せっかく子どもと動物園に行っても、あまり動物に興味を持ってくれなくて…ということも。そんなとき、親子で楽しめる動物の話題があると盛り上がります。シンプルでわかりやすく、子どもに喜んでもらいやすい動物ネタを紹介します。
キリンは鼻が詰まったらどうする?
子どもは「えっ、鼻にベロを入れるなんてすごい!」と、自分でも舌を出してみながら驚いてくれるでしょう。
ちなみに、キリンの鳴き声は、めったに聞けませんが牛に似た「モー」です。
スイカを丸ごと、ひと口で食べられる動物は?
カバよりもっと体が大きい動物はいますが、口が150度近くまで大きく開くのはカバだけ。夏には、スイカを丸ごとカバの口にほうり投げて食べさせるイベントを行っている動物園もあります。ぜひ、カバ舎では両腕を縦に大きく開いてカバの口のマネをして、「食べちゃうぞ~!」と遊んでみてください。
この大きな口、野生ではものすごい脅威にもなります。カバは目と鼻が顔の上のほうに一列に並んで配置されているため、水からほとんど顔を出さずに周囲を見ることができます。野生のカバのいるアフリカの沼は、カバの体と同じような色をしているので、水の中から目と鼻だけを出して泳いでいるカバがどこにいるのか、なかなか見つけられないのです。この状態で背後から忍び寄られ、大きな口で襲い掛かられると人間もひとたまりもありません。そのため、アフリカで人間にとって一番恐ろしい最強の動物はカバだ、と言う人もいます。
パンダのうんちは何色?
パンダはもともと肉食動物だったと考えられています。進化の途中で竹を食べるようになったのですが、もともと草食動物ではないので、竹がほとんど消化できずにうんちに出てきます。そのため、野生のパンダは毎日14時間程度も竹を食べ続けなければなりません。あまり効率のいい食事とはいえませんが、パンダが故郷である中国の標高の高い竹林で生き延びられたのは、竹を食べられるようになったおかげです。
ツノが5本ある動物ってなんでしょう?
ツノというと、オス同士が戦うときに使われるイメージですが、キリンのケンカではツノは使いません。では、何を使うかというと、首。長く重量感のある首をしならせて、結構強烈なネックファイトをします。
穏やかでやさしいキリンさんのイメージが変わってしまいそうですが、バトル好きな男の子をお持ちの方にはこんな動画も。
Giraffes Fighting! Giraffe Battles!
トラのしま模様は縦じま?横じま?
近年、世界の動物園が連携し、絶滅危惧種であるスマトラトラの繁殖サポートが進められています。動物園は動物を見せるためだけではなく、保護された動物を大切に飼育し、種の保存のために繁殖の手助けをするという役割も担っているのです。
スマトラトラはインドネシアのスマトラ島に住むトラで、野生では約300頭しか残されていないといわれています。スマトラ島では野生のスマトラトラにGPSをつけて行動範囲を調査し、人とトラが遭遇してお互いに危険が及ぶことを避けるなど、国を挙げての保護活動が進められています。
ゾウは鼻先でピーナッツもつまめるんだよ
ゾウの鼻は鼻と上唇が伸びたもので、先端は指先のように器用に動かすことができます。食べるだけでなく、鼻で水を吸って水浴びをしたり、鼻を絡ませて仲間と挨拶をしたり、対象物にじかに触れてにおいを嗅いだりと、ゾウの鼻は万能です。
ゾウは頭がよく、飼育者の人間にも、従うかどうかは「人を見て判断する」といいます。動物園のゾウも、何度も通って声をかけていると、人の顔を覚えてくれます。ゾウ舎に行ったら、ぜひ、鼻のように腕を伸ばして、ゾウに挨拶してみてくださいね。
くまのプーさんのモデルになったクマは?
あれ、プーさんって、ぬいぐるみがモデルなんじゃ…?見た目もちょっと違うけど…?と思った方、あくまで一説なので、細かいことは気にせずに(笑)。ぜひお子さんと、動物園のどのクマが一番プーさんに近いと思うか、話し合ってみてくださいね。
動物に興味を持って、動物園をもっと楽しもう
まずは、子どもたちに動物に興味を持ってもらえるよう、楽しい動物の話題で気持ちを盛り上げてあげられるといいですね。記事のネタを参考に、ぜひ、親子で動物園を満喫してください。