2019年3月26日 公開

2019年小学校受験の動向「『お受験』はじめました!」Vol.39

2019年4月に入学の国私立小学校受験は2018年の秋から冬にかけて実施。2018年度を振り返ると考査内容の変更や学校新設などいろんな動きがありました。その中から気になった点をご紹介します。2019年度以降の受験を考えている方は最新情報の把握からスタートです!

入試日程変更による影響

多くの学校において受験日はほぼ固定化されています。

首都圏の中学受験では2月1日に受験日が設定されている学校を「1日校(ついたちこう)」と呼び、第一志望とする人が多いです。小学校受験でも同様で、東京都内の私立小学校は11月1日に試験日を設定していることが多いため、併願スケジュールを予め検討する人が多いです。

小学校受験の場合は、大学受験と違って学校をたくさん受けるよりは絞り込んでしっかりと学校別の対策を行うことが重要です。そのため入試スケジュールは非常に重要な学校選択の要素となります。

ただ、毎回必ず固定化されているわけではなく、学校の都合によって変更される場合もあります。なので、入試日程が公開されたらすぐに確認しましょう!

今年度受験者数に大きな影響をもたらした学校は以下の2校でした。

東洋英和女学院小学部

これまで11月2日に受験日を設定していた東洋英和女学院ですが、2018年は11月1日に変更となりました。

「1日校」との併願ができなくなったため受験者数が大幅に減少しました。しかし、それまでの受験者が多すぎたということがあり、実は第一志望としていない受験者も多かったようです。

受験者数が減ったことでライバルが減った、とも取れますが、東洋英和を第一志望としてしっかりと対策してくるご家庭の割合は増えたので、難関校であることには変わりないでしょう。

立教女学院小学校

逆に受験日変更によって受験者を増やしたのが立教女学院小学校です。

2017年は11月3日・4日の2日間にわたっての試験となっていましたが、2018年は11月3日のみとなったため併願もしやすくなりました。

もともとここを第一志望とするご家庭も多い学校で、受験者数が増えたことでより難度が高まったのではないかと思います。

新設校「東京農業大学稲花(とうか)小学校」

2019年4月に世田谷区に開校を予定している「東京農業大学稲花(とうか)小学校」の新1年生の入学試験が2018年11月に行われました。

東京農業大学附属の学校は高校・中学が従来あります。小学校卒業後の進路も明確になっていることもあり、説明会の時点から大きな注目を集めました。

小学校の授業では、東京農業大学のインフラも利用したさまざまな体験型授業を予定しているなど魅力的な内容となっています。はじめての受験となった2018年の受験では多数の受験者を集め、高倍率となりました。

アナログからデジタルへの変換

学校に直接伺う機会が多く、アナログなイメージが多い小学校受験の世界。しかし最近はデジタル化が進みつつあります。中学受験と同様に出願もWEBで受け付けたり、合格発表もWEB上で行うところも増えてきました。

学校説明会や行事の見学申し込みもWEBで受け付けるところもあります。

この流れは今後進んでいくことが予想されますので、PCやネットに関しても人並み以上にスマートにこなしていけるようにしておきましょう。

この面では聖心女子学院初等科は進んでいる印象を持ちます。出願もすでにWEB上からできるようになっておりますし、各種行事の申込みもWEBから行います。

附属中学校への進学を強化する小学校

中学受験をすることを前提にした「受験小学校」については以前の記事でも取り上げました。
従来「受験小学校」と呼ばれていた学校の中で附属の中学校への進学を強化する変化を見せる学校が出てきています。

新渡戸文化小中学校

小学校+中学校の9年間のプログラムを策定し、従来の中学1年生を「7年生」と呼んでいます。附属小学校から附属中学への進学を強化したい狙いがあるようです。

心と体が大きく進化する時期ですから、環境を変えない良さというのもあると思います。

しかし、このような方向転換をしたことは附属中学校の人数が少ないことも理由の一つでしょう。その後の進路を考えると悩ましく思う方も多いことかと思います。

小野学園小学校

小野学園中学校・高等学校は女子校ですが、2020年より「品川翔英中学校」「品川翔英高等学校」となり共学化されることが発表されました。併せて小野学園小学校も名称を変え「品川翔英小学校」となります。

かつて「順心女子学園」という名の女子校が共学化して「広尾学園」に変わりました。教育内容の刷新を行った結果、現在は日本でも屈指の進学実績を誇る難関校となった成功例もあり、今後は進学を強化した学校に生まれ変わることが予想されます。

小野学園小学校のWEBサイトでもこのことが大きく打ち出されています。現在はほぼ全員が他の中学校を受験する受験小学校としての位置づけですが、洗足学園小学校のように附属の中学高校にも魅力を持たせた学校に生まれ変わっていくかもしれません。

考査方法の変更を示唆したお茶の水女子大学附属小学校

2018年度の受験予定者を対象とした学校説明会において、2020年の検定内容を変更するという話が出ました。(国立小学校は試験・考査のことを「検定」と呼びます)

お茶の水女子大学附属中学校でも同様に試験内容に関する変更がある旨を学校説明会で示唆しています。

今後の学校教育の変化に併せて検定内容を変えるということでさまざまな予想が出ていますが、学校からは何も情報が出ていないので正式な発表が待たれます。

2019年冬に受験する子どもに関しては現状通りの行動観察・思考力重視のノンペーパー試験であることは変わりないと思われます。

気になる学校からの公式情報は常にチェック

毎年、学校説明会は春ごろから開始されます。気になる学校の情報は公式のWEBサイトを常にチェックするようにしてください。思わぬ変更が発表されることもあります。

小学校受験は情報戦でもあります。噂話やネットの情報に振り回されず、常に新しい情報を自分自身で取っていけるようにしていきましょう!

それでは次回もお楽しみに!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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ママミーヤ ママミーヤ  フルタイムではたらくママ(時に数日にわたる徹夜あり)。 会社員から脱却し、フリーランスになるが前より忙しくなる誤算に悩む。 0歳から保育園に通う娘が一人。昨年、塾なしで小学校受験に挑戦して無事に入学。 0歳からの幼児教育・お受験の勉強を自宅で行うためのコツ・時間のやりくりなどをお伝えします!