イタリアは日本と大きく異なる教育システムを持つ国だということをご存知ですか?近年注目を浴びているのが、このレッジョエミリアという街で生まれた教育法です。今回は、日本との違いなどを踏まえてレッジョエミリア教育をご紹介したいと思います!
レッジョエミリア教育とは
自分で考える力・芸術で磨かれる感性
<特徴1>
→プロジェクト活動
例えば、発表会で何か出し物をすると決まったときは、「何を」「何人で」「どのようにやるか」などを、先生の助言なしで話し合います。(先生はあくまで同じチームの仲間)こうすることで自分の意見を主張しつつ、話し合いなのでお友達の意見にも耳を貸さなければならなくなり、自己主張と相手を尊重することの両方を学んでいくことができます。このような活動をするチームを作り1年~の期間一緒に活動するのです。
<特徴2>
→自由な芸術活動
共有スペースでは音楽(楽器含む)やお絵かきグッズなどが自由に使用できるようになっていて、様々な芸術に触れる自由に触れることができます。例えば日本では、「今日はピアニカを弾きます」といったようにみんなで同じことに取り組みますから大きな違いとなります。
<特徴3>
→ドキュメンテーション
日常生活での出来事や制作物、会話など細かいことまで、保育室の壁に掲示していつでも見られるようにします。先生の振り返りはもちろん、子ども達もこちらを見返すことで次に繋げることができるといいます。保護者の目に入るというのも重要です。
「レッジョ・エミリア・アプローチ」とは、イタリア、レッジョ・エミリア市の幼児教育の場において40年にわたり実践され、近年欧米の著名幼稚園を中心に世界中で注目されている教育アプローチです。子どもたち1人1人の意思を尊重し、個々に持つ感性を生かすことが最も重要であるという理念の下、常に子どもが学ぶ権利を考え、コミュニケーションのとり方、その為の環境を重視した教育現場を作り上げています。子どもが過ごす場には自由に発想・表現できるようさまざまなツールやマテリアルが常備されており、子どもの想像力&創造力を高めていきます。また、日々子どもがどう反応し、どういう発想を持ったかを記録し、カリキュラムの内容を子どもの成長記録にあわせて作り上げる教育アプローチでもあります。また、保護者と共に振り返り一緒に子どもの成長を考える事も行います。
大人は子どもと対等の存在
レッジョエミリア教育をもっと詳しく知りたい方へ
小さい時から「個人」を伸ばす教育法
ご家庭でも、まずこの理念から取り入れてみてはいかがでしょうか?