2016年12月26日 公開

新年のはじめは良い夢を!「初夢」のトリセツまとめ

お正月にみる「初夢」は私たち日本人にとっては特別なものですよね。普段はほとんど夢をみない人でも、「もしかしたら今夜にかぎって良い夢みられるかも!」と期待してしまいます。そんな初夢の豆知識をまとめてみました!

お正月にみる「初夢」は私たち日本人にとっては特別なものですよね。普段はほとんど夢をみない人でも、「もしかしたら今夜にかぎって良い夢みられるかも!」と期待してしまいます。そんな初夢の豆知識をまとめてみました!

初夢は、日本人の心理があらわれた縁起物!

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初夢の定義はいくつかありますが、一般には、「1月1日または2日の夜にみる夢」のことを意味します。
夢をよくみる人もそうでない人も、「初夢」に対する漠然としたあこがれを持っているのではないでしょうか?

夢の中では、自分のいつもガマンしていることを思いっきりしたり、美しい風景を見たりしてみたい……そう考えるのは誰しも同じですよね!
初夢も、そんな人間心理の延長線上にあります。新年をむかえ、晴れ晴れとした気持ちのなか床につく。そして願わくば、縁起の良い夢をみて、一年のスタートを切る。

初詣などの「初物」を尊ぶ私たち日本人にとっては、初夢もまた大事な縁起物の一つといえるでしょう。

今も昔も日本人にとって初夢は特別なもの

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日本の文献のなかで、初夢という言葉がはじめて使われたのは、鎌倉時代に書かれた西行法師の歌集『山家集』です。

年くれぬ春来べしとは思ひ寝に まさしく見えてかなふ初夢

戦乱の時代に嫌気のさしていた西行法師が、「次に来る春こそ穏やかで平和な世のなかであってほしいなあ」と祈りながら床についたところ、そのとおりの初夢をみた……その気持ちを詠んだ歌だと解釈されています。

日本人が昔から初夢を特別なものと考えていたことがわかりますよね。

「一富士二鷹三茄子」の由来は?

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一富士二鷹三茄子(いちふじ にたか さんなすび)という言葉は広く知られていますよね。初夢のなかに登場すると「めでたい!」と古くから考えられてきたものです。

由来は諸説ありますが、「冨士=不死・無事」「鷹=高(い)」「茄子=成す」という縁起の良い語呂合わせからきているようです。

富士山をバックに大空を舞う鷹が、口に茄子をくわえていた……そんな初夢だったらスゴイですよね!

良い初夢をみるには?

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室町時代頃から、七福神の宝船の絵に「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」という和歌を書き、枕の下に入れて眠ると良い初夢がみられるという風習があります。
漢字を入れて書くと「長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな」となりますが、かな文では前から読んでも後ろから読んでも同じ回文になっています。
恐らくこういう回文和歌が自分への暗示の一種になっているのではないでしょうか。

宝船と回文でなくても、見たい夢の具体的イメージ(例えば絵とか写真)を視覚的にインプットして、更に文章で書いて定着させると良いかもしれません。これは初夢に限らず、効果的な学習方法と似ているように感じます。

まず子どもにどんな夢を見たいか聞いてみましょう。
それが「ともだちとたくさんあそびたい」のなら、ともだちの絵を描き、その絵の裏に願いを書いてみるようにしたらいかがでしょうか。

なんとなく、ともだちとあそんでいる夢がみられるような気がしませんか?

悪夢をみてしまったら……

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夢ですから、悪い夢になることもあります。

前述の宝船を枕の下に入れる風習では、悪い初夢だった際には紙で作った宝船に獏(ばく)の絵を描いて川に流したそうです。
獏は夢を食べて生きる想像上の動物ですから「悪い夢は獏さんのエサにしてしまえ!」というわけですね。今では環境に配慮も必要ですから草舟などを宝船に見立てて裏に「ばく」と書いて流してみてはいかがでしょうか。
また「夢納め」といって、地域の氏神様を祀る神社やご先祖様がお世話になっているお寺にお参りし、悪い夢との縁切りをお願いするという方法もあるそうです。

もちろん、ものは考えようですから「悪い夢なんて気にしない!」と前向きに考えるのが一番かもしれません。

夢を大切にする人でありたいですね!

西行法師にしても一富士二鷹三茄子にしても、人々はこうありたいという願いを夢にのせて描いていました。子どもたちにもたくさんの願いや夢があるはずです。夢をおもい描いてかなえる大切さが子どもたちに伝わると良いですね。
良い初夢が見られますように。

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この記事のライター