2018年08月25日 公開

1歳の子どもが歯磨きを嫌がる場合は?歯磨きグッズの選び方や歯ブラシのポイント

1歳頃になると、多くの子どもに歯が生えてきます。同時に歯磨きも習慣づけなければいけませんが、歯磨きを嫌がる子どもは多いもの。なかなか磨かせてくれないお子さまに手を焼いている方も多いでしょう。1歳頃の子どもが歯磨きを嫌がる理由や、その解決策もご紹介します。

1歳頃になると、多くの子どもに歯が生えてきます。同時に歯磨きも習慣づけなければいけませんが、歯磨きを嫌がる子どもは多いもの。なかなか磨かせてくれないお子さまに手を焼いている方も多いでしょう。1歳頃の子どもが歯磨きを嫌がる理由や、その解決策もご紹介します。

1歳の子どもが歯磨きを嫌がってしまう……

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fotohay / shutterstock.com

嫌がる原因

歯磨きを嫌がる子どもは多く、なかには大人が歯ブラシを見せただけで「イヤ!」と拒否をすることもしばしば。そもそもなぜ歯磨きが嫌いなのか、以下のような理由が考えられます。

・上唇の付け根の筋(上唇小帯)にあたって痛みを伴うため
・大人の歯ブラシを当てる力が強すぎる
・唾液がたまって息をしづらいのが嫌
・口内や口回りを触られるのが不快
・単純につまらない、暇 など

調べてみると、大人では気づきそうにない「子どもが歯磨きが嫌な理由」がたくさんあります。

無理やり歯磨きをするのはだめ?

歯磨きは毎日しなければいけないものです。心から嫌いになってしまうと、お子さまにとっては毎日苦痛な時間を過ごすことになりかねません。

そこで知ってほしいのが「しっかりと磨く仕上げ磨きは、1日1回でいい」ということ。食事の後に毎回必死に磨かなくても、すぐ虫歯になるようなことはありません。パパママも焦りすぎず、気楽に取り組んでみてください。最初のころは、機嫌のいいときを狙って歯磨きをするのも手です。

子どもの頭を大人の足で挟んだ体勢で無理やり磨くという方法もありますが、大変ですし大泣きしながら磨かれる姿は見ていて心苦しいもの。できれば楽しんで磨ける、嫌がられない方法を目指しましょう。

歯磨きを行う頻度

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・習慣にしたい頻度:毎食後&おやつの後
・仕上げ磨きをしてあげる頻度:1日1回

「歯磨きは食べたあとに行うもの」という習慣は身に着けておきましょう。ただ歯磨きを極端に嫌っているお子さまや、毎食後は難しいという方は臨機応変に対応しても構いません。

仕上げ磨きについては、さまざまな歯医者さんから指導を受けるときに確認してみましたが、1日1回、どのタイミングでもいいとのこと。しっかりと磨いてあげれば時間は問わないと言います。

パパママとお子さまのライフスタイルに合わせて、「朝ならできそう」「寝る前なら落ち着いてできそう」など、時間を決めて磨いてあげるのがおすすめです。

歯ブラシの選び方

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お子さまが嫌がりにくい歯ブラシの選び方をご紹介します。参考にしてみてください。

・毛がやわらかく密集しているもの
・毛先がなめらかで平面にカットされているもの
・ヘッドが小さめのもの(対象月齢や年齢に合ったものを)
・柄が握りやすいもの
・大好きなキャラクターのイラストがあるものも効果的

歯磨き粉は味付きの方がいい?

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歯磨き粉の種類

・研磨剤入り・発泡性タイプ
大人が使っているものに多いタイプです。赤ちゃんはどうしても飲み込んでしまうことがあるので、こちらのタイプはまだ早いかもしれません。

・ジェルタイプ
小さなお子さまにおすすめなのはジェルタイプ。泡が立ちにくいので、口内の違和感に戸惑うことが減ります。ただし価格は多少高めです。

歯磨き粉は味なし・味付きをどちらを選ぶ?

味がついていると体に悪いのではと心配な方もいるかもしれませんが、子ども用の歯磨き粉として販売されているものなら大丈夫。味付きで喜ぶお子さまには使ってあげるといいでしょう。

かえって味付きを嫌がるお子さまもいるので、その場合は歯磨き粉を使うのを中止し、水のみで歯磨きをしても問題ありません。歯磨き粉のありなしで汚れの落ちはほぼ変わらないのが実情です。

せっかく歯磨きを使うというのであれば、「フッ素」配合の歯磨き粉を選ぶと虫歯予防になるのでおすすめ。フッ素はうがいでほぼ落ちてしまいますが、歯磨き後の歯に塗るタイプのフッ素ジェルもあります。虫歯になりやすい子は試してみてもよさそうです。

歯ブラシの代わりにガーゼを使うのもおすすめ

歯を磨く行為よりも、長時間口を開けておくことが嫌というお子さまもいます。その場合、時間をかけずにスッと終わらせてあげられるガーゼを活用してみましょう。

【使い方】
小さくカットしたガーゼを水などで湿らせ、指先に巻き付けて歯を磨きます。授乳や離乳食のあとにこまめにふき取ってあげます。

【年齢別】子どもが嫌がらない歯磨きのやり方

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まだ歯が生えていない状態

子どもはいきなり顎(あご)や歯を触り、固定されると抵抗感や不安を抱きます。まずは歯磨きを始める準備を開始しておきましょう。

その方法は、口の周りをパパママが触ってみる、シリコン製の歯ブラシを噛んでみるなどの練習をしておくだけ。これで歯磨きへの抵抗感を少なくすることができるでしょう。また仰向けの体勢や姿勢を練習しておくのもおすすめです。

歯の生え始め~生後9カ月

歯磨きを始める目安は、歯が2本生えた頃。生え始めの時期は、離乳食を食べたあとなどに湯冷ましを飲んだり、ガーゼでふき取ることから始めてみてください。

9カ月頃になると歯の本数も増えてきます。赤ちゃんの歯はやわらかく虫歯になりやすいので、機嫌のいいときを中心に1日に1回は大人が仕上げ磨きをしてあげましょう。

1~2歳

1歳を過ぎると、離乳食もだいぶ大人に似たものになってきます。さらに奥歯も生えてくるのがこの時期。食べかすが奥に入り込んで残りやすくなります。1歳頃は1日1回の仕上げ磨きを目標に、2歳頃になったら夜寝る前には仕上げ磨きを欠かさないようにしましょう。

仕上げ磨きのポイントは「歯に歯ブラシを直角に当てて、小刻みに動かしながら磨く」ことです。もちろんおやつのあとや食後にも楽しみながら、仕上げなしの歯磨きを忘れずに。

抵抗感をなくすために必要な子どもへのフォローの仕方

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短時間で終わらせてあげる

どうしても大人の仕上げ磨きは、力が入りすぎて痛みが生じるもの。その際は「ペンを持つように歯ブラシを持ち、滑らせるように1本の歯を3回こすっておしまい」とすることを意識してみてください。

こうすると上下の歯のみがき時間を短くすることができ、痛くもないのでお子さまは安心して嫌がりにくくなります。前歯の上あたり、上唇の付け根の上唇小帯に歯ブラシがあたらないように注意するのも大切です。

グッズ・歌・声かけでその子のための工夫を

すでに抵抗感を持ってしまっている場合は、鏡をお子さまに見てもらいながら歯磨きを実況中継するのも一案。「今は奥歯の虫歯菌をやっつけているよ」「歯の隙間に食べカス発見!」などの声かけで、何をしているのかわかるようになり、気持ちを引き付けることもできます。歯みがきを親子の楽しいスキンシップタイムにしてみましょう。

さらに歯磨きの歌を歌って、その間だけ頑張ろうと決まりを作ってみてもいいでしょう。スマホやタブレットの動画や映像を見せながら歯磨きをしているパパママも少なくありません。

あるいは子どもと一緒に、大人も笑顔で楽しそうに歯磨きをするのもおすすめです。とにかく「歯磨きの時間は苦痛で、ストレスの溜まるもの」ではなく「楽しいもの」だと感じてもらうことが第一。各家庭でさまざまな対策方法があるので、嫌がるお子さまに悩んだときは先輩ママに相談してアドバイスをもらうのもいいかもしれません。

おすすめの方法を活用して嫌がる歯磨きを乗り切ろう

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乳歯でのむし歯は治療が難しかったり、永久歯に影響を及ぼすとも言われています。お子さまの歯を守るためにも、歯磨きの時間は大切にしたいもの。

子どもが歯磨きを嫌がる理由を知っておくだけで、「痛みを少なく」「なるべく早く」など、これまでとは違ったアプローチができるのではないでしょうか。上手にできたときは「お口の中がきれいになったね」とほめてあげてくださいね。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター