家計を上手に管理したいけど、正直言って家計簿は苦手……。そんな私でも上手に家計が管理できる方法はないの!? そんな方には「ざっくり定額制の家計管理」がオススメです!「2年で350万貯めた あきのズボラ家計管理」著者による連載、第10回です。
「頑張らなくてもお金が貯まる仕組み」を作ろう
お金を貯められる人は、管理や計算にものすごく時間と労力をかけているに違いない!と思っている方もいるかもしれませんが、実はそんなことはないんですよ。
家計は細かく管理すればするほどお金が貯められるというものでもなく、むしろ「ざっくり」くらいがちょうどいいんです。
お金が貯められる人は、できる限り「頑張らなくていい仕組み」を作っています。ざっくり家計を管理するだけでも、基本さえしっかり押さえておけば、無理なく家計管理ができますので安心してくださいね!
今回はそんな「ざっくり定額制」の家計管理術を紹介したいと思います。
ざっくり家計管理とは?
ここでいうざっくりとは、細かな計算をしないという意味です。
例えば「食費が月にいくら」など細かい内訳を考えることを、一切しないという家計管理の方法です。
つまり……
家計簿をつけなくてOK!
細かな内訳も考えなくてOK!
レシートもとっておく必要なし!
特に集計など、毎月計算をしなくてはいけない家計管理が苦手な方にオススメです。
やってみよう「ざっくり定額制」!
毎月使う金額を決めることです!
例えば月収30万円なら、そのうち毎月使う金額は27万円など、毎月使う金額を定額にしてしまうということ。
もちろん、「今月は電気代が高くて……」など、月によって支出の多少のバラつきはありますよね。でも、それらのバラつきをある程度見越して、毎月同じ金額を用意するようにするのがルールです。
例えば電気代では、1月はエアコン代もかかるので月8000円。5月はエアコン代がかからないので月5000円だったとしたら、だいたい毎月7000円を口座に入金しておけば、多少バラつきがあっても吸収できます。このように、大体の金額をざっくりで用意するのがコツです。
この毎月決めた金額で収まるように、1カ月の生活をやりくりします。もちろん、定額の中には「クレジットカードでの支払い」も含めるようにしましょう。毎月使う金額を決めても、クレジットカードでの支払いは「別枠」では、定額にしている意味がなくなってしまいます。
毎月の定額を、銀行引き落とし分と現金使用分に分ける
たとえば、毎月使うと決めた定額を、銀行に入金するお金と現金でやりくりするお金の2つに分ける方法。
おろしてきた定額分27万円のうち、水光熱費や保険料・電話代など毎月銀行から引き落とされる金額を月15万円などざっくりと固定して、毎月定額を口座に入金。残った、現金でやりくりするお金は月12万円とするなど、こちらもざっくり固定します。
食材などをクレジットカードで購入した場合は、購入した金額を、端数はあまり考えずにざっくりとお財布から抜いて封筒などに入れて保管。引き落とし月に保管したお金を入金するようにして、現金払いと同じように扱いましょう。
このようにすると、カード払いを別枠にすることなく、毎月定額でやりくりができるようになります。
ただし、ざっくり定額制の目的は、毎月いくら使っているのかをざっくり管理すること。ですから、「1円単位まで正確に定額にしよう」など、厳密に決めないこともポイントですよ。
高額な支払い分は別に備えておこう
いくら毎月おろす金額を決めたところで、急に家電が壊れて20万円かかる!なんて言われたら、一般的なお給料ではどうやっても毎月おろしたお金だけでは生活できなくなってしまいますよね。その他にも、固定資産税、自動車税、自動車保険、年払いにしている学資保険など……。高額な支払いは意外とあるものです。
もちろん、そのようなお金を支払っても毎月定額で生活できるほど豊かであれば問題ありませんが、ほとんどの家計では高額な支出まで毎月定額でやりくりすることは難しいものです。
ただし、大きな支出には予測しやすいものもありますので、予測しやすいものはなるべく早めに予測し、余ったお金から準備しておくといいですね。
月収30万円で毎月27万円の定額制にしたら月3万円は余ります。この3万円を貯金だけでなく、一部を大きな支払いのために備えておくお金として管理しておきましょう。
このように大きな支出を別に考えることで、毎月定額制でも生活できるサイクルが整うようになってきます。
ざっくり定額制の家計管理からはじめよう
これができるようになると、月によって支出がバラつくことがなくなるので、家計が安定してきます。
もちろん、家計簿をつければよりしっかりと家計管理ができますが、家計簿をつけるのがどうしても苦手な方に。特にお子さまが小さいうちは、細かい計算に時間を割くよりも、母子の時間を大切にしたい、という人にもおすすめですよ。