刃物・火・生ゴミなど子どもにとって危険なものがいっぱいのキッチン。乳幼児のいるご家庭では気苦労が多いのではないでしょうか。火傷・誤飲・切り傷等の事故を未然に防ぐには、安全対策が必須。子どもの安全を確保し、キッチンでの作業効率を上げる安全対策を5つご紹介します。
家庭内事故多発地帯のキッチン
刃物・火を使い、パパママが比較的長時間いるため、火傷・切り傷・誤飲・転倒などの事故が起きやすいのです。室内を動き回るようになる生後5~6カ月以降は、キッチンの安全対策を万全にしておきましょう。
キッチンでよくある事故
洗剤はもちろん、塩・しょうゆなどの調味料の誤飲も命に関わります。乳幼児の場合、小さじ1杯(5g)の食塩も危険な量です。
・包丁やナイフによるけが
子どもはしばしば戸棚・扉を開けて、中のものを触ってしまいます。好奇心から口に入れてしまうこともあるので注意しましょう。
・テーブルクロスをひっぱって火傷
テーブル上にケトル・熱い飲み物がある場合、大やけど・打撲等につながります。
・コンロのいたずらによる火傷・火事
スイッチ・ボタン・つまみは子どもがいたずらをしたくなるもの。点けた火に触ることもあります。ガス漏れ・火事にもつながるので要注意です。
・ゴミを誤食
衛生観念がまだ定着しない2歳未満は特に注意が必要です。ゴミ箱に手を入れて遊んでしまうことや、ゴミを口に入れてしまうことがないようにしましょう。
1.ベビーガードをつける
パパママの姿は見えるけれど、キッチンには入れないような市販のベビーガードで子どもの安全を確保しましょう。
70cm以上の高さがあるものを選ぶと2歳くらいまで長く使えます。オートロック式・90度開きで固定できる機能・使わないときは巻き取っておけるロール式など、種類はさまざまです。家の間取り・パパママの使い勝手・デザインなど、お好みのベビーガードを見つけてキッチン作業時のストレスを減らしましょう。
2.戸棚をロックする
多くの子ども用ロックは、子どもの興味をひかないようシンプルなデザイン・地味なカラーになっています。かわいらしいもの、明るい色のものもありますが、目立たないものがおすすめです。
3.テーブルクロスなどひっぱれるものは置かない
はいはい・つかまり立ちをする赤ちゃんは、つかんで、ひっぱるいたずらを多くする時期です。赤ちゃんがひっぱったテーブルクロスの上に熱いもの・重いもの・危険なものがあれば、赤ちゃんの上に落下してしまいます。
垂れ下がるテーブルクロスは避け、テーブルマットタイプのものをしっかり固定する、あるいは何も置かないようにしましょう。
4.コンロのスイッチにガードをつける
スイッチ・ボタン・つまみの周りをぐるりと覆ってしまうガード・カバーをつけることで、いたずらを防止できます。
市販のもので多いのは全体を覆った形で、使う際は蓋を開けるタイプです。子どもには開けづらいですが、パパママは簡単に開けられるようになっています。
5.ゴミ箱は手の届かない場所に置く
特にキッチンのゴミ箱は生ゴミ・消費期限の切れた食品・汚れたオムツなど「子どもに触れてほしくないもの」が集められています。
誤飲・誤食事故が多いのは生後5、6カ月~1歳前後です。何でも口に入れてしまう傾向が見られなくなる2歳くらいまで、ゴミ箱は子どもの手の届かない場所に置くのがベターでしょう。
市販のゴミ箱では
・壁掛け式ゴミ箱
・足踏みペダル式ゴミ箱
・ロックつきゴミ箱
が子どもに開けづらくおすすめです。
事故防止のポイントは「注意」よりも「させない」こと
イライラして叱ってしまうよりも隠してしまう、触れないようにすることでパパママのストレスもかなり減らせるでしょう。