2018年08月17日 公開

体育の日がスポーツの日に!?オリンピックで変わる日本の祝日

2020年、体育の日はスポーツの日に名称変更し、海の日、山の日の祝日と共に移動することが法案として成立しました。祝日を移動させる理由、移動に関わる問題、そして2020年のスポーツの日・海の日・山の日は、具体的にいつなのか、わかりやすく解説します。

2020年、体育の日はスポーツの日に名称変更し、海の日、山の日の祝日と共に移動することが法案として成立しました。祝日を移動させる理由、移動に関わる問題、そして2020年のスポーツの日・海の日・山の日は、具体的にいつなのか、わかりやすく解説します。

祝日移動を盛り込んだ「オリパラ特措法」ってなに?

2016 カレンダー 体育の日|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (107830)

2020年の祝日移動が盛り込まれた法案の正式名称は、「平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法」。長いので、略してオリパラ特措法などとよばれています。

オリパラ特措法は名前の通り、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの円滑な準備・運営のための法案です。改正案では、これに電波法と祝日について追加されました。

祝日を移動させる理由

警察官|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (107859)

東京オリンピックの開会式は2020年7月24日(金)、閉会式は8月9日(日)に予定されています。

この開会式・閉会式の日の前後は、各国の要人が多数来日・離日することから、警備上、大規模な交通規制が必要。また国内外からオリンピックに訪れる人々で、東京はとても混雑すると予想されています。

そのため、祝日として通勤・通学、経済活動を軽減し、東京オリンピックをスムーズに運営しようというねらいがあります。

祝日移動の問題とは?

File:満船飾の明治丸.JPG - Wikimedia Commons (107865)

Tokiwa451/CC-BY-SA-4.0
じつは「海の日」の移動を行う際に、反対意見もありました。もともと明治天皇の船が横浜に帰港した日にちなんで、7月20日に制定されていた「海の日」。その後、ハッピーマンデー制度により、移動休日となりました。

近年、「海の日」を再びこの象徴的な7月20日に戻し、固定したいという動きも出ていたのです。このような状況下で「オリンピックだから」と、また移動するのは、海の日にあんまりだという声があがりました。

最終的な結論はまだ出ていませんが、オリッピック後は現行制度(7月第3月曜日)が変わる可能性があるので注意が必要です。

2020年の体育の日、海の日、山の日はいつ?

疑問をかかえる女性|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (107932)

具体的に2020年は、どのように祝日が移動するのでしょうか。

・7月第3月曜日の「海の日」
⇒7月20日から開会式前日の7月23日(木)に移動。

・10月第2月曜日の「体育の日」
⇒10月12日から開会式当日の7月24日(金)に移動。

・8月11日の「山の日」
⇒閉会式翌日の8月10日(月)に移動。

これによって開会式の前後は4連休、閉会式の前後は3連休となります。なおこの祝日移動は2020年のみで、2021年からは元に戻ることを心に留めておきましょう。

あわせて体育の日がスポーツの日に

File:Bundesarchiv Bild 183-C1012-0001-026, Tokio, XVIII. Olympiade, Gesamtdeutsche Mannschaft.jpg - Wikimedia Commons (107938)

BArchBot/CC-BY-SA-3.0-DE
前回の東京オリンピックの開会式にちなんで10月10日に制定されていた「体育の日」が、改正祝日法により2020年から「スポーツの日」へと名称を変えます。

「体育の日」というと、学校の体育のイメージが強いため、世界的に使われている「スポーツ」を含んだ名称に変更となるのです。

じつはこの「体育の日」が選定される以前も、祝日ではありませんでしたがスポーツ新興の目的で、10月第1土曜日は「スポーツの日」とされていました。

東京オリンピックの時期はどう過ごす?

競技場スタジアム|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (108404)

2020年の夏は、東京オリンピックのための祝日移動で連休が2回。テレビや現地でオリンピック観戦三昧、またはこの機会に旅行、自宅で夏の疲れをゆっくりとる、などなど。せっかくの連休、どう過ごすか今から計画を練ってみてはいかがでしょうか。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター