プレーパークは、本気の外遊びが自由に楽しめる遊び場で、元々はヨーロッパ発祥。 木登りや焚き火、水・泥んこ遊びなどが思いっきりできる機会として、自然との関わりは少なくなりがちな日本の都市部でも注目されている活動です。プレーパークの内容や魅力についてご紹介します。
プレーパークは外遊びや冒険のアイディアが盛りだくさん!
プレーパーク(プレイパーク、冒険遊び場)は、戸外で豊かな自然と触れ合いながら、思い切り自由に遊べるように工夫された活動です。
既製の遊具などは使わず、禁止事項やルールも最小限。子どもたちが自分自身の力で遊びを作り出せるよう工夫されていて、やってみたいと思うことを、なるべく何でも自由に実現できるように支える遊び場でもあります。
ヨーロッパ発祥で、世界各地にある活動ですが、日本では70年代から活動を開始しており、今は全国で約400のグループが活動しているそうです。任意のグループが公園の一部などを利用し、場所によって、ほぼ毎日開催されているところもあれば、月に数回などの場合もあります。
プレーリーダーがいるから危険や汚れを恐れず思いきり遊べる!
親はついつい「やっちゃだめ!」と子どもの行動を制限してしまいがちですが、「プレーリーダー」と呼ばれる研修を受けた遊びのプロが、最大限子どものやりたい興味に沿ってくれます。一見、無秩序に見えますが、実は見守る目がたくさんある遊び場では、子どもも安心して思い切り遊ぶことができるのです。
プレーリーダーは子どもの興味や関心を引き出すよう、いつも遊び場を整備し、一緒に本気で遊んでくれるのも特徴です。子どもの遊びの場は常に変化していくので、目を配り、子どもたちを導くプレーリーダーの存在はとても大切なのです。
ただし、「けがと弁当は自分持ち」というフレーズもあるほどで、基本は自己責任。「誰かが見てくれるから安心して、目を離して遊ばせられる」ということではありません。ケガや事故を恐れて、過剰に制限するのではなく、「できるだけ子ども自身に挑戦させよう」という同意を前提にみんながそれぞれ気を配りながらものびのび遊ぶのがプレーパークの理念です。
着替え(寄付の古着)を用意してあったり、長靴や軍手を貸してくれたりもするところもありますが、快適な温水シャワーやバスタオルまで整っているようなことはまず無いです。それぞれのプレーパークにある注意書きや規定はよく読んで参加してくださいね。
異年齢で遊べる、みんなで協力できる
それぞれ興味のおもむくままに自分のペースで遊んだり、挑戦したり、失敗したり、それを乗り越えたりしていきます。ただし、一人一人が独立して遊び、ただ帰っていくのではなく、人と関わり合って学び合う機会もたくさんあります。自然と助け合ったり、教えあったり、協力しあったりして新たな遊びを生み出すことも。
地域や遊び場によって、集う年齢の幅もさまざまですが、異年齢で交流したり、自分よりも大きな子どもたちが本気で遊ぶ姿を見ることで、刺激を受けたりすることも多々あるのもプレーパークの良いところです。
近所のプレーパークを探そう!
日本冒険遊び場づくり協会のwebサイトでは、最寄りのプレーパーク(冒険遊び場)が検索可能です。公民館や児童館(子育て支援センター)、あるいは近くのスーパーマーケットなどに告知が貼り出されていることもありますので、ぜひお近くのプレーパークを探して参加してみてください。
特に申し込みも必要なく、無料の場合がほとんどですが、有料イベントを設けている場合もあります。落ち葉遊びや焚火パン、ペットボトルロケットなど、季節によって工作や外遊びのテーマもいろいろあり、一緒にやってみることもできます。
また、0歳児など赤ちゃんや乳幼児でも参加できるアクティビティや日を設定しているプレーパークもあります。
もし、近くに全くない場合は、有志で活動を開始するのもオススメです。しっかりサポートもしてくれますよ。
ちなみに、ヨーロッパでは1,000カ所程のプレーパークが開設されています。海外旅行の際に、その土地のプレーパークを訪問するのもおすすめです。
全国の冒険遊び場をご紹介します | 日本冒険遊び場づくり協会 – 遊び あふれる まちへ!
最後に
参加する際は、それぞれのプレーパークの注意書きをよく読み、理念をよく理解した上で、汚れてもよい服で、着替えやお弁当(おやつや飲み物なども)も持って行きましょう。ぜひ一度参加してみてください。子どもだけでなく、大人も夢中になりますよ!