2017年03月17日 公開

絵本の読み聞かせを習慣に!メリットと長く続けるコツ

カナダ在住の筆者は、息子の日本語の発達を考え、0歳の頃から絵本の読み聞かせをスタート。おかげで、息子は現在3カ国語を操るマルチリンガルに。その経験から、絵本の読み聞かせを幼少時から長く続けるメリットやコツを紹介します。

カナダ在住の筆者は、息子の日本語の発達を考え、0歳の頃から絵本の読み聞かせをスタート。おかげで、息子は現在3カ国語を操るマルチリンガルに。その経験から、絵本の読み聞かせを幼少時から長く続けるメリットやコツを紹介します。

多言語教育のスタートは絵本の読み聞かせから

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筆者は、日本語、英語、フランス語の環境で育つ息子の言葉の発達を考え、0歳から絵本の読み聞かせをはじめました。そして、自分で本を読めるようになった8歳の今も、毎日の読み聞かせを続けています。

一般的に、バイリンガルやマルチリンガルは言葉が遅れるといわれています。けれども、日々の読み聞かせや語りかけのおかげか、筆者の息子は、生後7カ月で最初の言葉を発しました。その後も、順調に言葉は増え、1歳2カ月ごろには、ママには日本語、パパには英語と使い分けができるようになったのでした。

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我が家のファーストブック
タイトル:おひさま あはは
著者名 :前川かずお
出版社 :こぐま社

絵本の読み聞かせは0歳から!

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絵本の読み聞かせをはじめるのに、年齢は関係ありません。生まれたばかりの赤ちゃんに読み聞かせをしてもいいのです。ママやパパは、たとえ返事がなくても、赤ちゃんに話しかけたり、童謡を歌って聞かせたりしますよね?同じ感覚で、読み聞かせをしてみましょう。

少し前に話題になった、14歳でカナダの一流大学5校に合格した大川翔さんの本でも、彼が0歳から絵本をたくさん読み聞かせてもらっていたということが書かれていて印象的でした。

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タイトル:ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法
著者名 :大川翔
出版社 :扶桑社

小さな頃から絵本を読み聞かせるメリットは?

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子どもの情緒を安定させる

パパのひざの上で、布団で横になって絵本とママの顔を見ながらなど、絵本の読み聞かせの時間は、子どもが親の愛情を強く感じられる時間です。そのような時間を多く過ごすと、子どもの情緒が安定します。

親子のコミュニケーションを豊かにする

親子で絵本を読むことで、コミュニケーションが広がります。何もない状態では、子ども相手に語り続けることが難しいと感じる人も多いかもしれません。しかも、相手がまだ言葉を発しない赤ちゃんや小さな子だとなおさら。けれども、絵本の力を借りれば、語りかけがスムーズなり、さらに話を広げることができます。

知育になる

絵本をたくさん読んでもらうことで、子どもの言葉の発達が促されます。語彙が増え、豊かな表現を覚えることができるのです。さらに、絵や物語から、いろいろな想像を膨らませることができるようになり、創造力や考える力が養われます。

絵本の読み聞かせを長く続ける4つのコツ

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子どもの機嫌がいい時間に

読み聞かせは、子どもの機嫌がいい時間を選んでしましょう。そうすることで、ママやパパも穏やかな気持ちで絵本を読むことができます。

親も心から楽しむ

親が楽しんで絵本を読めば、子どもにもその気持ちは伝わります。義務感での読み聞かせは、誰も楽しめません。乳幼児向けの絵本を何度も読むことは、大人にとっては退屈なことかもしれません。けれども、絵本を聞いている子どもの表情や動作を、じっくり観察しながら読んでみては?新しい発見があるかもしれませんよ。

軽い気持ちで、ノルマは決めない

読み聞かせは「できるときに」という軽い気持ちではじめてみましょう。ノルマに縛られると、長続きしない可能性が……。習慣にするためには、子どものルーティーンが決まってきたころに、読み聞かせの時間を決めるのがお勧めです。そのときも、こだわり過ぎないのが、長く続ける秘訣です。

親子がふれあう時間と考える

絵本の読み聞かせが、我が子との愛しい時間と考えるのは、とても大切なことです。そして、読み聞かせの効果を過度に期待するのは禁物。たとえ、すぐに結果が出ないからと、やめてしまうのはもったいないです。

筆者も、最初のころは、絵本にあまり興味を示さない息子を見つめ「意味あるのかな?」と悩んだり、わざわざ日本から取り寄せた本を気に入ってもらえずガッカリしたり……。

けれども、今では、どんなに疲れていても、息子は寝る前に必ず「絵本読んで」といいます。親子にとってかけがえのない習慣になっているのです。

おわりに

赤ちゃんや小さな子どもは、絵本の内容がよく分からなくても、ママやパパの声を聞いて、表情を見て、楽しいな嬉しいなと感じてくれているはずです。絵本を通してママやパパの愛情が伝わるからではないでしょうか。まだ習慣づけできていない方も、思い立ったら吉日。少しずつでも、読み聞かせ習慣をはじめてみませんか?

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

LOA
LOA

カナダ在住の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。