子育て、家事、仕事、やることがたくさんであっという間に1日が終わってしまうママ。絵本の読み聞かせをする気力がないときもあるでしょう。そんなママたちの心に優しく語りかけてくれる絵本があります。読み聞かせをしながら元気がもらえる絵本5冊を紹介します。
だいじょうぶ だいじょうぶ
著者:いとう ひろし(文・絵)
出版社:講談社
子育てをしていると、不安になることはたくさんあります。そんなときに、読み聞かせをしながら、何度も「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と声に出してみてください。今は不安なことも時間が経てば乗り越えられるような気がしてきます。筆者は、この本を読むと涙が出てくるので、息子に読み聞かせをしているときに泣いているのがわからないようにするのが大変でした。それくらい、心に染みる絵本です。
ちいさな くれよん
著者:篠塚かをり(著)、安井淡(絵)
出版社:金の星社
折れて短くなって捨てられた小さな黄色のくれよんが、「まだ仕事ができる」と外の世界に出ていきます。そして、くれよんは色あせてしまったものなどをきれいに塗ってあげます。
物を大切にすることを教えてくれる絵本ですが、それと同時に、たとえ小さな行動でも無意味なことはひとつもなく、必ず誰かの役に立っているはずだと思わせてくれます。家族のために毎日していることが感謝されているのかわからない、と感じているママに手に取ってほしい1冊です。
ぐるんぱのようちえん
著者:西内 ミナミ(作)、堀内 誠一(絵)
出版社:福音館書店
子育てをしていると、何をやってもうまくいかなくて悩んでしまうことがあると思います。そんなときに「ぐるんぱのようちえん」を読むと、すぐに結果は出なくても、きっといつか役に立つときがくると思わせてくれますよ。
花さき山
著者:斎藤隆介(作)、滝平二郎(絵)
出版社:岩崎書店
つらいのを しんぼうして、
じぶんのことより ひとのことをおもって
なみだを いっぱい ためて しんんぼうすると、
その やさしさとけなげさが、
こうして 花になって、さきだすのだ。
おじさんのかさ
著者:佐野 洋子(作・絵)
出版社:講談社
立派なかさが濡れるのが嫌なおじさんは、雨が降っても頑なにかさをさしません。自分は濡れてもかさを守ります。ある日、おじさんが公園のベンチに座っていると雨が降ってきます。そこで小さな子どもたちが、雨の中でかさをさして楽しそうに歩く姿を見て心が動きます。
自分で決めたルールに縛られていませんか?違う方向に目を向けてみると、家事も育児も少し楽になるかもしれません。日々の忙しさで、心が固まってしまっていると感じているママにおすすめの一冊です。