子どもの自発性を重んじ、自立した子どもを育てることを目的としたモンテッソーリ教育。0歳のお子さまにだって早すぎではありません。まずはご家庭でできる簡単な取り組みからモンテッソーリメソッドに触れてみてはいかがでしょうか?
始めてみようモンテッソーリ
モンテッソーリメソッド。
聞いたことはあるけど、具体的に何をすればいいのだろう?
いつごろから始めるのがいいのだろう?そんな悩みは尽きないですよね。
思い立ったが吉日。
すぐに始められる3つの方法を紹介いたします。
一歩一歩、お子様の「自立」へとつながります。
①モンテッソーリ棚を用意しよう
0歳から取り入れるモンテッソーリ教育。
まずは、環境づくりとして「モンテッソーリ棚」を用意してあげてください。
お子さまのできることが増えてくると、これも買ってあげたい、あれも買ってあげたいと、どんどんおもちゃが増えていきますよね。
そのおもちゃ、今どこに収納されていますか?
クローゼットの奥にしまい込んで遊ぶときにお母さまがお子さまに出してあげていませんか?
子どもの自立を促すのに役立つモンテッソーリ棚を設置しましょう。
・お子さまにとって目のつきやすい場所
・お子さまが自由に見て、選べる配置ができる
・お子さまの目線の高さ
上記のような条件に適した棚を用意し、そこにおもちゃを収納するようにしましょう。
お子さまが好きなときにおもちゃを自分で選び、遊べるようになります。
普段、渡しても全然遊ばないおもちゃに関心を示したり、ふと見ると遊んでいたおもちゃを元の場所に戻していたりと、ハッと驚く瞬間があると思います。
成長とともに、お子さまは片付けの習慣も自発的に学んでいきます。
②気軽にできるティッシュ取り出し
モンテッソーリ教育に用いられる教具。
1つ1つ買いそろえると良い値段になります。
まずはティッシュで思う存分、遊ばせてみてください。
気づくと何枚も何枚もティッシュを出して部屋中にまき散らかす……
「何してるの!ダメでしょ!」なんて怒りたくなりますよね。
モンテッソーリ教育ではここでティッシュを取り上げるのはNGです。
思う存分、ティッシュを取り出すという行為をやらせてあげましょう。
お子さまにとっては「ティッシュを取り出す」という行為の中にたくさんの学びがあるのです。
・ティッシュを指でつまむ(感触)
・ティッシュを引き出す(力の使い方)
・次のティッシュが現れる(不思議)
・引き出したティッシュを置く(手から離す)
・次のティッシュを指でつまむ……(繰り返し)
大人にとっては当たり前の行為で、用途だけに目が行きがちですが、お子さまにとってはそこに学びがいっぱい詰まっています。
満足するまでやれば何かを自分の中でつかみ、そこで一旦終了します。
また「ティッシュ」に興味が向くと満足するまでその行為に夢中になる。という繰り返しです。
その繰り返しの中にモンテッソーリメソッドでいう自立があるそうです。
いっぱい引っ張り出されたティッシュはもったいないので別の袋に移してきちんと利用しましょうね!
③スイッチを切り替えよう
大人にとってはごく当たり前のスイッチでもお子さまにとってはとても興味深い装置です。
スイッチには不思議がいっぱい詰まっています。
最初は力の加減や、押す位置が上手くわからず、スイッチを切り替えることも容易にはいきません。
何度も繰り返すうちに、どこを押すとパチっと切り替わるのかコツをつかんできます。
はじめのうちは電気が消えたり、ついたりする明かりの変化にびっくりします。
つけたらつけっぱなし、消したら消しっぱなしということも。
こちらも繰り返すうちに、スイッチの使い方を学びます。
エレベーターのボタンや、インターフォンのスイッチなどを押したがるお子さまは多いですよね。
これも日常の中でおこなわれる繰り返しで、自立につながります。
指先の動作一つで何かが変化する。
そんな不思議に学びや成長につながる刺激が含まれているのです。
日に日に増える”できること”
今回あげた3つは比較的すぐにでもお取り組みいただけるモンテッソーリ教育の導入部分です。
大人も気づかないうちに、できることがどんどん増えていくお子さま。
子育てをしているとそんな成長に気づく瞬間が何度も何度もありますが、そのたたびに感動しますよね。
身の回りにあるものの見方をすこし変えるだけで、お子さまの自立を促す取り組みができるのです。
早速、普段の生活にモンテッソーリメソッドを取り込んでみてはいかがでしょうか。