共働きという概念が定着したのが日本よりも早く、子どもがいても夫婦共働きをしている世帯が普通になっている香港。そんな香港ですが、意外にも保育園はありません。そんな香港で働くパパとママはどうやって育児と仕事の両方をこなしているのでしょうか?
専業主婦はほとんどいない?香港の家庭の実態
日本ではまだ、子どもが産まれたので産休を取ったはいいけど保育園が見つからず職場復帰できなかった、保育園には入れたが子どもの体調不良などによる対応に追われて仕事をやめざるを得なかったなど、さまざまな理由で仕事をあきらめるママたちがいます。
一方、香港の家庭ではそんなことは起きず、子どもが産まれたとしてもそのほとんどが共働きを続けています。子どもを預けるための保育園がないにもかかわらず、どうしてそのようなことが可能なのでしょうか?
外食が当たり前?自炊無しでも暮らせる環境がある!
しかし、香港では自炊をする習慣は根付いておらず、代わりに朝から外食をする習慣があります。そのため、朝食を提供してくれる店がいたるところに出店していて、手軽に外食ができる環境が整っているのです。
子どもの面倒は誰が?日本にはないお手伝いさん文化
そのからくりを理解するためのヒントは、香港の子どもたちが遊びまわる公園にあります。
子どもが元気に駆け回る平日の昼、公園をぐるりと見渡しても香港人の母親を見つけることはできません。代わりに目につくのは、共働きの世帯に雇われているフィリピン人のお手伝いさんたちです。
雇用のための賃金の安さにも注目!
日本人の感覚からすると、一般家庭でお手伝いさんを雇うことに驚きを感じますが、香港ではお手伝いさんを雇うための金額がかなり安く、一般家庭でも賄える程度のようです。