2017年3月30日 公開

なぜ今は筆記体を習わないの?教えるべき?

パパやママは中学生のときに、英語の筆記体を習った記憶がある方も多いでしょう。しかし、今は筆記体の教育は必修ではなくなり、子どもたちが学校で習わないことも多いのです。学校で学習してきた世代にとってはちょっと驚いてしまいます。どうして習わなくなってしまったのでしょうか。

なぜ筆記体は必修ではなくなったの?

以前学校では、英語の筆記体を教えるのは必修でした。1962年より筆記体の教育がはじまり、中学校で習うのは当たり前だったのです。

しかし、2002年のゆとり教育の導入により、筆記体は必修ではなくなりました。その内容は、基本的にブロック体のみでよく、先生の裁量により筆記体を教えてもいいというものです。脱ゆとりとなった今でも、筆記体の教育は復活していません。

筆記体は将来書けなくてもいいの?

コンピューター社会となった昨今、筆記体はどんどん使われなくなってきています。確かに大人世代も、キーボードやスマホで文字を打つのに慣れてしまい、いざとなったら筆記体で書けないのではないでしょうか。

筆記体はアメリカやイギリスでも見かけなくなり、年配者がおもに使っているといいます。そのような状況では日常生活で筆記体を目にすることは少ないため、筆記体をあえて教える必要性がなくなりつつあります。

筆記体は早く書く技術として洗練されていますし、独特の形状に魅力を感じている方も多いです。しかし、美しいカリグラフィーを手間暇かけて手書きしていた書物は、いまやプリンターですばやく簡単に印刷できます。未来の子どもたちのために時間を割くならば、過去の遺物ではなく新しいテクノロジーを使い、コンピューターやコミュニケーション技術に向き合うべきだとする意見もあります。

筆記体が必要になることも?

筆記体は必要ないとする声が大きい一方で、筆記体を学校で教え続けるべきだという意見も根強く残っています。

印刷技術や電子機器の発達でブロック体を使うことが増えても、それ以前に書かれた文書には筆記体が使われています。学校で筆記体を教えなくなったことで、歴史的文書を読める人が減るのではないかと危惧されています。

また、筆記体は「書く」ことにも特化しています。コピー&ペーストが簡単にできる今の時代だからこそ、手書きで「書く」という行為が大切だと主張する人もいます。また、テストなどの時間がないときには、ブロック体より筆記体を使った方が、素早く文章を書けるのではないでしょうか。そして「書く」行為は、学びにもつながります。覚えたい詩や構文を書くことは、暗記に効果的です。

筆記体を学ぶなら

学校では必修化されていないため、教師の裁量によっては筆記体を学ばないまま大人になることになります。しかし、手書きの英文を読む機会のある職業は当分はなくなりませんし、アカデミックな職業は古い文献に接することもあるでしょう。

子どもの通う学校で筆記体を学ばないとわかったら家庭でフォローしたくなる方もいるかもしれません。
お手本を参考にしながら、まずはアルファベット1文字ずつ書けるようにしましょう。筆記体練習用の教本を買って、なぞりがきの練習をするのも効果的です。形を覚えて慣れてきたら、つなげて書いてみましょう。

美しく筆記体を書くには、文字の高さをそろえることが重要です。英語用に4本罫線が書かれたノートで練習するのがいいでしょう。

最初に書くのは自分の名前でしょうか。むかし、親が学んだ様子を思い出すかもしれませんね。

筆記体を習わなくてもいいけれど……

ブロック体が書ければ、学校の授業には問題ありません。無理に筆記体を学習させる必要はないかもしれません。

デジタル技術が発達したとはいえ、すべての書籍が電子化するとは限りません。手書きの技術は歴史が長く、これからも続きます。筆記体が必要になる可能性はまだまだあるでしょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

道徳教育とは?教科化された経緯と授業内容

道徳教育とは?教科化された経緯と授業内容

2018年より教科化され成績評価対象となった「道徳」。道徳教育は子どもたちが、人生をより良く生きる基盤を作るための「道徳性」を養う学習です。この道徳性とは...
国際バカロレア(IB)資格って?そのメリット、日本の認定校は?

国際バカロレア(IB)資格って?そのメリット、日本の認定校は?

世界140以上の国と地域、5,000校以上で実施されている「国際バカロレア(IB)」の教育プログラム。日本の国際競争力を上げるため、文部科学省が「国際バカ...
キレない心を育てる教育プログラム「セカンドステップ」の効果は

キレない心を育てる教育プログラム「セカンドステップ」の効果は

セカンドステップは、子どもを加害者にしないために開発されたアメリカ発の教育プログラム。攻撃的な衝動行動を和らげて、コミュニケーション力や問題解決力等のソー...
香港の教育の特徴って?学力世界2位を誇る「超学歴社会」とは

香港の教育の特徴って?学力世界2位を誇る「超学歴社会」とは

2015年の学習到達度調査(PISA)で、香港は優秀な成績をおさめました。そこで気になるのが、「香港ではどんな教育が行われているの?」ということ。お子さま...
米国発の教育法・ドルトンプランを実践!日本初の中高一貫校開校

米国発の教育法・ドルトンプランを実践!日本初の中高一貫校開校

2019年4月、日本で初となる、アメリカ発祥の教育メソッド「ドルトンプラン」に基づく中高一貫校が、東京に開校します。生徒の自主性を尊重するドルトンプランに...

KEYWORDS

WRITER

erika erika  20代のママです。 趣味は子どもと遊ぶこととピアノを弾くこと。 現在3歳のやんちゃな男の子の子育てに日々奮闘中!