さまざまなことばに触れられる絵本の読み聞かせは、親子の時間にもぴったりです。秋には、秋の虫をテーマにした絵本の読み聞かせをしてみてはいかがでしょうか。この記事では、秋にお子さまに読み聞かせをしたい、秋の虫をテーマにした絵本をご紹介します。
1.むしたちのうんどうかい
タイトル:むしたちのうんどうかい
著者名: 得田之久(文)、久住卓也(絵)
出版社:童心社
『むしたちのうんどうかい』は、さまざまな種類の虫がみんなで運動会をするストーリーです。ミイデラゴミムシ、ダンゴムシ、オオムラサキ、カブトムシ、テントウムシ、バッタなどの虫達が運動会をするストーリーの中には、それぞれの虫の特性が描かれているので、お子さまの虫への好奇心も高まるでしょう。
秋のお出かけや虫取りに出かける前に読むのにおすすめの一冊です。
2.とべバッタ
タイトル:とべバッタ
著者名:田島征三(作)
出版社:偕成社
『とべバッタ』は、天敵から身を守るために小さな茂みに隠れて暮らしていたバッタが主人公の絵本です。バッタが決心をして大空に向かって飛んでいく姿からは、前へと進む勇気が感じられます。
作者の田島征三さんは、世界絵本原画展「金のりんご賞」等を受賞している方。力強く描かれたバッタの絵は大迫力で、小さなお子さまへの読み聞かせにもおすすめの絵本です。
3.アリとキリギリス
タイトル:アリとキリギリス
著者名: 蜂飼 耳(文)、かわかみ たかこ(絵)
出版社:岩崎書店
『アリとキリギリス』は、イソップ物語の一つとして有名な作品です。
夏の間、アリ達は一生懸命に冬のための食糧を貯えようと働き続けますが、キリギリスはそんなアリ達の姿をからかいます。しかし、冬になると、夏の間にバイオリンを弾いて歌を歌っていたキリギリスは食べ物がなくて困ってしまい……というストーリー。
物語を楽しむだけでなく、アリのように努力を続けることの大切さや助け合いの心を学ぶことができます。
4.だんまりこおろぎ
タイトル:だんまりこおろぎ
著者名:エリック・カール (作)、工藤直子(くどうなおこ)(訳)
出版社:偕成社
『だんまりこおろぎ』は、『はらぺこあおむし』の著者として有名なエリック・カールの絵本です。
絵本のなかでは、地面の下に住んでいるコオロギ、水の中に住むコオロギ、茂みの中に住むコオロギなど地球には多くの種類のコオロギがいることが描かれています。さらに、鳴くことができるのはオスだけなど、虫の種類や生態について自然に学ぶことのできる絵本です。
最後にはコオロギが鳴く仕掛けもあるので、お子さまの好奇心も刺激されるでしょう。
5.スズムシくん
タイトル:スズムシくん
著者名:木坂涼 (文)、廣野研一(絵)
出版社:福音館書店
『スズムシくん』は、スズムシと暮らす少女のストーリーです。主人公の少女は、おじいちゃんが持ってきたスズムシのたまごを飼育ケースの中に入れ、おじいちゃんから手紙や電話で教えられながらスズムシと暮らします。
このストーリーは著者である木坂涼さんの十数年にわたるスズムシの飼育経験に基づくもの。スズムシの成長過程や生態を学ぶためにもぴったりな絵本です。
秋の虫の絵本を読もう!
秋の虫が登場する絵本をご紹介しました。虫達によって繰り広げられるストーリーもあれば、虫の生態を学ぶことのできるストーリーなど、バリエーション豊かな絵本があります。
秋の虫取りに行く前やお子さまが秋の虫に興味を示したときには、親子の時間にこれらの絵本を読み聞かせしてみてはいかがでしょうか。