大根は、大根おろしやサラダとして生で食べても良し、煮物にしても良しの日本の食卓にはおなじみの根菜です。通年出回っている大根ですが、実は寒い冬が旬で、1年で最もおいしい時期になります。そこで今回は、子どもと作るおすすめの大根を使ったレシピをご紹介します。
おなじみの根菜「大根」の豆知識
春の七草の「すずしろ」としても知られており、古くから日本の家庭で親しまれてきた野菜の王様とも言える大根。根の部分は淡色野菜に分類され、含まれている栄養素は少ないのですが、消化を助ける働きがあると言われています。また、おろすことで辛味成分のアリルイソチオシアネートが作られ、この成分が持つ効果には、抗癌作用、抗菌作用があり、健康維持の面でもお役立ちの野菜となっています。
又、大根の葉の部分は、緑黄色野菜に分類され、ビタミンCやEをはじめ、カリウムやカルシウムが多く含まれており、特にβカロテンの含有量が多く、とても栄養価が高い部分ですので捨てたりせずにおいしくいただきましょう。
大根/ダイコン/だいこん:旬の野菜百科
冬のお味噌汁は大根いりの「豚汁」がおすすめ!
豚肉 100g
大根 1/6本
大根以外の野菜(人参:1/3本、ゴボウ:1/3本、長ねぎ:1/4本)※お好みで
だし汁 3カップ
ごま油 大さじ1
味噌 大さじ2
【作り方】
1 豚肉を2cmくらいの食べやすいサイズに切ります。
2 大根、人参は、2mm厚さのいちょう切り、ゴボウは笹がけし水につけておく 。
3 鍋にごま油を入れ熱して1の豚肉を炒め充分に熱を通したら、2の野菜も加え全体に油が回ったら、だし汁を加えてあくをとり、約10分煮ます。
4 小口切りにした長ネギを加えて、みそを溶き入れて火を止めます。最後に、器に盛ればできあがりです!
豚肉と大根をはじめとしたたっぷりの野菜が入ってボリューム満点の豚汁は、冬の寒い朝にはもってこいの、体が温まるお味噌汁です。
作り方のコツとしては、炒めた豚バラ肉の色が変わってから野菜を加えること。こうすると、豚肉の持つ臭みが和らぎ旨みが引き出されて、おいしい豚汁になります。
お子さまのお手伝いポイントとしては、野菜の皮をむくこと。ピーラーを使えば、お子さまでも簡単に野菜の皮をむくことができます。ピーラーも刃物ですので、使い方をよく教えて、ケガのないようにしてくださいね。
まだピーラーを持たせるのが不安な年齢のお子さまには、大人がカットした野菜をボウルやザルに入れてもらうと良いですよ。
寒い冬には熱々の「おでん」で温まろう!
大根 1/2本
おでん具材(がんも、ちくわ、さつま揚げなどお好みで)
はんぺん 2枚
だし汁 1500cc
調味料 (しょうゆ、酒、みりん 各大さじ2)
【作り方】
1 大根の皮をむき2cmくらいの輪切りにし、更に半月に切る(できれば隠し包丁を入れると良い)
2 大根を水から下茹でし、やわらかくなるまで煮てザルにあげる(このときは出し汁を使わず水で煮る)
3 2の大根、おでんの具を鍋に入れ、だし汁と調味料を加え、15分ほど煮る
4 最後にはんぺんを加え、おでんのつゆを上からかけながら5分ほど煮て出来上がり
おでんは、野菜が苦手な子どももたくさん野菜を食べてくれるおいしい料理。
作り方のポイントは、大根を長めにじっくりと煮込むこと。こうすると、味がよくしみ込んでおいしくなります。
またはんぺんは、最後にのせることでふっくら仕上がり、びっくりするほど美味しくなります。
お子さまのお手伝いポイントは、大人が切った野菜を、お鍋に入れること。ただし、鍋はかなり熱くなっていますので、ヤケドにはくれぐれも注意してくださいね。
ピーラーが使える年齢のお子さまには、野菜の皮むきを手伝ってもらっても良いですね。
簡単でおやつにも。大根もち
大根 1/4本
片栗粉 大さじ4
薄力粉 大さじ4
サラダ油 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
【作り方】
1 大根は皮をむき、大根おろしにして水を軽く切る。
2 1の大根おろしに片栗粉と薄力粉を加え、丸くまとまる程度によく練る。
3 フライパンに油を入れ、表面がカリっとするよう、両面焼く。
4 しょうゆを入れ、こうばしくなったらできあがり。
大根もちは出来たてを食べるととても美味しいです。
子どものおやつとしても、甘くないのに香ばしさがうけ人気です。しかも簡単!
また、こういうお団子系の料理はこねるところで、子どもが大活躍します。
冬に大根もちを作って食べる記憶はいつまでも残りますよ。
材料と作り方がシンプルなので、粉の割合や大根おろしの水切りの程度は適宜調整してください。
アレンジでチーズを入れたり、乾燥小エビを入れても面白いです。おうち自慢のオリジナルレシピを楽しんでくださいね。
風邪予防には「はちみつ大根」が効果的!
大根 2cm程度
はちみつ 適量
【作り方】
1 大根を1cm程度のサイコロ状に切ります。
2 切った大根とはちみつを容器に入れ、そのまま3時間ほどおきます。
3 3時間後には、どろどろだったはちみつがサラサラになります。
4 大根を取り出せば完成です!
最後にご紹介するのが、冬の風邪予防に向いている「はちみつ大根」。
風邪のひきはじめの喉の痛みにもよくて、甘くておいしいので、お子さまも喜んで食べてくれます。
毎日、スプーン1、2杯を習慣にしてみてはいかがでしょうか。
子どもとはちみつがさらさらになる様子を一緒に楽しんでみてください。
※はちみつは1歳未満には食べさせないでください。