2018年07月23日 公開

こんな先生がいたら最高!「つんつくせんせい」絵本に親子で夢中

絵本に出てくる先生は、人格者で子どもたちを温かく見守るという内容が多いもの。でも!このつんつくせんせいは、子ども以上に子どもっぽく、好奇心旺盛で思い立ったら止まらない性格。せんせいの繰り広げる奔放で楽しいエピソードの数々は、読み手を幸せな気持ちにしてくれます。

絵本に出てくる先生は、人格者で子どもたちを温かく見守るという内容が多いもの。でも!このつんつくせんせいは、子ども以上に子どもっぽく、好奇心旺盛で思い立ったら止まらない性格。せんせいの繰り広げる奔放で楽しいエピソードの数々は、読み手を幸せな気持ちにしてくれます。

つんつくせんせいシリーズとは?

つんつくせんせいシリーズは、つんつくえんの「つんつくつるこせんせい」と、子どもたちとの日々の出来事をつづった絵本です。

場面はよくある設定ながら、テーマの切り口や意外なストーリー展開は、とても新鮮!わくわくドキドキしながら、親子で楽しく既刊9冊を読破しました。今回は、なかでも息子たちのお気に入りの5冊をご紹介します。

つんつくせんせいといたずらぶんぶん

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タイトル:つんつくせんせいといたずらぶんぶん
  著者:たかどのほうこ(作・絵)
 出版社:フレーベル館
わが家の長男6歳が一番、気に入っているのは、こちらの一冊。

ある日、物置小屋のお片付けをしていたところ、うっかり不思議なつぼを開けてしまったつんつくせんせい。すると、言葉があべこべになり、へんなことばかり口にしてしまうようになってしまい、さぁ大変!

つんつくせんせいらしさが出てくるのは、後半のフルーツパーラーの場面です。誰にも分け与えず、おいしくスイーツを食べ続ける幸せそうな姿は、なんだか憎めません。でたらめな指示に応じるかわいい生徒さんたちの様子も、見どころのひとつです。

つんつくせんせいどうぶつえんにいく

つんつくせんせいどうぶつえんにいく (えほんあらかると) | たかどの ほうこ |本 | 通販 | Amazon (104170)

タイトル:つんつくせんせいどうぶつえんにいく
  著者:たかどのほうこ(作・絵)
 出版社:フレーベル館
つんつくえんのみんなは、毎週水曜日に動物園に行きます。つんつくせんせいは、ゴリラに「目つきが悪い」、サルに「やかましい」と言ってみたり、ゾウの鼻を「だらしない鼻」と表現してみたり。来るたびに悪口ばかり言うので、動物たちから嫌われていました。そんなある日、動物たちはみんなでつんつくせんせいをやっつけようと、あるアイデアを思いついたのです……。

思わず想像してはくすっと笑ってしまう、空想とユーモアたっぷりのストーリー。動物を見たら「かわいい」と言わなくてはいけない雰囲気がありますが、確かに感想は自由ですよね!?つんつくせんせいが思ったとおりに口にしちゃうという設定が、とても潔くて筆者も大好きな1冊です。

つんつくせんせいとかさじぞう

つんつくせんせいとかさじぞう (えほんあらかると) | たかどの ほうこ |本 | 通販 | Amazon (104178)

タイトル:つんつくせんせいとかさじぞう
  著者:たかどのほうこ(作・絵)
 出版社:フレーベル館
ある冬の日、つんつくえんのみんなは頭にかぶる笠を作り、雪の中、寒そうに立っているお地蔵さんにかぶせてあげました。つんつくせんせいだけは手ぬぐいを巻いてあげるという、まさに昔話『かさじぞう』のパロディーで、下心丸出しのはじまりです(笑)。

翌日、御礼に来てくれるはずのお地蔵様を追いかけまわす、楽しいこのストーリーでは、ソリに乗ったりスキーをしたり、ウィンタースポーツとのコラボも楽しめます。最後は、おいしくて楽しいお餅つきが……!?ハプニングがあっても、みんなが笑顔で終われるのが、つんつくせんせいワールドの魅力ですね。

同シリーズ『つんつくせんせいかめにのる』も、昔話の『うらしまたろう』を題材にしたもの。ずうずうしいつんつくせんせいとホスピタリティにあふれるカメやお魚たちのお話を、原作とともにぜひお楽しみください。

つんつくせんせいとふしぎなりんご

つんつくせんせいとふしぎなりんご (えほんあらかると) | たかどの ほうこ |本 | 通販 | Amazon (104173)

タイトル:つんつくせんせいとふしぎなりんご
  著者:たかどのほうこ(作・絵)
 出版社:フレーベル館
散歩の途中、木のうねにたくさんのどんぐりを見つけたつんつくせんせい。ひとり占めしたくて、子どもたちを先に行かせ、ひとつ残らずポケットに入れて持って行ってしまいます。でも実はこれ、リスの夫婦が一生懸命集めたどんぐりだったのです。リスの夫婦は、はたしてどんぐりを取り返せるか!?

つんつくせんせいの機転と愛嬌、人たらしなところが存分に味わえるお話です。

つんつくせんせいとくまのゆめ

つんつくせんせいとくまのゆめ | たかどの ほうこ |本 | 通販 | Amazon (104180)

タイトル:つんつくせんせいとくまのゆめ
  著者:たかどのほうこ(作・絵)
 出版社:フレーベル館
季節は冬。つんつくえんのみんなが、ひょんなことからやってきたのは、クマたちが冬眠で寝静まった「つんくまえん」のお部屋。そこには春になったら食べようと、おいしそうなおやつが山のように用意してあったのです。こどもたちが「早く帰ろう!」と急かすなか、つんつくせんせいだけはこっそりつまみぐい……。あんまり長居をするので、クマたちに見つかってしまいました!

つんつくせんせいのかわいらしい口からの出まかせ(知恵?笑)で、乗り切れるでしょうか?展開にハラハラドキドキ。とっても楽しい1冊です。

「つんつくせんせいがいたらいいなぁ~」

これは、息子の言葉です。

「せんせい」って、しっかりしていて、なんでも知っていて、正しい世界へ子どもを導いてくれる方がよい……!?いえいえ、子ども目線になって、一緒にのびのび遊んでくれる人の方が、実はよいのかもしれません。

つんつくせんせいは、困ったら泣いたり、恥ずかしくなったら逃げ出したりするなど、読み手が「え!?」と思う場面も多いですが、人を巻き込む力や人生を楽しむパワーは、ズバ抜けています。

息子たちがすっかりはまった、このシリーズを読むたびに、筆者も肩肘張らずに自然体で、子どもとの日々を楽しんじゃえ!と思うのでした。

既刊9冊は、どれもおすすめです。ぜひ手に取ってみてください!

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

福岡すみれ
福岡すみれ

東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。