2017年05月22日 公開
どんな子が向いてる?理学・工学の違い、特徴とその就職先まで
理系の学問にはさまざまな分野があります。医学や薬学、農学などのように、どんなことを対象にどんな研究をしているのか想像しやすい分野もあれば、理学や工学など、具体的にわかりにくいものもあります。そこで今回は、理学と工学の特徴や就職先、適性などについてご紹介します。
理系の学問にはさまざまな分野があります。医学や薬学、農学などのように、どんなことを対象にどんな研究をしているのか想像しやすい分野もあれば、理学や工学など、具体的にわかりにくいものもあります。そこで今回は、理学と工学の特徴や就職先、適性などについてご紹介します。
理学の特徴と就職先
理学とは、高校で学ぶ物理や化学、生物などの自然科学の諸分野について、さらに高度な研究をしていく学問です。画期的な発見をして、ノーベル賞の候補になったり、受賞したりする研究者は、理学系に多いです。
就職先は、具体的な産業との結びつきが深い工学系と異なり、中学・高校の理科の教員や公務員、食品や化学品などの製造業の研究職に就くことが多くなります。経済的な安定よりも、自然界の仕組みを追究したい、学問の発展につながる基礎研究が好き、という人におすすめです。
工学の特徴と就職先
工学とは、自然科学を実際の生活に役立たせるための学問で、社会とのかかわりが深いという特徴があります。さまざまな研究分野がありますが、最近では、人工知能(AI)などを研究するロボット工学を学べる大学が受験生に人気のようです。
ものづくりの具体的な技術を学ぶことができるので、一般的に就職に強いといわれます。工場などの製造業、運輸、建設・建築、コンピュータ関係など、研究分野に応じた幅広い就職先があります。理系科目が好きで、学んだ知識や技術を社会に生かしたいと考えている人におすすめです。
理工学部とは?
大学によっては、理学部でも工学部でもない、理工学部という名前の学部があります。理工学部では、理学と工学の両方をまたにかけた総合的な研究・教育を行うことを目的としているようです。
ただし、理学部と工学部、さらに理工学部を設置して、それぞれ異なる理念を持たせている大学もあれば、理学系と工学系の学科を1つの学部に置くために理工学部を設置している大学もあり、実情はさまざまです。そのため、希望する大学があれば、具体的なカリキュラムを確認してみるといいでしょう。
どんな子が向いている?
地震や天気などの不思議な現象が気になる、生き物が好きで仕組みを詳しく知りたい、というお子さまには、理学系の分野がぴったりくるでしょう。研究には倫理的、法的な問題も関係してくるため、物事の本質を見極めたり、正義を貫いたりする力も必要かもしれません。
一方、ラジオや時計などの機械いじりが好き、ものづくりが好き、というお子さまなら、工学系の分野がおすすめです。
子どもの力になれるように
いつの日か、お子さまが進路選択のときを迎え、理系を希望するということがあるかもしれません。ただ、学問は日々発展しているので、パパママが学生だった頃とは状況が違ったり、まして文系出身のパパママには未知の領域だったりすることも。
でも、お子さまが進路の相談をしてきたときに、少しでも力になれたら嬉しいですよね。幼い頃から見ている親ならではのアドバイスもできるかもしれません。日頃から少しずつ、進路に関する情報を集めておいてはいかがでしょうか。