2018年10月08日 公開

時計の読み方、どうやって教える?3つのステップを意識しよう

幼稚園や小学校など、集団生活をおくる上で「時間」を意識することはとても大切です。子どもには少し難しく感じる「時計の読み方」は、どうやって教えてあげれば良いのでしょうか。時計の読み方を教える3つのステップを紹介します。

幼稚園や小学校など、集団生活をおくる上で「時間」を意識することはとても大切です。子どもには少し難しく感じる「時計の読み方」は、どうやって教えてあげれば良いのでしょうか。時計の読み方を教える3つのステップを紹介します。

時計の読み方がわかるのは何歳から?

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Sergey Novikov / Shutterstock.com
小学1~2年生の算数の授業で、時計の読み方を習うのが一般的ですが、保育園や幼稚園などでの活動を通じて、それよりも早く時間を意識できている子は多いようです。

時計を理解するには、数字を読む力が必要です。そのため時計の読み方を教えるのは、数字を数えられるようになったあと、3~5歳ごろにはじめるのが良いでしょう。

小学校入学前までに、おおまかな時間がわかるようになっておくと、規則正しい生活をおくったり、先生の指示に従ったりするのに役立ちますよ。

STEP1:短針を意識させる

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Africa Studio / Shutterstock.com
幼児に時計の読み方を教えるときは、まず短針を意識させることからはじめましょう。

「3時になったらおやつにしよう」「6時から晩御飯だよ」など、1日のスケジュールと時間を合わせて教えます。

子どもがいつでも時計を確認できるよう、部屋に数字が書かれたアナログ時計を置いておくと良いですね。

筆者が子どもに最初に教えた時間は「3時」でした。3の数字を指差しながら、「ここに短い針がきたら3時のおやつの時間だよ。3時になったら教えてね」と毎回声をかけていたら、おやつの時間が近くなると自分から何度も時計を確認するようになりました。

子どもが意識しやすい時間からはじめて、少しずつ「7時に起きる」「12時に昼ごはん」「3時におやつ」「6時に夕食」「9時に寝る」など、読める時間を増やしていきましょう。

STEP2:長針を意識させる

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Littlekidmoment / Shutterstock.com
大体の短針が読めるようになったら、次は長針の読み方を教えます。

最初に教えるのは長針が「12」と「6」にある場合の読み方です。「12」は〇時ちょうど、「6」は〇時半(〇時30分)だということを理解させましょう。

わが家の場合、子ども向けのアニメ番組は30分刻みで放映されることが多いので、「〇時半になったらテレビをつけていいよ」と声をかけているうちに、30分という感覚が身についてきました。

次に、長針が「12」「3」「6」「9」にある場合の読み方を教えます。15分という感覚をつかむのは少し難しいのですが、「30分の半分」という意識ができれば十分です。

わが家では、「あと15分で〇時ちょうど」「あと15分で〇時半」という言い方をよくしていました。「今、長い針が9のところにあるね。あと15分で5時になるから、5時になったらお片づけをはじめようね」などと声をかけているうちに、だんだんと「15分間隔」が理解できるようになったようです。

STEP3:時間について子どもに提案をさせる

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大まかに時計を読めるようになったら、子どもに時間を提案させる機会を増やします。

子どもがテレビを観ていたら「何時まで観る?」と聞いてみたり、公園で遊んでいたら「何時に帰る?」と尋ねてみたりしましょう。

そのたびに子どもは時間を意識しますし、教わった時計の読み方も定着します。

最初のうちは適切な時間を提案できないかもしれませんが、何度も繰り返すうちに慣れていきますよ。

繰り返し時計を意識させよう!

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前述したとおり、小学校の授業で時計の正確な読み方を習いますから、幼児期に完璧に時計を読めるようになる必要はありません。

詳細な時間までわかるようにすること以上に、日々の生活の中で、時計を確認する習慣を身につけさせることが大切です。

毎日の子どもへの声かけに、意識的に時間を添えるようにしましょう。

「〇時になったよ、起きようね」「〇時半になったら出かけるよ」「何時までに片づける?」「20分前になったら準備をしようね」など、時間の話をする機会はたくさんあります。

そのたびに時間を確認する習慣ができれば、「時間を守る」姿勢も養われますし、時計の読み方にも少しずつ慣れていきます。

焦らずじっくりと、子どもに時計を意識する生活を根づかせていきましょう!

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この記事のライター