日本三大曳山祭りのひとつとして有名な秩父夜祭(ちちぶよまつり)。極彩色の刺繍・彫刻に彩られた笠鉾・屋台とよばれる巨大な山車が曳きまわされ、冬の夜空に5千発もの花火が上がる様子は一度は親子で観たいもの。今年は宵宮(12月2日)が土曜日、大祭(3日)が日曜日と暦にも恵まれ、より大きな盛り上がりとなりそう。2016年からユネスコ無形文化遺産に登録された秩父夜祭の見処、コツ、穴場を最新情報まじえて紹介します。
秩父夜祭2023 日程と場所
秩父夜祭のメインとなる宵宮と大祭が、今年は土日の週末となります。
宵宮・・・12月2日(土)
大祭・・・12月3日(日)
秩父神社の例大祭として行われる秩父夜祭は、毎年曜日に関係なく毎年12月2日に宵宮、3日に大祭と決められています。それが今年は週末とあって、大勢の見物客が見込まれています。
【場所】秩父神社
【住所】埼玉県秩父市番場町1-3
秩父夜祭の魅力
屋台・笠鉾(かさぼこ)の曳きまわし
秩父夜祭は京都の「祇園祭」、飛騨の「高山祭」とともに「日本三大曳山祭り」と呼ばれており、秩父神社の中近・下郷・宮地・上町・中町・本町の屋台や笠鉾(かさぼこ)と呼ばれる山車は国指定重要有形民俗文化財に指定されています。
山車の中で、後ろに幕のあるものが屋台、無いものが笠鉾だそうで、6基ある山車の内の最大が下郷笠鉾の高さ約7m、重さ約20t!です。この大きな山車が大勢の人の手により急坂を昇るシーンは圧巻の一言です。
ユネスコ無形文化遺産の登録
平成28年12月1日午前2時2分、ユネスコ政府間委員会の協議により、「秩父祭の屋台行事と神楽」を含む『山・鉾・屋台行事』33件が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました!!
夜空に輝く打ち上げ花火は、5,000発以上!時間は?
夜祭と呼ばれていますが、もちろん昼間から屋台、笠鉾の曳き回しが行われています。
しかし、何といっても秩父夜祭のもう一方の見処といえば打ち上げ花火。秩父夜祭は冬に開催されるため、山の澄んだ空気の中で舞い上がる花火の美しさは格別です。
花火大会の時間は、12月2日(土)午後7:00〜8:00、12月3日(日)午後7:30〜10:00の予定。
特に3日は豪華です!
19:30~オープニングスターマイン
20:20~煙火主催町競技花火大会
21:05~虹のスターマイン大会
21:55~フィナーレ(黄金の滝!!!)
打ち上げ会場は羊山公園ですがその羊山公園は入場規制有りです。
花火を観るには、国道140号線で南小前交差点から上野町交差点までの車両通行止めとなる区間が適しています。
この区間にはヤオコー(スーパー)、ウニクス(ショッピングモール)、道の駅、マクドナルドなどが並び、トイレ環境として子ども連れに嬉しい穴場スポットとなります。また、比較的に空いていると予想されるのは南小の校庭です。特に3日は長い時間、花火が続きますので、焦らず、こまめに子どものトイレを気にかけてあげてください。
子ども連れファミリーには12/2(土)もおすすめ
12月2日土曜日にも、正午くらいから宵宮にて、国指定重要有形民俗文化財に指定される4台の屋台の曳き回しを見ることができます。
1,000店以上の出店が並ぶ12/3(日)は大盛り上がり
有料観覧席も用意されており、かなり狭くなっているので、観覧席を確保されていない方は見ることが難しいかもしれません。
歌舞伎の屋台芝居は、3日の午後13:00ごろ〜に行われます。
交通規制もあるので、公共交通機関の利用がおすすめ
鉄道両社とも、行き帰りの臨時列車が用意される見通しです。
臨時の駐車場も多く用意されていますが、大例祭の期間内は交通規制も多く、早めの時間でないと臨時駐車場も全て満車になってしまうほどの混雑ですので鉄道によるアクセスをおすすめします。
秩父夜祭に親子で出かけてみよう
国指定重要有形民俗文化財に指定される6台の屋台と笠鉾の曳き回し、歌舞伎の上演など、いつもと一味違ったお祭りの気分が楽しめる秩父夜祭。
ユネスコ無形文化遺産にも登録され、今年は大祭が週末の開催かつ4年ぶりの通常開催となるなど、例年以上の盛り上がりになるでしょう。
まだ行かれたことのない方も、ぜひ親子で足を運んでみてください。