もし、外国人の子どもと接する機会があったら、お子さまにとっては英語でコミュニケーションを体験するよいチャンスです。そんなとき、親はどんなことを話すようにすすめたらよいでしょうか?子ども同士の会話に使える、簡単な英語のフレーズを紹介します。
子ども同士で英会話にチャレンジ
英語を学ぶ素晴らしさは、「異なる文化を持つ海外の人とコミュニケーションできる」点にあります。もしお子さまが、外国人の子どもたちと出会う機会があったら、ぜひ英語で話してみるよう励ましてあげたいですね。
しかしいざとなったら、いったいどう話しかけたらよいのだろう……。何を話すよう促したらよいのだろう……。大人の英会話のテキストはたくさんあっても、子ども同士がどんな英語を使うのか、意外とわからないものです。
そこで、この記事では、はじめて会った子ども同士が会話をはじめるときに役立つような、簡単な英語のフレーズを紹介します。
筆者は英語圏であるオーストラリアに家族移住し、在住5年です。実際にわが子を通して知った、お友だち同士のやりとりに使われる英語表現を紹介します。
話しかけるときは何ていえばよい?
単に「やあ」「こんにちは」といった挨拶として使ったり、知らない相手に話しかけるときのきっかけとしても使われます。相手の子と目があったら、笑顔で”Hi!” と声をかけてみましょう。
シチュエーションによっては、その後に名前や年齢を自己紹介したり、相手のことを尋ねたり……と、会話が続きます。
“Hi, I’m Ayumi. What’s your name?”
「こんにちは、私はアユミ。あなたの名前は?」
“Hi, where are you from?”
「やあ、どこの国から来たの?」
相手の好きなものを聞いてみよう
“Do you like Pokemon?”
「ポケモンは好き?」
“Do you like Disney Princess?”
「ディズニープリンセスは好き?」
“Do you like drawing?”
「お絵かきは好き?」
“Do you like swinging?”
「ブランコ(に乗るの)は好き?」
“Do you like playing games?”
「ゲームするのは好き?」
「自分は~が好きだけど、あなたも好き?あなたは何が好き?」というように、自分が好きなものから伝えると、相手も答えやすいです。”I like ~” や、”What do you like?” を使って、会話をしてみましょう。
"I like Pokemon. Do you like it?"
「私はポケモンが好き。あなたも好き?」(it は Pokemon を指す)
"I like Disney Princess. What do you like?"
「私はディズニープリンセスが好き。あなたは何が好き?」
「一緒に遊ぼう」と誘ってみよう
“Can I play with you?”
「あなたと一緒に遊んでもいい?」「一緒に遊べる?」
“Do you want to play with me?” (want to = wanna と発音することも多いです)
「ぼく/わたしと一緒に遊びたい?」
“What do you want to do?“
「何したい?」「何して遊びたい?」
また、遊びを提案したい場合は、“How about playing ~?”(~して遊ぶのはどう?)や“Let’s play ~”(~して遊ぼう)を使って以下のようにいうことができます。
“How about playing mums and dads?”
「おうちごっこ(家族ごっこ)して遊ぶのはどう?」
“How about playing with bubbles?”
「シャボン玉で遊ぶのはどう?」
“Let’s play tag!”
「鬼ごっこしよう!」
“Let’s play on the slide!”
「すべり台で遊ぼう!」
子ども自身が好きな遊びの英単語をまず覚えておくと、会話がスムーズになりますよ。
会話の中で使える簡単なフレーズ
※以下、"That’s" を "It’s" にしてもよいです。
“That’s good!”
“That’s great!”
「いいね!」(相手の提案や、発言、やったことに対し)
“That’s fun!”
「楽しいね!」(遊びなどを指して)
“That’s funny!”
「面白い(おかしい)ね!」(遊びや、相手のいったこと、見たものなどに対し)
“Are you okay?”
「大丈夫?」(お友だちが転んだときなど、ハプニングがあったときに、相手に対し)
別れるときも英語でしっかり挨拶しよう
「楽しい時間を一緒に過ごしてくれてありがとう」というお礼を伝えると、よい締めくくりになります。筆者の周りでも、子どもにこのような挨拶を教える親は少なくありません。
“Thank you for playing with me.”
「一緒に遊んでくれてありがとう」
“Thank you for having a chat with me.”
「一緒におしゃべりしてくれてありがとう」
別れるときは、以下のようないい方があります。
“Bye.”
“See you.”
「さようなら」
また会う機会があるならば、こんないい方もよいです。
“See you next time.”
「またね」
最後に
意外と誰もが知っているような、簡単な英文ではないでしょうか?
特に「コミュニケーションを経験する」という意味では、初歩的な子どもの会話で正しい英語を話すことにこだわる必要はありません。知っている単語を用い、ジェスチャーや表情なども自由に使って、最大限にやりとりと楽しむことが大切です。
さらに、英語を話す上で役に立つことといえば、身近な物の英語名を少しでも多く覚えていくことです。その際、単語はつづりだけでなく、正確な発音とアクセントを、お子さまに練習させてあげてください。発音を聞いて確かめられる、辞書アプリや電子辞書の活用をお薦めします。
「日本に住んでいると、英語を話すきっかけがない」と思われがちですが、日本には多くの外国人が住んでいます。英語を話すのは英語ネイティブの人だけではありません。中国や韓国をはじめ、インド、東南アジア、中東、アフリカ、中南米、ヨーロッパ……、世界中の人が英語を勉強しています。いろいろな国の人と英語で話す機会を、お子さまと楽しんでみてくださいね。