2018年8月27日 公開

模擬国連のしくみと4つのメリット 目指せ未来のリーダー!

国連をシュミレーションする「模擬国連」は、未来のリーダーを目指すならぜひ参加したい活動のひとつ。英語力のアップはもとより、国際政治の学習と問題の解決を導くプロセスが体験できる魅力的なプログラムです。世界で注目される模擬国連のしくみと、4つのメリットを解説します。

日本の高校も大活躍する模擬国連とは?

File:Athens MUN 2010.jpg - Wikimedia Commons (107146)

HMUNO/CC-BY-SA-3.0
参加者が一国の大使の役割を与えられ、その国の立場で本物の国連と同じよう国際問題について議論を交わす模擬国連。1923年、ハーバード大学ではじまったこの活動は、今日では大学・高校のクラブサークル活動や授業の一貫として、日本も含め世界中で行われています。

2018年5月、ニューヨークで開催され、世界中の高校生1,500人が参加した国際模擬国連大会では、東京の海城高校が最優秀賞を受賞しました。

模擬国連はどう進行するの?

File:International North Model United Nations - General Assembly.jpg - Wikimedia Commons (107150)

Artbox33/CC-BY-SA-4.0
模擬国連は、大きく3つのステップで進行します。

最初のステップは「準備」。参加会議の議題と担当国をリサーチして、政策を立てます。

次のステップ「会議本番」では、演説と他国との交渉を繰り返して決議案を作成し、最終的に投票によって議決。

最後のステップ「レビュー」では、会議準備・会議に関しての反省を行います。

こうした活動を通して、模擬国連参加で得られる4つのメリットを見てみましょう。

メリットその1:考える力を伸ばす

人 女の子 女性 · Pixabayの無料写真 (107154)

模擬国連では、さまざまな思考力が必要とされます。

準備の段階では、政策立案のために山のような情報のなかから、議題と担当国に適切なものを選ぶ「問題分析能力」が必要になるでしょう。会議の議論の場では、自国の利益と他国との協調を天秤にかけながら、交渉をうまく進めるための論理的・戦略的思考力が問われます。

このように模擬国連の一連の流れから、総合的な考える力の向上が見込めるのです。

メリットその2:国際感覚が身につく

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国連のシュミレーションである模擬国連の議題は、常に国際問題。リサーチ段階では担当国だけでなく、議題についても情報を集めることになります。このため、自ずと国際情勢に関しての知識が得られるでしょう。

また会議を通して、各々の国が異なる考えや事情を持つことがわかり、国際問題への多角的かつ客観的な視点が自然と身につきます。

メリットその3:協調性と思いやりが身につく

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模擬国連での議論と聞くと、「ディベートなの?」と疑問を抱くかもしれません。

しかし勝ち負けを決めるディベートとは違い、模擬国連では国際社会全体が合意する決議案を作り上げていく必要があります。自国の主張だけを声高に叫ぶのではなく、他国も尊重しお互い納得できる解決への道を探るなかで、協調性、相互理解の気持ちが育つのです。

メリットその4:語学力とスピーチ力が磨かれる

File:KHSMUN GA.jpg - Wikimedia Commons (107166)

Elescobar n jpn/CC-BY-SA-4.0
日本国内での模擬国連の会議では、一般的に参加者の使用言語は日本語ですが、会議の議事進行は英語で行われます。またリサーチの情報源も英語である場合が多いため、必然的に英語力がアップすることは言うまでもありません。

さらに英語を使いこなしたい場合、国内の英語会議やアメリカの国連本部などで行われる国際的なプログラムを活用するのも手です。

会議での発言は、限られた短い時間のなかで言いたいことをまとめる必要があります。また相手への訴求力が求められるため、スピーチ力も磨かれるでしょう。

模擬国連で未来のリーダーをめざす

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国際問題に興味があっても、普段の私たちは日本人という主観的な立場で見てしまいがちです。国外への知識が十分でない子どもとなれば、なおさらのこと。

しかし模擬国連は、国という客観的・多角的な視点で問題に取り組むことに重きを置いています。いつか高校生になったお子さまが、一歩進んだスキルを身につけるのに模擬国連を活用してみるのも一案です。このとき得た能力は、社会へ出てもあらゆる場面で活きてくるでしょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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Mariko.K Mariko.K  大学卒業後、大手雑誌社広告営業、進学塾講師を経て、結婚を期に2000年よりスペイン在住。マヨルカ島にてスペイン人の夫、中学生の娘と暮らす。バレアレス州立音楽学院高等部でパイプオルガン専攻中。東京都出身。