精霊馬という言葉は知らなくても、なすやきゅうりに楊枝や割り箸を刺した飾りをお盆のころに目にしたことはありませんか?このなすときゅうりで作ったお盆飾りの精霊馬にはどんな意味があるのでしょうか?作り方、飾り方、そして意外と知らない処分の仕方までご紹介します。
精霊馬の意味とは?
来るときは、できるだけ早く来ることができるように、ときゅうりの馬を使います。そして帰るときには、できるだけゆっくり帰ることができるように、となすの牛を使います。一般的にはこのような思いが込められています。
そして牛はたくさんのお供え物を持ち帰るためという意味もあります。
地方によって違う精霊馬
また地域によってはゆっくり迎えるため、お迎えは牛で、急いで帰ってもらうためお帰りは馬という逆のところもあります。
このように精霊馬の習慣は全国でも千差万別です。
精霊馬の作り方
足には本格的なら麻幹(おがら)、通常は野菜が大きな場合は割り箸を折って、小さければ爪楊枝やマッチ棒をそのまま使います。
ヘタ側を頭にみたて、野菜が自立するようにバランスよく刺します。
精霊馬の飾り方
一般的には13日の迎え盆のときには、牛と馬の頭をそれぞれ仏壇側に向けて置きます。そして16日の送り盆のときには、仏壇と反対側に頭を向けて置きます。
地域によっては迎えるときは東向きで帰るときは西向き、また馬は仏壇向きで牛は反対向きといったところもあります。
実際に飾るときは年長のご家族に確認してみましょう。
飾ったあとの処分の仕方
また一番手軽なのは、お清めの塩と共に白い紙に包んで捨てるという方法です。
精霊馬は野菜だからといって食べてしまったり、ゴミ箱にそのまま捨てたりするというのは不謹慎なためNGです。
子どもと一緒に準備したい精霊馬
お盆や精霊馬の意味、そしてお盆にお迎えする家族の思い出話などしながら、お子さまといっしょに精霊馬を用意してみませんか?