牛乳にはカルシウムが含まれており、健康のため取り入れている方も多いでしょう。しかし牛乳を飲んだあとに「お腹がゴロゴロする」ことはありませんか?子どもだけでなくパパママにも、ゴロゴロしやすい体質の方はいます。牛乳でお腹を壊してしまう原因と、対策をまとめました。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする原因
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牛乳には乳糖と呼ばれる物質が含まれます。この乳糖を分解する働きが弱いと、お腹がゴロゴロしたり下痢をしたりする原因に。分解の役割をするのは、お腹の中にあるラクターゼ(乳糖分解酵素)です。人によってはラクターゼが少ない、または働きが弱く、うまく乳糖が分解されません。ゴロゴロするだけでなく、ひどい下痢を起こしてしまう症状は「乳糖不耐症」と呼ばれます。
赤ちゃんは母乳やミルクから栄養を摂らないといけないため、ラクターゼも豊富。分解する働きも強いのが一般的です。しかし母乳やミルクが必要ではなくなる時期(離乳食が始まる時期)から、だんだんラクターゼの量は減少します。
また病気のときなど、抵抗力が弱っている間は減ってしまうことも。ラクターゼの量は個人差があるので、もともと少ない場合は対策をとったうえで牛乳を飲むようにしましょう。
対策1.温めて飲む
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冷たいまま飲むとお腹を刺激してしまいます。少し温めてホットミルクにすると、お腹を刺激しにくくラクターゼも活発になり、乳糖を分解しやすくなるでしょう。ハチミツを加えると、よりおいしくいただけます。目安としては人肌程度に温めて飲んでみてください。
マグカップに牛乳を入れ、ラップをかけずに電子レンジで1分半ほどチンすれば簡単に完成。その際、やけどをしないように温度を確認してから飲んでください。
対策2.少量ずつ飲む
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一気に牛乳を飲むと、お腹もビックリしてしまいます。ちょっとずつ飲むことで刺激が減り、ゴロゴロしにくくなるでしょう。ひと口を少しずつにするだけでなく、1日の摂取量も少量から様子を見てみてください。ゆっくり慣らしていくことで、人によってはお腹を壊さず飲めるようになる場合もあります。
対策3.乳糖不耐症用の牛乳を飲む
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一般的な牛乳には乳糖が含まれていますが、最初から乳糖が分解されている牛乳や乳飲料も販売されています。これなら分解するラクターゼが少ない方でも安心です。パッケージを見ると「お腹がゴロゴロしない」「乳糖分解」などと表示があり、お店でも見つけやすいはず。
牛乳はもちろんのこと、乳糖が少ないヨーグルトやチーズも販売されています。乳製品全般でお腹を壊しやすい方は、試してみてはいかがでしょうか。
対策4.そのまま飲まないようにする
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牛乳をそのまま飲むと、どうしてもお腹への刺激が大きくなりがちです。たとえばシチューに入れたり、スープに入れたりすれば、刺激を減らしながら牛乳の栄養を摂ることができます。クリームスープやクリームパスタなどは、おいしく食べられてレシピも豊富です。
料理だけでなく、ココアなどの飲み物に入れても良いでしょう。
自分に合った方法で対策しよう
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お腹がゴロゴロする原因は体内のラクターゼが少ない、または働きが弱いこと。ラクターゼの量は人によって違うため、体質に合った対策方法を見つけてみましょう。お子さまがゴロゴロしやすい場合、紹介した方法を試しながら、おいしく飲めるようにしてあげてください。