2019年05月23日 公開

楽しみながら頭の回転を良くする遊びー丸シールで法則性を学ぼう

幼児教材でよく取り上げられる「法則性」。色、図形、動物などが一定の法則で並んでいて、隠れた場所に入るものは何かを考えていく学習です。ワークブックで問題を解くことも大事ですが、具体物を使って考えると理解が深まります。丸シールで楽しく学べる方法をお伝えします。

幼児教材でよく取り上げられる「法則性」。色、図形、動物などが一定の法則で並んでいて、隠れた場所に入るものは何かを考えていく学習です。ワークブックで問題を解くことも大事ですが、具体物を使って考えると理解が深まります。丸シールで楽しく学べる方法をお伝えします。

丸シールで法則性を学ぼう!

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「法則性」は、幼児教室や幼児教材でもよく取り上げられるテーマです。

よくあるのは、一定のルールに基づき並んでいるものを見せて、隠れている場所に入るものは何かを考えたり、動物が乗った観覧車を見せて、ウサギさんが一番上にきたときにキツネさんはどこにくるかを考えたり、といった内容です。

法則性の学習では、法則性を発見する観察力を鍛えていきます。どういう順番で並んでいるか、いくつ動いた(変化した)かを考えて答えを見つけていく推理力も磨いていきます。

なんだかとても難しそうに感じるかもしれません。実際、ワークブックやプリントをやるだけでは、子どもは頭が混乱してすぐに飽きたり、苦手意識を持ってしまうことが多い分野です。

大切なのは、具体物を使って実際に手に取って考えてみること。100円ショップでも手に入る丸シールを活用して、おうちで「法則性」の学習を楽しみながらやってみましょう。簡単に取り組める3つの方法をお伝えします。

(1)紙皿のふちに丸シールを順番に貼る

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1つ目は、見本通りに丸シールを並べて貼っていく方法です。

紙皿のふちにシールを貼り付けて一周する長さが、幼児が集中力を持って取り組めるちょうどいい長さです。「お皿をきれいに飾り付けてみようね」と誘うと、楽しくシール貼りをしてくれますよ。

まずはシンプルなパターンを用意しましょう。3~4つずつ、使う色は2色からスタートするのがおすすめです。

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貼ることに夢中になると、うっかり法則を見失ってしまうこともあります。そんなときは、「緑、赤、赤」と声に出しながら貼ってみましょう。
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慣れてきたら、シールの数や色を増やして法則を作ってみてくださいね。紙皿のふちから中心に向かって渦巻きを作って、紙皿全体にシールを貼っていってもいいですよ。
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(2)コップの裏に貼ってあるシールを当てる

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2つ目は、紙コップの裏に貼った丸シールの色を当てる方法です。ゲーム性があるので、「もう一回、もう一回!」と子どもも意欲的にチャレンジしてくれますよ。

まず、紙コップの裏に丸シールを貼ります。シールを貼る作業は、子どもにお手伝いしてもらいましょう。

各色2つずつ以上は用意してください。

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用意ができたら、法則を作って紙コップを並べます。丸シールは見えないように並べてください。

1つずつ裏返していき、丸シールの色を一緒に確認していきます。1つ飛ばして最後まで裏返してみて、「じゃあこの紙コップに貼ってあるシールは何色でしょうか!?」と問題を出します。

子どもが答えたら、どうしてそう思ったかを聞いてください。「赤の次は白だから、白だと思った」というように、ちゃんと理由を説明できれば法則性を理解している証拠です。

慣れてきたら、紙コップの数を増やしたり、裏に貼るシールの数や色を増やすと、ゲームのレベルをアップできます。また、子どもに問題を出させてあげるのも手です。自分で法則を考えて、その通りにきちんと紙コップを並べてみることもいい訓練になります。

(3)何回つみきを回すとシールが出てくるか当てる

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3つ目は、図形の要素も取り入れた方法です。つみきのある面に丸シールを貼って、何回回すとシールを貼った面が上にくるかを当てるゲームとして取り組んでみてください。

楽しく遊ぶポイントは、まずは最初に一緒に回して、いくつ面があるかを確認することです。それが答えを見つけるヒントになりますよ。

立体図形は実際に触れて、遊んでみないと頭の中でイメージすることが難しいです。いくつ面があるかを理解しつつ、回す方向によって数える面が違うことにも気づけるよう、促してあげられるといいですね。

慣れてきたら、各面に丸シールを貼って、「緑のシールが上にくるにはあと何回転必要?緑を出したあと赤が出てくるには何回回す?」と問題を工夫してみてくださいね。

楽しく遊んで観察力、推理力を磨こう

法則性を発見する観察力、先を読んで答えの見当をつける推理力は、小学校就学後の授業でとても役立ちます。

「勉強しよう!」と誘ってもなかなか子どもはやる気になってくれませんが、「シールで遊ぼう!」「つみきでゲームしない?」と声をかければ、子どもは喜んで遊んでくれるはず。ママやパパと楽しみながら法則性の学習に取り組む方法を、ぜひご家庭でやってみてください。

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この記事のライター

AKARI ITOI
AKARI ITOI

出版社、料理企画会社を経て独立。WEBメディアを中心に企画からライティングまでこなすコンテンツディレクターとして活動中。得意ジャンルはグルメ/クッキング/子育て/幼児教育/受験。東京在住。石川県出身。2児の母。調理師/食育指導士/JHBS講師/パンコーディネーター取得。