2017年04月04日 公開

小1プロブレム、親ができるサポートは?

「小1プロブレム」という言葉を知っていますか? 新1年生の子どもたちが、先生の話を聞かない、教室の中を歩き回り、授業が成立しない、こうした状態が数カ月続いていることをさします。解消するために、親ができるサポート方法にはどのようなものがあるのでししょうか。

「小1プロブレム」という言葉を知っていますか? 新1年生の子どもたちが、先生の話を聞かない、教室の中を歩き回り、授業が成立しない、こうした状態が数カ月続いていることをさします。解消するために、親ができるサポート方法にはどのようなものがあるのでししょうか。

小1プロブレムの原因は?

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小1プロブレムの問題点の1つに、幼稚園や保育園と、小学校との連携がうまくいっていないという点が指摘されています。たとえば幼稚園、保育園では遊びが中心だったのに対して、小学校では学習時間のほうが長くなります。そのため授業の内容に興味が持てず、席を離れてしまうなどの行動をする子が出てくるといわれています。

幼保小の連携などで少しずつ改善も

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この問題に対して文部科学省は、2011年より全小学校に向けて「スタートガイド」の実施を求めています。これは幼保小の連携により独自カリキュラムの実施をしたり、小学校における教員の加配、少人数クラス編成などを行うことをいます。
幼保小の連携については、実際にはまだ5割程度しか実施できていないという話もありますが、少しずつ変わってきています。

小1プロブレム、親が家庭でフォローできることは?

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そんな小1プロブレムについて、親はどう対応したらいいのでしょうか。
一番大切なことは、親が担任の先生を信頼することです。子どもからしたら、一番信頼している親が、先生を信頼しているかどうかはとても大切なことです。
もし、親が先生のことを否定するような発言をすれば、子どもは「この先生はだめなんだ」と思ってしまいます。逆に、親が先生のことを信頼していれば、子どもも自然と先生のいいところに目を向けるようになります。

子どもは信頼している人から学びたい

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もちろん、なかには「この先生はちょっと……」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そこで否定してしまうと、子どもは先生を信頼しなくなり、ひいては話を真剣に聞こうという気がなくなってきてしまうのです。大人だって、同じことを学ぶのに信頼している人としていない人がいたら、信頼している人から学びたいと思いますよね。それと一緒です。

先生の良い面に着目し伝えること

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もし、先生の言動で子どもが傷ついていることがあれば、「先生はこういうつもりでいったのかもしれないね」と子どもをフォローしてあげる。そのうえで先生と直接話をすること。この場合注意したいことは、親が先生を否定しないこと。
先生も人間です。否定されたらやる気をなくし、どんどん事態は悪化します。それよりもすこしでもいい点を見つけて、感謝したりほめ続けること。それによって次第といい方向へと向かっていきます。

‟先生伸ばし”も子育てと一緒

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ママたちも子育てでほめる、認めることの大切さを実感されているのではないでしょうか。子どものできていないところばかりを注意していたら、やる気をなくします。「どうせ自分なんて」と思い、自己肯定感が低くなり、学習への意欲も下がります。
それに対して、1つでもできたことがあれば言葉にして認めてあげると、徐々に自信をつけ、やる気を出します。それと同じです。

毎日の持ち物と宿題チェックは1年間見てあげること

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生活面でいえば、1年生のうちは①毎日の持ち物チェック、②連絡帳と時間割を確認すること、③宿題を一緒見てあげること。この3点をしっかりとみてあげましょう。
宿題は学童でやってくる子も多いですが、その場合は家に帰ってから見てあげてください。忘れ物や宿題忘れがあると先生から注意され、やる気をなくす原因につながります。逆に、ここをしっかりやっておけば、先生からの信頼感も厚くなります。

やる気アップの秘訣は、実は○○の注目度!?

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学校公開、文化祭、展覧会など、ちょっとしたイベントでもできる範囲で出てあげましょう。働いているママは有休を使っての参加は難しい場合が多いかもしれません。毎回出るのは難しくても2回に1回でも出てあげたら、子どもは喜びます。また、普段は忙しい親が自分のために時間を割いてまで来てくれていることも十分わかっています。
子どもは大好きな親から注目されたいと思っているし、親が注目してくれることはがんばります。家に帰った時に「今日、がんばってたね」。その一言で「もっとがんばろう」と思えるのです。それを繰り返すうちに、自然と授業にも身が入るようになるのです。
初めての小学校生活、毎日笑顔で過ごせるようになるといいですね。

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この記事のライター