紙芝居は幼稚園等で読んでもらう機会が多いものですが、家庭での読み聞かせも大変おすすめです。絵本にない魅力があり、大きな画面から得る迫力は、テレビアニメとは違う素朴で優しい空気感もあります。実際に読み聞かせをした紙芝居の中から、人気があるものを4選ご紹介します。
参加型の紙芝居で子どもも夢中に!
著者 :荒木文子(脚本)、久住卓也(絵)
出版社 :童心社
あらすじ:忍者修行中のまんまるは、隣の村のおじいちゃん忍者のところまで頼まれた手紙を届けに行く途中に、大きなヘビに行く手を阻まれてしまいます。
紙芝居を聞いている子どもたちは、忍者まんまると協力して一緒に問題を解決し、無事に手紙を届けることができるのでしょうか?
忍者まんまるが「みんなも、てつだってくれる?」と、合言葉を一緒に言うようにお願いしてきます。合言葉を言うシーンが来るたび、子どもたちの張り切りようと一体感が、なんとも楽しい紙芝居です。
親しみやすい主人公とテンポの良いストーリー展開で、何度も繰り返し読みたくなる一作です。
図形からキャラクターが手拍子と一緒に登場!
著者 :まついのりこ
出版社 : 童心社
あらすじ:「みんなでぽん!」というかけ声&手拍子と共に、丸・四角・三角から、いろんなキャラクターが飛び出します。その飛び出したキャラクターの中で、ひとりだけ寂しい子がいて……。さてさて、どうなるのでしょうか?
こちらも参加型の紙芝居。話の内容もシンプルで、イラストもハッキリとした色使いと、丸や三角といったわかりやすい構図で描かれているので、幼いお子さまでも楽しめます。仲間はずれになっている子とお友達になる過程も学べることが大きそうですね。
黒猫になりたい白猫の奮闘がなんとも憎めない
著者 :堀尾青史(脚本)、和歌山静子(絵)
出版社 :童心社
あらすじ:子猫のしろちゃんは、お母さんも兄弟もみんな真っ黒なのに、自分だけ真っ白なのが嫌で、泥んこになってみたり、黒いペンキをかぶろうとしてみたりと黒くなるために奮闘します。でも、なかなか黒くなれません。そんなある日、さっそうと歩くカッコイイ白猫を見かけて……。
しろちゃんが黒猫になりたい一心で頑張る姿が健気で、かわいいです。お母さん猫の優しい子守歌や白い立派な猫との出会い(実はその猫の正体とは⁉︎)など、優しいストーリー展開とイラストで、読んであげたくなる紙芝居です。
ちょっとコワイ鬼のお話。でも最後の展開に大爆笑!
著者 :水谷章三(脚本)、須々木博 (絵)
出版社 :童心社
あらすじ:山へ栗拾いに行った姉と弟。しかし、突然姉が姿を消してしまいます。弟は姉を一生懸命探しているうち、鬼の家につかまっている姉を見つけます。姉と弟は無事に鬼の元から逃げ出せるのでしょうか?
ハラハラ・ドキドキの展開で、子どもたちが固唾をのんで紙芝居に夢中になる作品です。怖いもの見たさという感じなのかもしれません。しかし、怖い昔話というだけでなく、最後の大どんでん返しで、子どもが大笑いするような展開が待っています。毎回読み聞かせの度に会場が大爆笑になる、おすすめの作品です。