日本語で動物の親子を区別する場合、子どもは子犬・子猫のように「子+動物の名称」になることが多いです。 一方、英語では親と子でまったく違う単語で表すことがあります。今回は、そんな親と子で呼び方が変わる動物をご紹介。絵本などにも使われるので、知っておくと便利です。
英語では動物の「親と子」で呼び方が違うことも
しかし英語では、犬が dog に対して子犬 は puppy 、猫が cat に対して子猫が kitten と、まったく違う単語になります。親に対して、可愛らしさ・幼さを感じる単語ですね。他の動物においても英語では、親と子どもを違う単語で表現することが多いです。
たいていの動物が人よりも早く成長し成獣になります。動物の子どもの「一瞬の天使のような愛らしさ」を、親とは違う単語にすることで表現したのかもしれません。
ここからは、親と子で呼び方が変わる動物の英語をご紹介していきます。
1.犬
puppy は1歳未満の子犬に使う単語です。生意気な若者、という意味もあります。
2.猫
kitten と同じくkitty(キティ)もよく使われます。猫のキャラクターでおなじみの「ハローキティ」を想像すると覚えやすいですね。
3.羊
lamb には子羊の肉、柔和な人という意味もあります。
4.鹿
一般的に子鹿と言えば fawn ですが、 deer に小さいという意味のある let をつけて deerlet と表現することも。また、大人に近づき角が生え始めた子鹿は spitter と呼ばれます。
5.馬
1歳未満の子馬・ロバを foal と呼びます。
6.パンダ
cubはパンダ以外のクマ・オオカミなどの肉食獣の子どもも指します。
7.イルカ
calf はイルカ以外に、牛・鹿・クジラ・ゾウ・キリンなどの子どもも表します。pup も同様に、犬・アザラシ・オオカミ・キツネなど、イルカ以外の動物の子どもにも使われる単語です。
8.豚
pigに小さいという意味のあるletをつけてpiglet となります。ピグレットは「くまのプーさん」の親友の子豚ちゃんで有名ですね。
9.類人猿(サル・ゴリラ・チンパンジーなど)
→子猿、子ゴリラ、子チンパンジー infant (ínfənt)インファントゥ
猿やゴリラ・チンパンジーなどの類人猿の子どもは、人の子ども(乳児や幼児)を表す単語 infant を使います。
10.ウサギ
ウサギの子どもは bunny の他に、子猫を表すkittenもよく使われます。
種族でまとめられた呼び方も
鳥類のひよこ・雛を表す単語は chick (tʃík)チック。アヒル・カモ duck (dʌ́k)ダックに限っては、子どもを duckling (dʌ́kliŋ)ダクリングと呼びます。また、カンガルー・コアラなどの有袋類の子どもはすべてjoey (dʒóui)ジョウィーです。
先にも述べましたが、クマ・ライオン・オオカミ・キツネ・パンダなどの肉食獣系の子どもは cub (kʌ́b)カブ、牛・鹿・イルカ・クジラ・ゾウ・キリンなどの子どもは calf (kǽf)カーフとなります。
cub と calf の適用範囲の広さは、日本人にとっては驚きかもしれません。
「親子当てゲーム」で英単語をマスター!
【カードの作り方】
カードの表面に動物の絵を、裏面に英語で動物の名前を書きます。これを親・子それぞれで用意。子どもと一緒に作っても楽しいでしょう。
【遊び方】
神経衰弱のように親と子をそろえて遊びます。表面にするのは絵柄でも単語でもどちらでもOK。パパ・ママが発音した動物のカードを、子どもに取らせるという遊び方も盛り上がります。