イラストや写真だけのことばのない絵本は、どのようにして子どもに読み聞かせをしていいか迷いますよね。そんな悩みを持つあなたに、読み聞かせのコツを紹介しましょう。文字がないと活用しにくいと考えていた方、すぐに読み終わってしまう方にもおすすめの情報です。
文字のない絵本は子どもの想像力が鍛えられる
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文字のない絵本の場合、子どもが絵を見てパパママにいろいろと質問する使い方ができます。親子で絵について話したり、パパママが体験したストーリーをまじえて話したりすることもできます。そうするとで、いろいろな疑問が子どものなかで生まれ、質問を投げかけます。
子どもの「なぜ?」に応えることは、子どもの想像力を伸ばすことにつながります。また、子どもからなぜが出てこない場合は、パパママから「リスさんはどこに行くの?」など質問を投げかけてみましょう。
子どもとの信頼関係を築くきっかけに
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絵だけの絵本を読み聞かせするときには、ぜひ子どもを膝の上にのせ、パパママのお話しを自身の言葉で聞かせてあげてください。こうしたことが親子の信頼関係を築く土台となります。続けると、子どもと2人で絵を見ながら話を進めていくことができます。
そのとき注意したいのが子どものペースです。子どもがまだ注意深く細かいところにも目を向けていることも多いため、子どものペースに合わせてページをめくってください。
親子で創造力を育む絵本
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イギリスで親子を対象にした調査が行われました。どちらも同じ動物が描かれている絵本なのですが、ひとつは文字があるもの、もうひとつは文字がないものでした。すると2つの絵本の使い方に違いが出ることがわかったのです。
文字があるとパパママはストーリーを読み進めるだけだったのに対し、文字がない場合は絵の補足を付け加えていることがわかりました。文字のない絵本の読み聞かせは、パパママ自身も工夫して子どもに伝える言葉が増えることがわかったのです。
知育に結びつく文字のない絵本
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文字がない絵本の場合は子どもに伝える言葉が必然的に増えるため、一般的な絵本を読む場合と比べて、伝える要素が格段に増えます。絵本はコミュニケーションにおいて、子どもがパパママから聞く言葉を覚えたり考えたりする役割もあるのです。
文字があると読み手はそのままの情報しか伝えませんが、文字がないことによって、読み聞かせするときの情報がより複雑になります。子どもは絵本の文字だけを読んでいるわけではないため、さまざまな刺激を与えたい方は、あえて文字がないものを選ぶのもおすすめです。
文字がない絵本を親子で楽しもう
「文字がないと絵本の物語がつくれない」と考えているのは、大人の固定観念によるものなのかもしれません。子どもはもっと自由な発想を持っており、絵を見て想像力を膨らませたり、パパママから聞いた言葉で疑問を抱くこともあります。普段とは違う絵本の読み聞かせは、子どもの目には新鮮にうつるはず。家庭でも活用してみてください。