時計の読み方は子どもにとって難しいもの。でも、知育時計を使うと教えやすいですよ。その知育時計も手作りすれば、子どもが手で針をまわしたり、長針と短針の動きを体験で実感することもできます。100均の時計で、簡単に、安価に作って、親子で時計の読み方を学びましょう。
知育時計とは?
メーカー:くもん出版
知育時計は製品によって特徴が異なりますが、大きな共通点は、以下の3点です。
・文字盤に、時を表す1~12と、分・秒を示す1~59が表示されている。
・長針と短針の色を変え、目で違いを認識しやすくしている。
・長針の指すところに分の目盛、短針の指すところに時の目盛がある。
これらの特徴により、子どもが時間を読み取りやすくできるよう工夫されているのです。
市販品は完成度も高く、アラームなどの機能もついていて、1台購入するのもおすすめです。
100均手作り知育時計の材料
【材料と必要な道具】
<1>100均時計(掛け時計タイプ)
100均の各店で色々な種類が販売されています。
なるべくシンプルなものを選びましょう。筆者は近くのセリアで購入しました。もちろん税込108円です。
<2>使う道具
パソコン、プリンター、ハサミ、カッター、プラスドライバー、両面テープ、セロテープ
以上です。たいていはご家庭にあるものではないでしょうか。
知育時計の作り方<1>文字盤のダウンロード
<1>文字盤をダウンロードしてプリントしよう
文字盤を選ぶポイントは、1~59の分の目盛があること、放射状の補助線があること、分と時の色分けがされていること、長針・短針が色分けされている、などです。
ダウンロードしたら、プリントします。
プリントする際には、100均で購入した時計の文字盤のサイズに合わせる必要があります。
まずは、ダウンロードした文字盤をそのまま100%原寸でいったんプリントし、文字盤の直径を定規で測ります。100均時計の文字盤直径も同様に測り、縮小率を計算してください。
ちなみに、筆者は以下のダウンロードサイトから文字盤を入手し、セリアの時計を使うのを前提に68%の縮小率で出力しました。
時計の学習用 文字盤と針のプリント|幼児教材・知育プリント|ちびむすドリル【幼児の学習素材館】
知育時計の作り方<2>~<5>時計の分解と組み立て
<2>100均時計を分解しよう
分解作業は比較的かんたんにできると思います。
<3>プリントした文字盤・針を切り取ろう
コピー用紙にプリントすると少し薄くて弱いので、切り抜く前に、セロテープでオモテ面・ウラ面をともに貼って補強することをおすすめします。
切り抜いてから、もし針が長いようでしたら、更に長さを100均時計に合わせて調整カットしてください。
<4>文字盤・針を時計に貼ろう
まずは時計に両面テープを貼っておきます。写真のように4か所(1時と2時の間、4時と5時の間、7時と8時の間、10時と11時の間)に貼っておきましょう。ただし両面テープのオモテ紙はまだ剥がさないでください。
指で押さえながら、文字盤を上半分めくり、両面テープのオモテ紙を剥がし、文字盤をかぶせ貼りつけます。下半分も同様にして貼ってください。
時計の針にプリントした針をかぶせ、こちらはセロテープで巻くように貼りつけます。針の中心がずれないように注意しましょう。
<5>針を時計にセットして、ひとまず完成
短針をはめこみ、続いて長針、秒針とはめこみます。はめたら、まずは12時00分00秒に針を合わせましょう。
本来は、取り外した枠や透明ケースをネジでつけ戻しますが、指で針をまわして遊びたいので、ひとまずこれで知育時計は完成です。
知育時計の針を動かしてみよう
長針が1回転すると、短針が1コマ進む。これが時計の動きだということを、目で確認しながら指で針を動かしてみましょう。
時計の針の動きは不思議な動きをするので、子どもが興味を示したり面白がってくれます。普段の時計の動きはゆっくりで変化を感じにくいので、こうして本物の時計を動かしてみるのはけっこう面白いものです。
こうした遊びで、長針と短針という違う動きをする針の存在を認識することが、時間の読み方を覚える第一歩になります。
時計の読み方を教えてみよう
文字盤の内側に赤い大きな文字で1から12の数字がぐるっとまわっています。
一方、文字盤の外側には、青い小さな文字で0から59までの数字があります。
この赤い大きな数字が何時の時を示し、青い小さな数字が何分の分を示すことを教えます。
教え方は、具体例を声で読むことを何度か繰り返してください。
「これは2時15分、赤い針が2のところで青い針が15のところ、だから2時15分」
「これは5時30分、赤い針が5のところで青い針が30のところ、だから5時30分」
こんなことを何度か繰り返して、
「これは何時何分だと思う?」「何時?」「何分?」と聞いてみましょう。
子どもはこうした法則性を徐々に覚え、次第に何時何分と読めるようになっていきます。
ただし、個人差もありますし、好き嫌いや集中も続かないケースもあります。
パパママはあせらず気長に構え、嫌がっていたら無理に続けず、とにかく楽しく遊んでみてくださいね。
知育時計は親子で遊びながら覚えよう
また文字盤もダウンロードすれば、短時間でつくることができます。
それでいて、おもちゃではなく「本物の時計」ですので、長短針が連動しますし、電池を入れればきちんと動いてくれます。
こうした知育時計をうまく使って、時計の読み方をマスターしましょう。
時計が読めるようになると、今度は、タイムスケジュールに合わせた生活リズムをつくることにもチャレンジしやすくなります。
親子で一緒にぜひ楽しんでみてください。