2017年12月19日 公開

子どもが伸びる家庭学習は「ご褒美」アリ・ナシどっち?

幼児期に定着させたい家庭学習の習慣。小さい子どもに集中して勉強させるのはなかなか難しく、やる気を出させるためにご褒美をあげるパパママもいるでしょう。その一方、ご褒美でつるようで気がひけるという意見も。家庭学習とご褒美の関係と有用性をご紹介します。

幼児期に定着させたい家庭学習の習慣。小さい子どもに集中して勉強させるのはなかなか難しく、やる気を出させるためにご褒美をあげるパパママもいるでしょう。その一方、ご褒美でつるようで気がひけるという意見も。家庭学習とご褒美の関係と有用性をご紹介します。

家庭学習にご褒美はいる or いらない?

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0~6歳の時期は好奇心が強く、さまざまなことに関心を持つ反面、集中して何かをすることは苦手な傾向にあるもの。

家庭学習を習慣化させるには、学習時間に楽しさ・達成感を感じさせることが大切です。そのためにはできたことを具体的に褒めてみましょう。ときには「ご褒美」が子どものやる気を出させることにつながります。上手に使えば、ご褒美は十分に有用です。

ポイントは、ご褒美をあげるときには言葉をかけ、努力・結果を認めたうえで渡すこと。「○○ができなかったら、ご褒美はあげない」という脅しのような方法や、子どものほうから「○○してあげるから、ご褒美ちょうだい」と交換条件を出される形にならないよう注意してください。

1.実験で検証「ご褒美の効果」

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大人は労働の報酬に「給与・ボーナス=ご褒美」を得ることがインセンティブ(誘因)となり、自己肯定感ややる気を生み出しています。実は、子どもも同様にご褒美によって学習効果が高まることがわかっています。米ハーバード大学のローランド・フライヤー教授が行った実験をご紹介しましょう。

実験内容は「報酬金はアウトプット(成果)とインプット(投入)どちらに与えたほうが効果的か」というもの。被験者は約3万6000人もの児童・生徒という大実験でした。

ご褒美はアウトプットとインプットどちらが有効?

【実験方法】
子どもを2つのグループに分けます。ご褒美は報奨金です。

1つ目のグループは「学力テストや通知表の成績がよくなったら報奨金を出す」と知らされています。つまり、「良い成績」というアウトプット(成果)に対するご褒美です。

もう一方のグループは、「本を読む、宿題を出す、きちんと出席する、制服を着る」といったインプット(投入)に対して報奨金が与えられます。直近のなすべきことができたらご褒美がもらえる形です。

【結果】
2つのグループの学習効果を比較した結果、インプット(投入)グループのほうに学力向上が見られました。

2.子どもには「今すぐ」もらえるご褒美が有効

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実験で比較された「アウトプットに対する報酬」「インプットに対する報酬」は、子どもにとってどんな違いがあるのでしょうか。

【アウトプット(成果)】
「成績表が良かったら」「コンクールで入賞したら」「志望幼稚園・小学校に合格したら」など長期の努力の結果、ご褒美が得られます。つまりご褒美がもらえるタイミングは少し未来の話です。

【インプット(投入)】
「15分ドリルができたら」「宿題が終わったら」「1人でお着替えができたら」など今やったことに対してご褒美が得られます。ご褒美がもらえるタイミングは目標達成した時(今すぐ)です。

子どものやる気を引き出すのは、自分の行動次第ですぐにもらえるご褒美なのです。

3.正しいご褒美のあげ方

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将来学力の高い子になるためには、正しい生活習慣・学習態度の積み重ねが大切になります。それには「今できたことに対して、すぐに褒めご褒美を出す」ことが有効です。

目標は「1人でお着替えをする」「明日の準備を自分で行う」「習い事の課題を終わらせる」など小さなもので構いません。

幼児期の集中力は年齢+1分と言われています。長くても15分程度と考えておきましょう。そのため、親から見るとごく普通で基本的なことでも、子ども1人で集中して行うことは難しい場合もあります。ご褒美と声掛けをしながら、子どものやる気をサポートしてあげましょう。

ご褒美は「モノ」でなくてもOK

家庭学習を習慣化するご褒美は、お菓子・おもちゃなど「モノ」である必要はありません。

「パパママが一緒におえかきをする」「外で一緒に遊ぶ」「子どもの好きな絵本を読む」など、親子で楽しむことをご褒美にしてもよいのです。

幼児期の成長には、パパママが目を見て言葉をかけることが有効。両親とコミュニケーションを取ることで表現力・言語能力・自己肯定感など多くの力のトレーニングになります。

4.学習意欲を高めるコツ

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子どもが何か頑張ったり、成果を出した場合どのように褒めていますか?学習意欲アップのカギは、パパママの褒め方にもあるのです。

そのヒントは、米コロンビア大学のミューラー教授らが行った実験から見えてきます。

【実験方法】
被験者は公立小学校の児童。IQテストを行い2つの褒め方をして、その後の成績を比較します。

褒め方1.「努力」を褒める
例「よく頑張ったね」「前回よりここができているね」など

褒め方2.「能力」を褒める
例「頭が良いね」

【結果】
「努力」を褒められたグループの方が、その後の成績が優秀でした。一方「能力」を褒められたグループは成績が落ちる結果に。自分の能力が優れていると慢心してしまい、努力を怠る傾向にあるようです。

子どもの学習意欲を高めるには「生まれつきの能力」を褒めるのではなく、頑張りそのものを認めて褒めることが有効です。パパママは頑張ったことを具体的に挙げ、褒めてあげましょう。それを繰り返すことで努力することに喜びを見出すようになります。

ご褒美=頑張りを認めた証に

幼児期に家庭学習の習慣をつけることは集中力・忍耐力を育てます。そのためには学習の「楽しさ」を感じることが大切。子どもが飽きてしまったり、イライラしたりして投げ出しそうなときは、「頑張った証」としてご褒美を提示するのもおすすめです。

パパママが寄り添い、コミュニケーションを取ることで、学習時間を楽しくリラックスしたものにしてあげましょう。

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AOTANAOAO AOTANAOAO 2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。