2018年5月29日 公開

あさがお観察で子どもの考える力を伸ばす!栽培のポイントは?

小さなお子さまにも育てやすく、簡単に花を咲かせられる「あさがお」。毎日お世話をすることで、集中力と責任感が身につきます。また成長過程に変化があることから、観察にも飽きません。好奇心や探究心を育て「考える力」を伸ばす、観察と栽培のポイントをご紹介します。

あさがおの観察がおすすめな理由

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あさがおの発芽に適した温度は20~25℃。一般的には4、5月に種をまけば、7月下旬頃までに新しい種がとれます。つまり2~3カ月ですべての成長過程が終了することになり、お子さまも飽きずに観察を続けらるでしょう。

毎日の水やりのほか、あさがおの栽培に必要なのは間引き・支柱立て・追肥・種取り。生育状態に合わせて作業が変わるため、「自分で育てている実感」が湧きます。

また丈夫で枯れにくい一方、適度にお世話することがきれいに花を咲かせるコツです。このことから、自分以外のものに気を配り、思いやる気持ちを育てることにも適しています。

学力の高さと直結する”考える力”が伸びる

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あさがおを栽培し観察することは、集中力・忍耐力・観察力・考察力・画力・文章力など、学力の高さに直結する力を伸ばす良い機会です。これらの能力は、暗記力や知識だけに頼らない「自分で考える力」となります。また集中力・観察力を磨くことは、学習意欲を育てることにもつながるでしょう。

暗記力がある、知識がたくさんあることも、確かにある程度の学年まで良い成績をとるには有利です。しかし小学校高学年以降からは暗記・知識だけではなく、自分で考える力を持つ子どもが力を発揮します。

「物事を見て、今までの知識・経験から論理的思考をする」トレーニングを、あさがおの栽培で始めてみませんか。

「責任感と愛着を育てる」土づくりから発芽まで

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種まきに適した時期は4月下旬~5月。土の準備・種まきはとっても簡単です。

土作りから発芽までの世話

1.植木鉢に肥料入りの土(元肥 もとごえ)を入れます。
2.指で3cm位の穴を開け、種を入れて土をふんわりかぶせましょう。
3.日当たりの良い場所に植木鉢を設置。
4.発芽するまで朝夕、水やりをします。表面の土が湿っているときは控えてください。
5.種まき後、3~4日程度で発芽します。

観察のポイント

土作り・水やりは、できるだけお子さまに任せましょう。土の感触・においを確かめながら種まきすることで、自分が育てるという実感も湧きやすいためです。種の状態から小さな2枚の葉が萌える頃には、確かな愛着を抱いているはず。

種や発芽した葉は、スケッチに残しておきましょう。どんな形・色なのかを絵に表すことで、観察力・集中力・画力を磨くトレーニングになります。

「忍耐力と観察力を伸ばす」本葉からつるが出るまで

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発芽してから1週間ほどすると双葉から本葉が出て、葉も根も急激に成長します。本葉が5枚くらいに増えツルが伸びてきたら、支柱にからませてあげましょう。

本葉からツルが出るまでの世話

1.水やりは午前中に1回です。
2.鉢が窮屈になる前に間引き・植え替えをします。間引く場合は茎が太く、葉の色の濃いものを残してください。
3.ツルが伸びてきたら支柱を立てて、からませます。自然にからまない場合は手でからませてもOK。
4.追肥をすることで丈夫な株に育ちます。根の周りを避けて行いましょう。

観察のポイント

葉がぐんぐんと増えるこの時期は、朝1回の水やりを淡々と続ける「地味なお世話」の繰り返しです。葉っぱがこんなに増えるのは1日1回の水やりのおかげであること、水があさがおの食事であることを伝えて、お子さまのモチベーションを上げましょう。

葉が茂ってきたら、葉の色の違いを観察してスケッチしてみてください。

「どんな場所に生えている葉が濃い色なのか?」「それぞれの葉の厚みは同じかどうか?」「ツルの巻き方は右向き・左向き?」など、考察のヒントをあげることで観察力・推察力の向上が期待できます。

「スケッチで描写力を磨く」花が咲く頃

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お世話を続けたあさがおの開花は、子どもに達成感を与えひとつの成功体験となります。明け方に咲くあさがおの観察は、早起きの習慣づけにもぴったりです。

花が咲く頃の世話

1.水やりは朝夕2回が適切。健やかな実を結ぶためにも水やりは欠かせません。土にしっかりと水がかかるよう水やりします。
2.枯れた花は摘み取って、新しい花が咲きやすい状態にしましょう。

観察のポイント

あさがおの開花は夜明け前。花が開く様子を観察したい場合、前日に開花しそうなつぼみにカバーをするのがおすすめです。画用紙などで作った筒をあさがおにつけて、観察時にそっとはずすと開花の過程を見られます。

同じ株のあさがおでも花の色・模様はさまざま。鉢全体のスケッチも良いですが、描写力を上げるならひとつの花にクローズアップするのも良いでしょう。花を見比べて、気に入った一輪をじっくりと描いてみましょう。

「生命の尊さと達成感を得る」枯れた実から種を収穫

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鮮やかに咲き誇っていた花がしぼむと、そこに残るのは茶色い実。寂しく地味な見た目になりますが、この実の中には種が入っています。枯れるまでお世話を続けたことで「生命の勢い・衰え・新たな命の誕生」を学べたのではないでしょうか。

種の取り方

1.実が茶色になり、完全に乾いたら種を取り出します。
2.取った種はよく乾燥させてから保管してください。

観察のポイント

茶色く枯れたように見える実から、一番最初に植えた黒い種が出てくることに驚くお子さまも多いはず。実・種両方をスケッチして、感じたことを文字や言葉にしてみましょう。

観察時は、実の中にある種の数を一緒に数えてみます。実には仕切り(心皮)がついており、仕切りひとつ当たり2個の種が入っています。多くの実は3つの仕切りに計6個の種が入っているでしょう。まれに仕切りが4つのものがあって、種は8個になります。

6個と8個の実を比べて、ついていた場所と生育状況を考察してみましょう。

できた種をプレゼントしよう

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花の数によっては、100個以上の種がとれることもあります。お子さまが一生懸命育てたあさがおの種。余ってしまっても、なかなか捨てる気にはなれません。

それなら余った種を紙の袋に20個程入れて、祖父母・お友達にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。手作りの袋に絵を描いたり、メッセージを書くとより心のこもった贈り物になります。

種から花に、そして誰かに喜んでもらえるプレゼントへと姿を変えるあさがお。お子さまの感性を育てるためにも、一度栽培してみることをおすすめします。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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aotanaoao aotanaoao  小学1年生の娘を育てる兼業主婦です。遊びながら知育できることを日々模索中。 英会話教材、学習テキストを使ってマイペースで家庭学習を楽しんでいます。