他のパパはいったいどんな風に子育てに関わっているの? 未就学児の子どもを持つ4名のパパに参加してもらい、Chiik!座談会を開催しました。一線で活躍されているビジネスマンであり、スキル・人材育成の面からも参考になるパパ達に、様々な視点で、パパの普段の子育ての関わり方や遊び方について語り合っていただきました。3回に分けてお届けします。
赤坂のキッズスペース付コワーキングスペースでパパ4人集合!
西田さん:東京都江戸川区在住、2歳半の男の子(保育園)と4カ月の女の子の4人家族。毎週外遊びに連れていくアクティブパパ。
石原さん:東京都世田谷区在住、1歳の女の子(保育園)の3人家族。共働きで育児にもしっかり参加するイクメンパパ。
田中さん:東京都23区在住、5歳(幼稚園)と1歳の男の子の4人家族。親子で史跡めぐりや科学館に通う論理的パパ。
佐藤さん:東京都江東区在住、3歳の男の子(幼稚園)の3人家族。トライアスロンを始めたい!という早寝早起きのスポーツマンパパ。
(全員仮名、以下敬称略)
子どもが生まれてからの大きな買い物・変化は?
西田:車を買ってしまいました!明日納品なんです。
石原:車はあると便利ですよね。我が家も一軒家と車を買いました。
田中:うちは逆に、家も車も売っちゃいました。維持費を考えて車を手放しました。家は、小学校への進学の都合などを考えて、売り時だったので売っちゃいました。
佐藤:旅行にお金を使うようになり、最近も沖縄へ行ってきたばかりです。
パパの平日:全く子どもと会えないパパも…
石原:妻が9時までの出勤で僕は10時出勤なので、朝は僕が離乳食をあげて、オムツ、着替えまでさせて保育園に送っています。仕事は持ち帰れるので、夜は会食がなければ20時には帰って、お風呂に入れるのが僕の役目です。19時台に帰ることができればちょっと遊びますね。
田中:明確な勤務時間の縛りがない裁量労働制なので、幼稚園の送り迎えをするときもありますし、月に数回は定時に帰って夕方に遊ぶこともあります。大体は23、24時に帰ることが多いですが。
佐藤:毎朝5時起きで、子どもが起きる前の6時過ぎには出ます。子どもが起きると、パパ遊んで〜!となって幼稚園の準備も遅れちゃう、と妻が。夜は24時過ぎに帰ることも多く、平日は全く子どもの顔を見ていません。
西田:毎日7時に起きて、朝食は必ず家族全員一緒に食べると決めています。子どもとなるべく会話しますが、ちゃんと聞けているほどではないかもしれません。帰りは24時頃がほとんど。仕事を持ち帰ることもできるのですが、子どもが寝る前の21、22時に帰ると、遊びたいモードになって妻に怒られます。じゃあ19時に帰れるかというとそれはちょっと難しい。もう平日の夕食は外ですませて、そのまま仕事しようとなりました。
佐藤:ちょっと残業して21時過ぎたらもう家族が起きていないですよね。
休日は二度寝に憧れつつ…朝は子どもに起こされる?
石原:1歳の娘が最初に起きるので、妻も僕もそれに合わせて起こされます(笑)。なんとか二度寝しようと頑張っても、なかなか。
田中:うちも一緒です。たいてい子どもに起こされます。今日も7時に上の子に起こされ、ソファ代わりに背中に座って漫画を読まれていました。それから粘って8時です。
佐藤:僕は子どもより早く起きます。休日でも朝型なので5時半起き。その代わり夜も家族に合わせて21時頃と早く寝ますよ。
西田:平日と同じで7時には起きて、朝食を食べました。
——ここに来るまでは何をしましたか?休日の過ごし方を教えてください。
田中:今日は午前中に家族で迎賓館に。普段は土曜日は上の子は習い事で、下の子の面倒を家で見ています。日曜は家族でよく出かけていますね。
佐藤:朝は担当分の掃除があるので、それをすませて、9時から子どもと地下鉄博物館に行きました。
西田:基本的に、土日は、天気が良ければ午前中に一度は外に連れて行くようにしていますが、今日は体調が悪くて。朝食後に“寝ていていいよ”と妻が寝かせてくれたのは、嬉しかったですね。
石原:僕も今日は風邪をひいているので寝かせてもらってました。
一同:「それいいですね!」「休日の二度寝って幸せですよね」
YouTubeから自転車までパパも悪戦苦闘!
西田:近所の公園での砂場遊びや、ボール遊びが多いです。車輪なし自転車に乗れるようになったので、それに付き合うことも。動物とふれあえる場所に行くこともあります。
石原:ソファでつかまり立ちしている娘に「ぎゃおー」って言いながら追いかけると爆笑しながら逃げるという遊びが最近のブーム。手押し車でつかまり歩きも喜んでいますね。なぜか穴にやたらといろんなものをつめるのも好きですよね。大げさに褒めたりしてコミュニケーションを楽しんでいます。
スマホでYouTubeの動画を探すのにもハマっています。赤ちゃんが泣き止む動画で有名なものもしばらくは全然効果がなかったのですが、1歳になった頃から「とんとんトマトちゃん」でぴったり泣きやみます。英才教育になるかと思って?ABCの歌も見て歌っています。
西田:僕も今日は子連れで来たのですが、電車での移動中はスマホに頼っちゃいましたね。
田中: YouTube便利ですよね。おかあさんといっしょでひとつ前の「パワーアップ体操」が兄弟2人とも好きで、見せると泣き止みます。機嫌が悪くなったら見せてしまいますね。1歳の下の子は「はいどうぞ」ってものを渡すのが好きな時期なので、相手したり、喃語でしゃべりかけてきたら返す感じです。5歳の上の子は、補助輪をとった自転車に乗れるようになってきたのですが、最初に押して加速をつけてあげて、止めるサポートも必要なので、親の方が大変。俺のダイエットだな、と思いながらつきあっています。
佐藤: うちも体を動かすのが好きなので、妻のママ友の家族と一緒に自転車で公園によく行っています。1周30mくらいのサークルを競争して走って、僕が負けるともう1回。何度も繰り返して、最後に僕が勝つとやっとやめてくれます。
男の子はなぜ乗り物が好きなの?
佐藤:地下鉄が好きなので今日はメトロ博物館に行きました。鉄道も好きなので、鉄道博物館にも連れて行きます。退屈な電車遊びにも付き合わされます(笑)。子どもが走っている後ろをひたすらついていくだけで、たまに追い越すと怒られる。車がないので、電車移動が基本。電車によって車体の色も違うし、環境が電車を好きにさせているのかなと思います。車掌さんの仕草もずっと観察していますが、幼稚園でバスに乗るようになったら、バスも好きに。運転手さんのすぐ後ろに座ってずっと見ています。僕は子どもの頃は車ですね。田舎だったので電車があまり走っていなかった。
田中:東京は私鉄が多いですからね。
石原:僕も田舎だったので、働く乗り物、ショベルカーが好きでした。男の子はなんでみんな乗り物が好きなのですかね。不思議だなあと思って。
西田:うちの息子はころころブームが変わりますが、1歳後半からずっと好きなのが車。『カーズ』のDVDを100回は見せられました。キャラクターやストーリーを覚えきっていて、よくごっこ遊びをしています。トミカも大好きで、どこへ行くにも持っていくし、両手に何台も持ったまま寝ています。電車好きになるかな?とプラレールをあげたけど、もう全然遊ばないですね。
視覚のインパクトが大事?子どもと一緒に夢中になっていること
一同:おぉ〜。いいなあ、うらやましい!
田中:超人が世界遺産でできていたり、城で戦っていたりするので。世界遺産の子ども用の図鑑を与えたらそれを好きになって。GWには「東武ワールドスクウェア」に連れて行って世界遺産のミニチュアを見せるとさらにハマりました。実際に行ける国内の世界遺産で行けるところはちょこちょこ行っています。博物館が舞台の『ナイトミュージアム』のDVDを買って、英語教育も兼ねて、音声も字幕も英語で見せています。そこまで広がってきましたが、振り返れば最初はキン肉マン。
一同: 笑
田中:最初は視覚でインパクトがあるものが見せるのが重要ですね。次に、私が内容を説明する耳情報。最後は文字情報を自分でインプットしていてくれたら成功ですね。
佐藤:親が好きなものだと、いきいきと解説ができるし、いいですよね。
西田:うちの子の車好きも「カーズ」から。視覚のインパクトが重要なのは納得しました。
長時間労働問題:パパのワーク・ライフ・バランスは?
西田:考えたことはありますが、今は仕事も楽しく「パパはこういうことがやりたいから頑張っているよ」とちゃんと説明できる内容なので満足しています。「長時間労働で、大変だ」と愚痴るなら、妻も、は?ってなるだろうし、子どもにも悪影響かなと思いますけど。今は妻も理解してくれているし、子どもも土日は遊ぼうね、ということでわかってくれています。
石原:以前は夜タクシーで深夜2時に帰っても早いというくらいの職場にいて、当時と比べると労働環境は恵まれている方だと感じます。仕事を家に持ち帰ってもいいし、出勤時間も自由になる方なので。
田中:限られた時間の中で、段取りを組んで成果をあげなければいけないと、クリエイティブなことができない気がしてしまいます。法律で決まるなら従いますが、時間の制限がなく、いざというときに融通がきく現状に満足しています。妻が「早く帰ってきてよ」というのもゼロじゃないですが、例えば子どもが入院した時など緊急時は、夕方に帰るなど調整はできていますし。
佐藤:僕は育休を取れるイクメンがいてもいいですし、いろんな多様性があっていいと思います。僕は結婚したときに独立したのでそれから3年間は猛烈に働きました。平日に休みが取れ、オフシーズンに旅行できるなどのメリットもあり、先日も沖縄に行ったばかり。メリハリもあるし、妻の要求にも合わせた時間で働いているので、不満はないですよ。
最後に
第2回の記事では、パパはどんな子どもになって欲しいと思っているのか、そのために気をつけていることや習い事、家庭内での心がけなどを伺っています。