ミハイ・チクセントミハイ氏の「フロー体験」をご存じですか?じつは誰もが体験したことがあり、特に子どものうちのフロー体験はかなり重要とされています。そもそもどのような体験で、何の意味があるのでしょうか?子どものフロー体験のためパパママができることもご紹介します。
フロー体験って何?
フロー体験を簡単にいうと、「時間を忘れるほど何かに没頭している状態」のことです。パパママも子どものころ、自分の名前を呼ばれても気づかないくらい夢中になって、絵を描いたり本を読んだりすることに没頭した経験はありませんか?集中力を要するスポーツ選手なども、この状態になりやすいとされています。
得られるのは見返りではなく「幸福感」
そこでクリエイティブな人たちは、我を忘れて夢中になるときがあり、その瞬間に幸せを感じていると気づきました。つまりフロー体験は、ただ打ち込むだけでなく、楽しみ、幸せを感じながら何かに熱中している状態と言えます。
幼少期から積極的にフロー体験をしよう
ミハイ・チクセントミハイが提唱するフロー体験のご褒美は、成績やお金や名誉ではなく、幸福感でした。幼少期にたくさんのフロー体験で幸福感を感じ、フロー体質になること。そうすれば将来、勉強や仕事でも「自分がやりたいからやる」というポジティブな姿勢につながるでしょう。
子どものフロー体験のため親ができることは?
ミハイ・チクセントミハイ氏は、このときの「自分でコントロールできている」という感覚がフロー体験で大切な要素のひとつと語っています。必要以上に指図したり、すべてお膳立てしたりと、パパママが管理しすぎてしまうと逆効果です。危険なものはあらかじめ排除しておくなど、最低限のヘルプにとどめて子どもの自主性にまかせてみてください。
毎日の生活のなかで、子どもたちがフロー体験できる機会はたくさんあるでしょう。しかし、その機会がフロー体験となるかどうかは、能力と難易度のバランスと密接な関係があると言います。簡単すぎると退屈に感じ、難しすぎると不安感を抱いてイライラするかもしれません。パパママは「ちょっと難しくても実現可能なレベル」になるように、さりげなく調整してあげるとベストです。
フロー体験は毎日をポジティブにする
お子さまのチャレンジが楽しくポジティブなものとなるよう、パパママは上手にフロー体験のサポートしてあげてくださいね。