初詣はお正月を象徴する風景のひとつです。しかし初詣以外には参拝する機会がなく、実はその作法をよく知らないという人も多いでしょう。今回はマナーとして知っておきたい、初詣の正しい作法を紹介します。節目を大切にする日本の暮らし方を、子どもたちにも伝えていきましょう。
初詣は松の内までに
また一般的に初詣といえば神社に行きますが、地域によってはお寺に参拝することも。大きく有名な神社やお寺への初詣は賑やかで楽しいですが、まずは地元の神様や仏様にお参りするようにしましょう。
鳥居をくぐるときの作法
また鳥居から境内に続く道の真ん中は、神様の通り道です。端を歩き失礼にあたらないようにします。なおお寺の場合は参道の真ん中を歩いても構いません。
お参り前に手水舎で清めを
1. 右手でひしゃくを持ち左手を清める
2. 持ち替えて右手を清める
3. 再び右手でひしゃくを持ち、口をすすぐために左手に注ぐ
4.左手に水をためて口をすすぐ
5. 最後にもう一度左手を清めてひしゃくを元に戻す
以上の作法通りに清めを進めることを「手水をとる」と言います。当たり前ですが、たくさんの人が使うのでひしゃくに直接口をつけてはいけません。子どもにひしゃくを持たせるときは、注意してあげましょう。
参拝は二礼二拍手一礼
鈴を鳴らしたら「二礼二拍手一礼」で神様に新年のご挨拶。最初に二礼、両手を広げて二回拍手してから祈念します。拍手をするときは手をぴったり揃えないのが正しい作法です。祈念するときに両手を揃えましょう。最後に一礼して次の人と変わります。
正しい初詣の作法で気持ちのいい新年を
祈念するときはまず神様への感謝の気持ちを伝え、そして新しい1年の幸せを祈ります。私利私欲にまみれたお願いごとをする場ではありません。厳かな気持ちで気持ちのいい1年のスタートを切りましょう。