日本でも馴染み深いベリー類といえば、ストロベリーにブルーベリー。そのほかラズベリー・ブラックベリーなども、口にしたことがあるかもしれません。しかし世界の食卓を見てみると、これら以外にも栄養価の高いベリー類はたくさんあります。代表的な品種の特徴をまとめました。
ベリー類とされる3種の植物
つまりバラ科の樹木の果実でも、クワ科の果実でも「見た目や食べ方がベリーっぽい」なら仲間。ここではベリー類としてあげられる、代表的な3種類のカテゴリーの植物をご紹介します。
・ユキノシタ科
グーズベリー・ブラックカラント・レッドカラントなど
・バラ科
ストロベリー・ブラックベリー・ラズベリーなど
・ツツジ科
ブルーベリー・クランベリーなど
そのほか、日本では桑の実としておなじみのマルベリーはクワ科。ガーデンハックルベリーはナス科です。
おやつにも◎。ベリー類で栄養補給
またベリー類は小粒なものが多く、幼児の手と口にピッタリなサイズ感。さっと洗ってそのまま食べられる気軽さも、忙しいパパママにとっては助かります。
代表的なベリー類
ラズベリー
香りが高く、さわやかな酸味が特徴で、ジャム・ソースに加工するのもおすすめです。チーズにトッピングしたり、ヨーグルトと混ぜたりしても相性は抜群。酸味とプチプチ食感がアクセントになります。
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・β-カロテン・アントシアニン・ルテイン・ナイアシン・カルシウム・クエン酸・鉄分・葉酸・食物繊維など
【期待できる効能】
抵抗力を高める・新陳代謝を促す・貧血予防・便秘改善
ブルーベリー
なお、熟し具合で酸味は変わります。実が若いほど酸味が強く、完熟期をむかえるとストロベリーに匹敵するほどの甘さになることもあります。
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・アントシアニン・β-カロテン・パントテン酸・葉酸・食物繊維など
【期待できる効能】
眼精疲労の軽減・抵抗力を高める・新陳代謝の促進・便秘予防
ブラックベリー
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・アントシアニン・β-カロテン・ナイアシン・カルシウム・パントテン酸・葉酸・食物繊維など
【期待できる効能】
抵抗力を高める・便秘改善・アンチエイジング効果
ストロベリー
ちなみに果実を食べていると思いがちですが、じつは表面にある種のようなつぶつぶこそが果実。果実と思われている部分は「花托(かたく)」と呼ばれる茎の一部です。
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・アントシアニン・β-カロテン・ナイアシン・カルシウム・パントテン酸・葉酸・食物繊維・カリウム・鉄分など
【期待できる効能】
抵抗力を高める・新陳代謝の促進・眼精疲労を軽減
クランベリー
生食には向きませんが、ドライフルーツ・ジャム・ソースに加工することで風味が引き立ち、食べやすくなります。
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・プロアントシアニジン・β-カロテン・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・食物繊維・カリウム・鉄分など
【期待できる効能】
抵抗力を高める・新陳代謝の促進・尿路感染症の予防
そのほかのベリー類
グーズベリー
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・プロアントシアニジン・β-カロテン・ナイアシン・カルシウム・パントテン酸・クエン酸・葉酸・食物繊維・カリウム・鉄分など
【期待できる効能】
疲労回復効果・アンチエイジング効果
ブラックカラント、カシス
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・アントシアニン・β-カロテン・カルシウム・パントテン酸・葉酸・食物繊維・カリウム・鉄分など
【期待できる効能】
眼精疲労を軽減・抵抗力を高める・新陳代謝の促進
マルベリー
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・アントシアニン・β-カロテン・ナイアシン・カルシウム・葉酸・食物繊維・カリウム・鉄分など
【期待できる効能】
抵抗力を高める・新陳代謝の促進・アンチエイジング効果
レッドカラント
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・アントシアニン・β-カロテン・ナイアシン・カルシウム・パントテン酸・クエン酸・葉酸・食物繊維・カリウム・鉄分など
【期待できる効能】
疲労回復効果・抵抗力を高める・新陳代謝の促進
ハックルベリー
酸味が強いため生食には不向き。砂糖を加えてジャム・ジュースにするのが一般的です。アントシアニンがブルーベリーの4倍以上含まれ、高い抗酸化作用が期待できます。
【栄養素】
ビタミンC・ビタミンE・アントシアニン・β-カロテン・カルシウム・食物繊維・カリウム・鉄分など
【期待できる効能】
アンチエイジング効果・抵抗力を高める・新陳代謝の促進
ベリーで食卓に変化を
新鮮なベリー類を手に入れることが難しい場合は、冷凍でもOK。解凍してそのまま食べてもおいしく、ジャム・ソースにも加工しやすいので便利です。