海外に行くと、慣れない環境や食事で体調を崩すことも多いもの。特に子連れで海外旅行に行くときは、突然の発熱やケガにも対応できるように、英語でどう表現すれば良いのかあらかじめチェックしておくと安心です。子連れ受診時に使える例文をご紹介します。
子連れ海外旅行にも必須。病院にかかるときの英語
とはいえ、子どもは思いがけないところで病気やケガをしたりするものです。
筆者も海外滞在時に泊まっていたホテルで、当時6歳だった長女が突然熱性けいれんを起こし、近くの病院の救急外来(Emergency room)に駆け込んだことがあります。
万が一の場合にそなえて、子どもを病院へ連れていかなければならないときに使える英語表現を学んでおきましょう。
病院を探すときの英会話
ホテルのフロントや案内所のスタッフなどに、
Is there a clinic near here? (この近くに病院はありますか)
Where is the nearest clinic? (一番近い病院はどこにありますか)
と聞いたあと、
My son has a fever. We should take him to a doctor. (息子が熱を出したので、医者に診てもらいたいのです)
のように、子どもを連れていきたいことや症状を伝えると、適した病院を紹介してくれるでしょう。
旅行先が英語圏でない場合は、
I need to see a doctor who speaks English. (英語対応可能な医師に診て欲しいです)
と伝えておくと安心です。
ホスピタル or クリニック?
そのため、個人でやっているような街の診療所に行きたい場合には、”hospital”ではなく、”clinic”に行きたいと表現する方が良いでしょう。イギリス英語の場合は”surgery”と言うこともあります。
なお、”hospital”を利用する場合は、診療科が分かれていることが多いので、必要に応じて自分の症状に合った科の先生の予約を取るようにしてください。
【診療科を表す英単語】
・pediatrics(小児科)
・internal medicine(内科)
・surgery(外科)
・orthopedics(整形外科)
・dentistry(歯科)
・ophthalmology(眼科)
病院内では、「部局」や「科」という意味の”department”をつけて、”department of pediatrics”のような言い方をすることもありますよ。
受診を予約する英会話
病院の受付に電話をして、
My daughter is burning up. Could I make an appointment today? (娘が高熱を出しています。今日の診察予約はできますか)
のようにたずねてみましょう。
予約時によく聞かれるのは次のような内容です。会話例をご紹介します。
初診か再診か
– Yes, it is. (はい、そうです)
子どもの年齢や生年月日
– He / She is 5 years old. (5歳です)
What is his / her date of birth? (子どもの生年月日は?)
– It’s December 10th, 2017. (2017年12月10日です)
病院の受付で使う英会話
Hi, my name is ___. I have an appointment for my 5-year-old son / daughter at 2:30pm. (こんにちは、私の名前は〇〇です。5歳の息子 / 娘 の診療予約を2時半にとっています)
受付では、一般的に次のようなやりとりがあります。
問診表への記入
Would you mind filling out this medical history form? (問診表に記入していただけますか)
– OK. (わかりました)
– Here you go. (これ、記入できました)
問診表は”medical questionnaire”や"medical interview"と言うこともあります。
保険証や紹介状の有無
– We have purchased traveler's insurance. I have the insurance policy. (海外旅行保険に入っているので保険証券があります)
Do you have a reference from other doctor? (医師の紹介状をお持ちですか)
– No, I don’t. (いいえ、持っていません)
なお、加入している保険によっては、病院を探したり、診療予約を代行したりといったサービスを行っているものがあります。大都市であれば通訳を派遣してくれる場合もあるので、コールセンターに問い合わせてみることをおすすめします。
受付が済み、”Please wait in the waiting room until your name is called.” (名前が呼ばれるまで待合室でお待ちください)のように言われたら、診察室から声がかかるのを待ちましょう。
症状を伝える英会話
・熱が出た
My son / daughter has a fever. (息子 / 娘は熱があります)
・喉が痛い
He / She has a sore throat. (彼 / 彼女は喉が痛いです)
・咳が出る
He / She has been coughing all day. (彼 / 彼女は1日中咳をしています)
・腹痛
It seems like his / her stomach hurts. (彼 / 彼女はお腹が痛いみたいです)
・下痢をしている
He / She has diarrhea since this morning. (彼 / 彼女は今朝から下痢をしています)
・嘔吐した
He / She has vomited few times since he / she ate lunch. (彼 / 彼女は昼食を食べたあと2~3回吐きました)
・めまいがする
He / She is saying he / she feels dizzy. (彼 / 彼女はめまいがすると言っています)
・ケガをした
He / She injured his / her leg. (彼 / 彼女は足にケガをしました)
・痛みがある
He / She fell over and felt a sharp pain in his / her back. (彼 / 彼女は転んだとき背中に激痛を感じました)
・アレルギーがある
He / She is allergic to eggs. (彼 / 彼女は卵アレルギーがあります)
薬をもらうときは
処方せんは英語で”prescription”です。
"Please submit this prescription to the pharmacy." (この処方せんを薬局に出してください)と窓口で言われることがあるので、忘れずに処方せんを受け取りましょう。
薬の受け取り場所がわからない場合は、
Where can I get the medicine? (薬はどこで受け取れますか)
と聞いてみましょう。”You should go to the pharmacy next door.” (隣の薬局へ行ってください)のように答えてもらえるはずです。
解熱剤や風邪薬といった薬の種類は、”medicine for~”という表現を使うと便利です。
【薬の種類を表す英単語】
・medicine for headache(頭痛薬)
・medicine for diarrhea(下痢止め)
・medicine for constipation(便秘薬)
・medicine for fever(解熱剤)
・medicine for a cold(風邪薬)
・medicine for cough(せき止め)
飲み方がわからないときは、
How many and when should I take this tablet? (この錠剤は、いつ、何錠飲めば良いですか?)
– Only 1 tablet should be taken 3 times a day after every meal. (1日3回、毎食後に1錠だけ飲んでください)
のようにちゃんと確認しておきましょう。
落ち着いてきちんと聞き直そう
「もう一度言ってもらえますか」と言いたいときは、
Could you say that again?
Come again?
Sorry?
といったフレーズが使えます。
子どもが海外で体調不良になると焦ってしまうものですが、旅行保険のコールセンターなどに協力してもらいながら、適切に対応できると良いですね。