2016年08月20日 公開

香港は共働き世帯に優しい?日本でも活用したい仕組み!

共働きという概念が定着したのが日本よりも早く、子どもがいても夫婦共働きをしている世帯が普通になっている香港。そんな香港ですが、意外にも保育園はありません。そんな香港で働くパパとママはどうやって育児と仕事の両方をこなしているのでしょうか?

共働きという概念が定着したのが日本よりも早く、子どもがいても夫婦共働きをしている世帯が普通になっている香港。そんな香港ですが、意外にも保育園はありません。そんな香港で働くパパとママはどうやって育児と仕事の両方をこなしているのでしょうか?

専業主婦はほとんどいない?香港の家庭の実態

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日本でも、「女性は結婚したら家庭に入り、家を守るもの」という昔の考えが崩れはじめてから、かなりの時間がたっています。しかし、そんな日本よりもさらにその先を行っているのが香港です。

日本ではまだ、子どもが産まれたので産休を取ったはいいけど保育園が見つからず職場復帰できなかった、保育園には入れたが子どもの体調不良などによる対応に追われて仕事をやめざるを得なかったなど、さまざまな理由で仕事をあきらめるママたちがいます。

一方、香港の家庭ではそんなことは起きず、子どもが産まれたとしてもそのほとんどが共働きを続けています。子どもを預けるための保育園がないにもかかわらず、どうしてそのようなことが可能なのでしょうか?

外食が当たり前?自炊無しでも暮らせる環境がある!

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ご飯を作るためには、どのような工程が必要でしょうか?献立を考え、食材を購入し、調理して盛り付け、やっと食べ終わったと思ったら調理器具や食器の片づけが待っています。これだけの工程を毎食欠かさず行うとなると、その労力は共働きの世帯にとって結構な負担になります。

しかし、香港では自炊をする習慣は根付いておらず、代わりに朝から外食をする習慣があります。そのため、朝食を提供してくれる店がいたるところに出店していて、手軽に外食ができる環境が整っているのです。

子どもの面倒は誰が?日本にはないお手伝いさん文化

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炊事の手間を省いたとしても、それだけが共働きを続けていける理由にはなりません。日本の共働き世帯で課題となっているように、香港の子どもたちにも日中親が働いている間に面倒を見てくれる人が必要です。

そのからくりを理解するためのヒントは、香港の子どもたちが遊びまわる公園にあります。

子どもが元気に駆け回る平日の昼、公園をぐるりと見渡しても香港人の母親を見つけることはできません。代わりに目につくのは、共働きの世帯に雇われているフィリピン人のお手伝いさんたちです。

雇用のための賃金の安さにも注目!

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香港の人たちは、自分が働いている間に子どもの世話をしてくれるフィリピン人のメイドを住み込みで雇用して、家庭教師やベビーシッター、ハウスメイドを兼任してもらいます。

日本人の感覚からすると、一般家庭でお手伝いさんを雇うことに驚きを感じますが、香港ではお手伝いさんを雇うための金額がかなり安く、一般家庭でも賄える程度のようです。

日本にも来る?共働きを支えてくれるお手伝いさんたち

日本でも、平成27年に家事支援サービスを提供するための外国人の入国や在留を許可する法律ができました。まだまだ、一部の地域限定ではありますが、ゆくゆくはそれぞれの家庭でお手伝いさんを雇い、共働きをすることが一般的になっていくかもしれませんね。

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この記事のライター