想像力を働かせてお話を作る遊びは、特別な道具を用意しなくても楽しめます。単純なようですが、作話は大人も子どもも頭をしっかり使う知育遊びです。【移動中にも行うことができる上に盛りあがる】お話作り遊びのコツをご紹介します。
さまざまな能力を育めるお話作り
登場人物や、物語の背景の描写、お話の流れを考えて筋道の通ったストーリーを作ります。実際にお話を作成してみるとわかるのですが、お話のゴールにたどり着くのは意外に難しい!
創造性や言語表現力だけでなく、物事を整理して考える能力や、コミュニケーション力なども育むことができます。
小学校受験に取り入れている学校もあることですし、ぜひ日常に取り入れて欲しい知育遊びです。
お話を引き出す素材は写真や絵など
ポストカードや写真、かるたなど
文字のない絵本
子どもやパパママが描いた絵
お話遊びの楽しみ方
イメージが膨らみやすい素材をいくつか用意します。物語を進めていくために大切なのは“5W1H”「いつ、どこで、誰が、何を、どうした」という5つ。このキーポイントを押さえて、短い文から作成してみましょう。
続いて子どもの番。最初はスムーズに話を作れないので「それはどんなところですか?」「その子はどんな子かな」など、質問をしながら話に色を着けていきます。
筆者の7歳、5歳の息子とお話作り遊びを行ったときには、登場人物のセリフを考えたり、「そのときどんな気持ちだったか」など、感情について言葉にすることで、お話がもりあがっていくように感じました。
特にマイナスの感情について、普段は「嫌だった」という言葉で済ませてしまうものを、「どのように嫌だったか(悲しい、寂しい、イライラするなど)」と掘り下げたことが、子どものボキャブラリーを増やしたり、表現を豊かにしたりすることに役立ったと感じました。
また、お話作りを行った後は、絵本の読み聞かせの際の言葉に、意識を向けて聞いているようで、昔話の「昔々あるところに」といった言い回しを真似していました。
発展版:絵と物語を描いて学ぶ
これは実際に、現在中学生の長男が小学生の頃、自宅学習に使っていた方法です。興味のあることをテーマにストーリーを作成し、出てくる単語や漢字をピックアップして学ぶことができます。
「てにをは」の使い方や句読点の使い方、物語の締めの言葉など、より細かな点を気をつけて作話が可能です。