人間は道具を使い、言葉を話すことによって繁栄してきました。人間の脳は、手と口・舌を動かす部分が特に発達しています。手を巧みに動かせば、神経の連絡網である脳はさらに活性化され、より高度に組織化されるでしょう。幼児期の箸の使い方は、手の良いトレーニングになります。
箸は指の代わり―物を自在に挟む道具
しかし幼児が指やスプーンで食べるレベルから箸を使い始めるステップは相当な難関です。しかも箸に慣れないまま変な使い方が癖になると、あとから修正するのも大変。
そこで最初は簡単に使えるものから、というのも一つの手段です。例えば、「エジソンのお箸」。
指の正しい位置が固定され、箸の上端も連結されているので、箸先が交差するのを防いでくれます。ベビー用から大人用まで、右手用・左手用など、色々な種類から選べます。
慣れたら取り外せる補助具・パーツつきの箸
そこでサポート器具だけを取り外せるタイプのものならば、箸本体の形状や大きさが変わらないので、いくらかステップが楽になるでしょう。
このアンパンマンステップアップ箸はキャラクターが親しみやすく、バネがついています。
箸の使い方を少し覚え、補助具に依存し過ぎない間に補助具を外せば、普通の箸への移行がスムーズになるのではないでしょうか。
太さ、長さ、重さ、形状、材質など
鉛筆が六角柱になっているのは、三本の指が等間隔でしっかりと持つのに適しているからです。
初めてのお箸に六角箸を用いると、正しい指の位置が感覚的に把握することができます。
補助器具なしに、正しい指の当て方をマスター
その点、三点支持箸は、正しい指の形に沿った窪みがついているだけ。
箸の使い方で最も大事なポイントである指の添え方が習得できる上、幼児用から大人用のサイズまで用意されているので、普通の箸として利用することも可能です。
遊んで箸を使う―楽しみながら上達
とくに幼児は、できなかったことができたり、人に褒められることにより、さらなる課題にも積極的になります。
最近は通販や100円ショップ等にも木製玩具の「おはしあそび」のような、さまざまな知育玩具が販売されています。お子さまの年齢や性格等に合わせ、よりふさわしいものを選んでみてください。
歩くための手から、道具を持つ手へ
一見単純そうに見える手も、脳の司令によって驚くべき仕事を成し遂げます。
その脳は、コピーによってではなく、ひたすら人間の経験の積み重ねによって作られるようです。