家に非常用の防災グッズや食料などを備えている方は多いかと思いますが、常に携帯する防災ポーチはいかがですか?今回は私が持ち歩いている非常時用ポーチの内容と、連絡先などを書いたIDカードを中心に、子どもたちに持たせているものなど、わが家の防災対策をご紹介します。
子どもを持ったことをきっかけに「防災」と向き合う
私自身がきちんと「防災」について真剣に考えるようになったのは、出産がきっかけでした。子どもたちの命を守りたい、そのためにはまず私自身の身を守らなければなない!と意識が変わりました。
そして、近年起こった大きな地震なども経て辿り着いたのが、被災されたママたちが作った1冊の本。そちらを参考に、何がわが家に必要なのか考えながら非常時のセットなどを少しずつそろえ、今では年に一度、夏休みの時期に、子どもたちと一緒にその“見直し”をしています。
「被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖」
著者:つながる.com(編集)
出版社:株式会社KADOKAWA
そんなときに出会い、参考にしたのがこちらの本。「3.11で被災された方々に、ご自身の体験談と必要な防災術について、自分の友人に教えるような形でシェアしてもらったもの」としてまとめられています。それぞれが自分たちの経験を語ることが、他のパパママたちの力になり、より多くの命を救うことに繋がればいいという皆さんの想いに、強く胸を打たれました。
出版当時はかなり話題を集めたので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。私は、“実践編”として必要なものなどを書き込むことができる「子連れ防災実践ノート」を併せて購入し、わが家の準備を進めるうえで大変参考にさせていただきました。
家族の写真、衛生用品…本をきっかけに準備したモノ
「万一、家族とはぐれてしまった場合、家族の写真があると人に説明しやすく、探しやすい」「母子手帳の予防接種ページのコピーが役に立った」「ストレスや衛生面の不安から婦人科系のトラブルが増えるので、生理用品に加え、携帯用のビデがあると便利」「避難生活は埃も多く、常にすっぴん。肌荒れもしたので、汚れた空気から身を守り顔を隠すこともできるマスクは多めに」「ビタミン剤」など、非常に具体的で、読まなければ思いつかないモノ・コトがたくさんありました。
子どもに持たせる、非常時の連絡先などを書いた「パーソナルカード」も、こちらの本を参考に作りました。
わが家では、小さなファスナー付きのビニール袋に家族の写真と保険証のコピー、非常時の連絡先を追記した私の名刺をパーソナルカードとして入れて、常に持たせています。
持ち歩ける「防災ポーチ」と「パーソナルカード」
・マスク(大人・子ども用)
・ガーゼハンカチ
・除菌ウエットティッシュ(20枚)
・ガーゼ・ばんそうこう
・生理用品
・スマホ・バッテリー
・首にかけられるライト
・ライト用の予備電池
・ホイッスル
・ペン
・携帯用万能ナイフ
・ガム
・現金(1,000円)
さらに、家族の写真と非常時の連絡先を書いたメモを入れています。
以前、私の職場が家から遠く、息子は幼稚園、娘は保育園とバラバラ。非常時の対応が今以上に不安だった時期があり、その名残でいろいろと詰め込んでいますが、総重量は400g程度。使うことがないことを祈りつつ、持ち歩いています。
わが家なりの防災セットと毎年の見直し
長男が幼稚園に入ってからは、毎年1回、夏休み期間に子どもたちと一緒に家の中に常備している防災セットの見直しもしています。食いしん坊の長男の主な目的は「非常食の賞味期限チェック」で、半分お遊び感覚ですが、それでも「一緒にやる」ことが大切かなと考えています。今年はちょうど買い替えのタイミングで、休みの日の朝ごはんにみんなで非常食を食べたり、期限が切れたものを買いに行ったりしました。
必要なもののリストアップや買いそろえは、手間がかかります。だからこそ役に立つ本を参考にしたり、ネットの防災専門ショップなどを利用するのが効率的だと思います。ちなみに私の場合、リュックに入ってセット販売されている持ち出しセットを購入し、そこに必要なものを足して準備しました。
昨年ごろから、防災の見直しに対して息子が積極的に参加してくれるようになったことは、意外な反面とてもうれしく、私にとっても励みになっています。防災意識を持たせるという意味でも、お子さまと一緒に対策を考えることをぜひオススメしたいです!