんともシュール。果たしてどんな作戦でおにぎりを食べてもらえたのでしょうか?ぜひ絵本を読んで確かめてみてください。

ただただ楽しいストーリーなので、絵本が苦手なお子さまでも楽しめそう。絵本が好きになるきっかけにもなりそうです。

大人の共感を呼ぶ絵本

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タイトル:オニのサラリーマン
著者  :富安陽子(文)、大島妙子(絵)
出版社 :福音館書店
このお話の主人公は、鬼のお父さん。なんと「大阪弁をしゃべるサラリーマン」というシュールな設定です。

鬼のお父さんは、地獄で働いています。上司は閻魔大王。家族のために毎日必死で働きますが、ちょっとした油断があだとなりあわや大惨事に……。上司に叱られてぼやく姿や、満員電車に揺られる姿が哀愁を誘います。パパママは、思わず共感してしまうかもしれません。

お子さまは、ナンセンスでシュールな鬼の姿にきっと大笑いしてしまうでしょう。大人も子どもも一緒に楽しめる絵本です。

思わず感情移入をしてしまう絵本

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タイトル:あかたろうの1・2・3の3・4・5
著者  :きたやまようこ(作)
出版社 :偕成社
この絵本の主人公は、鬼の子のあかたろうです。ある日あかたろうが家に帰ると、お母さんが家にいません。そこであかたろうは、いろいろな人に電話をかけてお母さんを探します。どんどん電話をかけるうちに、あかたろうはお母さんがとある料理の材料を買いに行ったのだと気が付きました。

あかたろうがお母さんを探す気持ちに、共感するお子さまは多いのではないでしょうか。あかたろうに感情移入し、どきどきしながら絵本に見入ってしまうはず。

電話をかけるシーンでは、電話番号が数字の勉強に役立ちそうです。何を買ったか少しずつ判明していくので、お子さまと一緒に「次は何を買ったのかな?」「この材料で何を作るのかな?」と一緒に推理をしても楽しめます。

怖くない鬼の絵本で怖さを和らげよう

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絵本に出てくる鬼は怖いだけではなく、優しい鬼、面白い鬼、かわいい鬼などさまざまなタイプがいます。心優しい鬼の絵本を読むことで「怖いだけじゃない」とわかり、親近感を持つことができるかもしれません。

鬼への恐怖心を和らげるとともに、「見た目や印象だけで判断してはいけない」という教訓にもなるのではないでしょうか。

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この記事のライター