「かいじゅうたちのいるところ」などで知られるモーリス・センダックの絵本。彼の作品は、細かい描写とユーモラスな画風、子どもの想像の世界を豊かに描いたストーリーなど魅力にあふれています。思わず大人も考えさせられてしまう不思議な魅力をもつ、センダックの絵本を紹介します!
ファンタジーと現実が錯綜する、センダックの代表作
著者 : モーリス・センダック (作) じんぐうてるお (訳)
出版社 : 冨山房
子どものファンタジー世界がギュッと凝縮されたような絵本です。数多いセンダック作品のなかでも20世紀最高の絵本のひとつと称されています。
子どもだけでなく大人も忘れていた何かを取り戻せるような一冊です。
センダックのコミカルな要素が溢れる一冊
著者 : モーリス・センダック (作) じんぐう てるお (訳)
出版社 : 冨山房
真夜中の台所でせっせとパンを焼く職人の姿や、台所用品がニューヨークの風景のように見えるのも素敵です。イラストにマッチした、手書き文字の配置にもセンスが感じられます。
イヤイヤ反抗期の子どもに読むのにピッタリ
著者 : モーリス・センダック (作) じんぐう てるお (訳)
出版社 : 冨山房
何をきいても同じことしか言わない、子どもにはそんな時期がありますよね。そんなときに読んであげると、子どもも共感するかもしれません。そして素直になってくれるかも…?
読み聞かせをすると、なぜか子どもが夢中になってしまう不思議な魅力がある絵本です。
大人も深く考えさせられる感動的な物語
著者:トニー・クシュナー(再話) モーリス・センダック(絵) さくまゆみこ(訳)
出版社: 徳間書店
ナチス強制収容所内で実際に子どもたちが上演したオペラを、センダックが絵本にしたものです。自らもユダヤ人としてポーランドに居住していたセンダックの強い思いが、悪に立ち向かう子どもたちの姿に強く表現されています。
コミカルでリズミカルな文章が楽しい絵本
著者: モーリス・センダック(作) じんぐうてるお (訳)
出版社: 冨山房
毎月チキンスープ・ライス入りを食べる男の子のお話。一年中いつもおいしそうに食べる男の子を見ていると、この料理を作って!と子どもからせがまれるかもしれません。
リズミカルな文章はセンダック版マザーグースの世界のようで、英語でもっとテンポよく読んでみたくなることでしょう。
考えさせられる「何か」がちりばめられている絵本
しかし、どの作品にも必ず、考えるべき「何か」がちりばめられています。小さい頃はそれが理解できないかもしれませんが、本棚に置いておき、子どもが大きくなってから見返したときに、新たな発見があるかもしれません。
心の深いところに語り掛けてくるセンダック作品は、大人も惹きつけられてしまうこと間違いなしです。