2019年は亥年です。猪突猛進で知られるイノシシも、小さな「うり坊」の頃は愛らしいもの。しかし、なぜ子どものイノシシを「うり坊」という呼ぶのかご存知ですか?また、うり坊から大人イノシシになる境目は一体いつなのでしょうか。気になるうり坊の由来を調べてみました。
そもそも「うり坊」とは?
地方、地域などによっては、うり坊のことを「うりっこ」「うりんこ」などとも呼んでいます。いずれの呼び方もかわいらしい響きです。
「うり坊」の呼び名の由来はシマシマ模様
その理由は、うり坊の体の縞(しま)模様にあります。縞々模様が「縞瓜」によく似ていることから、「うり坊」と呼ばれるようになりました。うり坊を上からみたときの体型も、瓜を連想させます。
野生下だと子どものころは敵が多く、一度に3~5頭ほど生まれても1年生き残ることができるのはその半分ほどといわれています。
うり坊と呼ばれる期間は?
半年もたつと模様が消え、見た目は立派なイノシシです。しかし、完全に大人というわけではなく、子どもが作れるようになるまでには1年半ほど、完全に成獣になるまでには5年ほどかかります。
ちなみに、うり坊時代の体重は、ほぼ子犬と同じぐらい。だいたい5kg前後ですが、イノシシになると、70kg以上にまで成長します。個体によっては100kgを超えることもあるのだとか。大きな体ですが、走ったりジャンプしたりするのも得意と意外と身軽です。
うり坊は犬や猫みたいにペットにできる?
イノシシが野生の動物といったイメージなので、勝手に飼うと法に触れるのでは?と思ってしまいますが、イノシシは狩猟動物なので、鳥獣保護法の対象動物ではありません。ペットとして家で飼うことも許されているのです。
しかし、うり坊を手に入れることは一般の方には非常に難しく、ペットショップでも売っていることはまずありません。大人になれば100kg近くまで大きくなることを考えても、現実的ではないでしょう。
うり坊の可愛い姿は期間限定
飼うことは難しくても、時期やタイミングによっては動物園で会うことができます。お子さまと一緒に出かけてみてはいかがでしょうか。