2~3歳の子に人気のランニングバイク。ランニングバイクを乗りこなすことで身につくのは「バランス感覚」。自転車に乗れるようになるまでの練習というだけでなく、生活する上でも身体発達面で欠かせない、重要な能力が鍛えられます。筆者の息子のランニングバイク体験を「バランス感覚」を観点に追ってみました。
バランス感覚を鍛えることはとても重要なこと!
幼児期は、バランス感覚を身につけやすい時期です。背の高い大人に比べて、地面から身体の重心までの距離が短いため、身体を制御しやすいからです。
バランス感覚を鍛えて、体幹の強い子に!
このうち幼児期に鍛えておくべきは、断然インナーマッスルです。
身体のトレーニング理論では、次のような点が指摘されます。
・インナーマッスルが強い子は、運動能力が伸びやすい
・インナーマッスルは、アウターマッスルが強くなってからでは鍛えにくい
つまりインナーマッスルが弱い子は、いくらアウターマッスルが強くても運動能力は伸び悩むという傾向があるということ。
アウターを強化するのは、身体が充分に発達してからで大丈夫です。運動能力が高い子を育てるには、幼少期にはバランス感覚などのインナーマッスルを使う遊びをたくさんしておくべきだといわれています。
バランス感覚必須のランニングバイクに挑戦!
どうやって習得していくのかを観察してみた
ランニングバイクを与えると、子どもは自分から工夫して乗りこなすようになるそうです。そこで筆者は、子どもの習得過程を知るためにあえて教え込まずに遊ばせてみました。
【第1段階】押して遊ぶ
ただ押しているだけに見えるこの遊び、実は非常に意味のある行動らしいのです。不安定な2輪を思い通りの方向に進めようとすれば、ハンドル操作でバランスを取らなければなりません。どうやら息子は、まずハンドル操作でバランス力を養っていたようです。
【第2段階】乗ってみる、つま先で進む
【第3段階】足の裏全体が地面を蹴り出す
1.不安定な二輪バイクを支える力
2.身体のバランスを取りながらも足で地面を蹴る力
どちらも「バランス力」に関わる事柄といえます。
息子は足の裏全体で地面を蹴り出すまでに少々時間を要しましたが、やっていくうち徐々に安定性が増していきました。
【第4段階】片足ずつ蹴ってスピードよく走る
【第5段階】両足同時に蹴って滞空時間がアップ!
【第6段階】足乗せ運転ができる!
ストライダー練習
自転車練習ももう怖くない!
4〜5歳頃やっとトライできるコマ無し自転車。その前にもっと手軽なランニングバイクでバランス力を養っておくのは、決して無駄ではないはずです!