2019年05月24日 公開

おうちでできる簡単実験!さかさまにしても落ちない水

子どもに理科や科学への興味を持たせるには、自然科学に対する「なぜ?」という気持ちを育てることが大切だといわれています。家庭でできる簡単な実験を通して、子どもの探求心を引き出してみましょう。今回は、さかさまにしても落ちない不思議な水の実験をご紹介します。

子どもに理科や科学への興味を持たせるには、自然科学に対する「なぜ?」という気持ちを育てることが大切だといわれています。家庭でできる簡単な実験を通して、子どもの探求心を引き出してみましょう。今回は、さかさまにしても落ちない不思議な水の実験をご紹介します。

【さかさまにしても落ちない水】どんな実験?

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水の入ったコップをひっくり返すと、重力によって水はこぼれ落ちていきます。

でも、厚紙でコップにフタをしてみると……?不思議なことに水はまったくこぼれません。

手品のような実験結果に、子どもたちも大喜び!

厚紙でうまくいったら、今度は目の細かいふるいでフタをしてみましょう。水はどうなるでしょうか?

実験に必要なもの

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実験に必要なものは、次の4つです。

・コップ
・ボウルまたは洗面器
・厚紙またはハガキ
・ふるい

実験方法

厚紙でフタをする

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コップいっぱいに水を入れます。
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厚紙でコップにフタをします。
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フタを手で押さえながら、そっとコップをひっくり返します。
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ゆっくりとフタを押さえていた手をはなしてみましょう。水がこぼれてこなければ実験成功です。

ふるいでフタをする

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ボウルの中に8~9分目ほどの水を入れ、ふるいを沈めます。
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ボウルの中で、コップいっぱいに水を入れます。
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ふるいの上にコップを立てます。
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ふるいを両手で持ち、コップをかたむけないようにそっと持ち上げていきます。
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すると……、ふるいには細かい穴があいているにも関わらず、水はこぼれ落ちてこないことが分かります。

なぜ水はこぼれないの?

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コップをひっくり返しても水がこぼれなかった理由は、2つあります。

1つは、「大気圧」という力がはたらいたからです。

大気圧とは、空気中ではたらく圧力のこと。

空気中にあるすべての物体は、空気によって四方八方から押されています。

ひっくり返されたコップのフタの部分でも、大気圧がはたらき、水を押し上げているのです。

もう1つの理由は、水の「表面張力」です。

表面張力とは、液体ができるだけ小さく丸くなろうとする力のこと。

水滴が丸まった形になるのは、この表面張力がはたらいているからです。

厚紙やふるいでフタをした部分には、表面張力がはたらき、水を内側に引っぱり上げようとします。

大気圧と表面張力、2つの力が作用することによって、水が落ちようとする重力よりも、水を引っぱり上げようとする力が強くなり、水がこぼれなくなるのです。

実験のコツ

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実験自体は5分もかからずに終わるので、お子さんが興味を持ったら、ぜひいろいろな方法を自由に試してみてください。

わが家の長女は、「他の網状のものでもフタにできるのか」と、キッチンからザルやあく取りを取り出して試していました。

「コップをななめに傾けるとどうなる?」「厚紙やふるい以外でもフタができる?」など、親子で一緒に試してみると盛り上がりますよ。

「おうち実験」で子どもの自然科学への好奇心を養おう!

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自宅にあるものでできるおうち実験、「さかさまにしても落ちない水」をご紹介しました。

シンプルな実験ですが、目には見えにくい空気や水の力を体感できます。

必要な材料も少なく、短時間で簡単にできる実験なので、ぜひ気軽に取り組んでみてくださいね。

※以下の記事も親子でできる簡単実験を紹介しています。ぜひご覧ください。

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この記事のライター