2020年度から大学入試が大きく変化します。進学塾・栄光ゼミナールが実施した「大学入試改革に関する意識調査」では、90%以上の保護者が知っているものの、70%以上が不安を感じていることがわかりました。調査結果と共に、大学入試改革についてご説明します。
2020年度からはじまる大学入試改革とは?
英語においては、マークシート式の「読む」「聞く」に加えて、「書く」「話す」も評価する内容に。これら4技能を民間の試験、たとえば、実用英語技能検定(英検※今後、実施される新方式)、TOEIC、TOEFLなどを活用して測る方針です。また、国語・数学においても、記述式の問題が追加され、試験時間も延長される模様です。
さらに、AO・推薦入試においては、これまで学力不問という批判の声もあり、今回の改革で小論文やプレゼンテーション、大学入学共通テストなどが必修化される動きとなっています。
大学入試改革の目的
今回の大学入試改革により、それらの能力を評価できるだけでなく、高等学校に対し、「主体的・対話的で深い学び」に重きを置いた授業改善を促すことも大きな目的です。
大学入試、こう変わる 大改革に高校から不安の声も:朝日新聞デジタル
「大学入学共通テスト」について:文部科学省
栄光ゼミナールによる「大学入試改革に関する意識調査」
【調査対象】
高校受験検討中の新小学6年生~新高校1年生の子どもを持つ栄光モニター会員
【調査方法】
インターネット
【調査機関】
2018年3月7日~21日
【回答者数】
421名(小5/164名、小6/53名、中1/74名、中2/80名、中3/50名)
大学入試改革を知っている保護者は90%以上
70%以上が大学入試改革に不安を感じている
「どちらかというと不安」と回答した保護者は、新中学3年生が最も多く67.5%にものぼりました。大学入試改革への漠然とした不安があると考えられます。
子どもに取り組ませたいことは「英語」
その他にも、「文章を書く」「新聞の読み込み、まとめ、意見発表を取り入れている」「私立中学校に向けた勉強をしている」「高校受験の際に、大学付属高校を目指す」などの回答がありました。
激動の社会に対応するために……
これからは子どもたちが主体的に取り組む学習の成果が評価される時代へと変化します。激動の社会を生き抜いていける能力が、身に着くことを期待されています。
今以上に社会で求められる「思考力・判断力・表現力」の土台は、小さな頃からの遊びや学びの場を通して得られるのかもしれません。